恋愛

セフレの気持ちが分からない

2018年7月31日

「セフレの気持ちが分かりません」

私の元に寄せられる相談は、ほとんどこのひとつの質問にまとめられると言っても過言ではない。

 

「セフレの気持ちが分からない」

付き合っていないのに身体の関係を持ってしまった。

 

もちろん彼は、一向に告白をして来ない。

自分からは言いづらいし、なんとなく探ってはみるけど、曖昧な言葉ではぐらかされる。

 

…にも関わらず

彼は私にとても優しい。

sexなしのデートをすることもある。

頻繁に会っているし、他に女の気配もない。

 

「彼は私の事が好きなの?何を考えているの?」

私はそんな数々の相談メッセージを読みながら、昔の自分を思い出していた。

そうだ…確かにあった。

私にもこんな風に悩む時期が。

 

ラブホテルで「コト」が終わり、私の髪を愛しそうに撫でる彼。

彼はいつも、忙しい合間をぬって、わざわざ私の家の最寄り駅まで足を運んでくれた。

 

お酒を飲んでたわいもない話に笑って、クシャクシャになった二人の顔をくっつけてみる。

 

「あぁ、私は幸せだ。この人は私を愛しているに違いない。

だってそうでなければ、こんな風に大切にしたりしないよね」

 

2人の関係に疑いはなかった。

ただひとつだけ、モヤをかからせるのは、

「私が彼の彼女ではない」という事実だけ。

 

結論からいえば、ほとんどの場合「セフレ」は、あなたを「愛してはいない」

会うと優しいのも、マメに連絡をくれるのも、sexなしのデートをするのも。

 

体の関係を維持するための手段でしかない。

それは、貴女を思っての行動ではないのだ。

 

目次

そもそも「彼女」って、何?

そもそも「一人の女を彼女にする」とは、どういうことなのか?

「付き合う」というのは、男からすれば、実に煩わしく、自由を制限されるやっかいなものだ。

不特定多数の異性の誘惑を、表向きには断らなくてはいけなくなるし、多少の束縛も受け止めなくてはならない。

 

この先出会うかもしれない、とびきりセクシーな女の子からの告白も、

すぐに「良いよ!」とは言えない状況になるだろう。

 

これは生まれつき、子孫繁栄を脳みそにインストールされている男からすれば、

明らかに本能に逆らった状況となる。

 

それでも男が彼女を作るのはなぜか。

 

それらのデメリットを上回るほど、その女性に価値があると感じ、

それと同時に芽生える彼女への独占欲があるからだ。

 

この子は俺が幸せにしたい。

この子を誰にも取られたくない。

 

だから、「付き合う」という形式をとる。

「付き合う」ことで、彼女を独占する権利を得るのだ。

 

男にとって「付き合う」というのは、決して楽しいだけのものではない。

むしろ、それだけで犠牲が伴う少しやっかいな、ハードルの高いものなのである。

 

男はセフレを「好き」じゃないの?

では、セフレのことは、全く好きではないのか?と聞かれれば、そうではないのが男心。

恐らく何度も会って関係を重ねている貴女のことを、「好き」だという気持ちは、ほんの少しだけ、存在する。

 

会えば愛しいと思う瞬間もあるだろうし、

少しの嫉妬を覚えることもあるかもしれない。

 

それでも、それでもだ。

 

それでも彼の中で貴女は、付き合うことによって生じるデメリットを上回るだけの価値がないのだ。

 

だから、はぐらかす。だから、付き合わない。

体も心も満たしてくれるちょっとタイプな貴女と、

犠牲を伴わずに恋愛ごっこだけを楽しめる「セフレ」という形式をとる。

 

貴女が傷つくことも、貴女が誰かにとられる可能性も分かったうえで

「それでも良いや」と、今の関係を続けているのだ。

 

彼女になれる女と、セフレで止まってしまう女の違いは明確だ。

彼の中での「合格点」に達したか、達さなかったか。

 

容姿、性格、社会的地位……。

その他もろもろの点数が、彼の中で合格点に満たなかったから、

あなたは彼の彼女ではなく、セフレなのである。

 

 

ハッキリ言おう。

男は大事な女を、セフレにはしない。

 

もしも愛しているのに付き合えない理由が存在するのであれば、

あなたには手を出さず、正しい関係を守るはずだ。

 

考えても見てほしい。

男はわざわざ何万円も払い、「誰でも良いから抜いてくれ」と、風俗店に来るような生き物なのだ。

 

自分の合格ラインの容姿で、同年代。

そんな女と「無料で好きな時にsexができる」というのは、それだけで価値がある。

そのために優しさを投資するのは、痛くも痒くもないのである。

 

彼は優しい

頻繁に会ってくれる

プレゼントもくれる

sexなしのデートもする

 

だけど、付き合っていないのに体を求められる。

 

どんな前提も、そのひとことで覆る。

彼に愛されていないと判断する理由は、このひとつだけでも充分だ。

 

 

惑わされるな。自分の価値を、忘れてはいけない。

たかがデート、たかがプレゼント。

そんなもので、貴女の体を支払うなんて、馬鹿げてる。

 

そんないい加減な男とくだらない時間を過ごしたり、

愛されている理由を血眼になって探すことに時間を費やすくらいなら、

ティンダーで右スワイプしている方が、きっと有意義だ。

 

自分の価値に気づいて。

 

yuzuka

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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