考え方

ビッグダディの子育てって、正解だったの?本人と娘達に、会ってきた。

2018年3月8日

AV出演、グラビア出演。子どものこと、どう考えていたの?

yuzuka 林下さんの考え方って、「俺は俺」「子どもは子ども」ですよね。例えば前にあったAV出演なんかも、家族みんなでお話合いをしたというのを聞いたんですけど、それも凄く意外というか……。

私自身が風俗嬢の経験を人に言いづらかったというのもあったので、そういう、ある意味一般的にタブーな話も家族に話しあえて、そのうえで「楽しいから良いじゃん」って言える関係性って、凄いなって思って。

林下さん あれは話し合ったというより、許可をとった感じだね。「嫌な奴はいるか。いないならするぞ」って(笑)

 

yuzuka 「俺は俺」「子どもは子ども」。例えば娘さんが風俗嬢になりたいんだとか、AVに出たいんだと言い出した場合も、「子どもは子ども」って、思うんでしょうか?

林下さん そうだね。もちろん「借金抱えて、やりたくないのにやるんだ」だったら嫌だけど、「せっかく女として生まれて来たんだから、女を使って楽しい人生にしたいんだ。それでお金が入るんだ」っていわれたら、俺は全然「面白いんじゃない」って思いますね。

やりたいんなら良いんじゃない?って。身近に風俗嬢なんかもいますし、別に偏見はない。俺は、娘が楽しく暮らせるのであれば、それでよいんですよ。まあ、それをわざわざ見ることはしませんけど(笑)

yuzuka そうなんですね。そのあたりも、例えば娘さんのグラビア出演とかに関しても、「娘を金儲けに使った」なんて騒がれていましたけど、あれも震災があった岩手に、全額寄付されたんですよね。

娘さんも「楽しいからやったんだ」っておっしゃってて、そこにも社会の批判とのギャップを感じました。ちゃんとお話合いをされたうえで、それぞれ意思決定しているのにって。

林下さん 本当世間はうるさくてね。だいたいね、俺は「子どもの人生」を邪魔する権利がないし、その反対もそうで、「俺の人生」を子どもに邪魔される筋合いもないわけよ。

グラビアは二回でやめちゃったんだけどね、本当は三回やって、写真集になる予定だったのよ。写真集になれば、もっと大きな寄付ができるし、ご当地アイドル的な活動をして、勿論ギャラなんてもらわないで、その時住んでいた岩手に貢献できるな……。

なんて展望も話していたんですけど、世間がうるさくてうるさくて。教育委員会やら学校にじゃんじゃん電話がかかってきて、結局辞めちゃったんですよね。世間はなんにも知りませんから。だけどそれをね、わざわざ捻じ曲げて、説明して、理解してもらおうとまでは思わないわけですよ。じゃあいいかって。

 

yuzuka 娘さんたちも同じようなことをおっしゃっていて、「分からなくて当然だし、分かってもらわなくても良いんだ」って。

林下さん そうですよ。だっておかしいって思って当然ですからね。八年間もテレビ出てたし、それくらいの批判はありますよね。

 

yuzuka テレビに出て、批判があって。そんな中であれだけの子育てをやってのけるって、並大抵のことじゃないなって思うんですけど、どうやってそのモチベーションを保っているんでしょう。

林下さん 最低限の発想だから楽なんですよ。みんなね、深く考えすぎ。親の最低限の仕事なんて、たかがしれてる。1日3度、飯を口に入れてやれば良いんです。それをやって、余力があったら、それ以外のことをやってやる。それでもまだ余力があったら、それ以外のこともやってやる。それでいっぱいいっぱいになったら、そこで終わり。単純ですよ。

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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