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『DV被害から何故抜けられなかったのか?』 DVと洗脳について、yuzukaとみやめこが対談

彼の異常さに気づいた、最初のきっかけ

yuzuka:みやめこちゃんの話を聞いて、より一層、DV被害者がそこから抜け出すのが大変だという事実を痛感したよ。

よく、「そんなに嫌なら別れたら良いじゃん」「出ていけば良いじゃん」って、離れられない被害者を責める人がいるけど、そうじゃないんだよね。DV加害者は、被害者が逃げられないように、心を鎖でがんじがらめにする。逃げないんじゃなくて、逃げられないという表現が正しい

だからこそ、みやめこちゃんが離れられた経緯がとっても気になる。離れられたきっかけって、なんだったの?

みやめこ彼の、彼の母親への態度です。彼の実家に挨拶に行く機会があったのですが、とても優しくて素敵なお母さんで……。それなのに、彼はそんなお母さんに対しても、攻撃的な態度と発言をとっていました。「喋るな」とか「蹴るぞ」「殺すぞ」って……。そんな彼を見たとき、はっとしたんです。私が悪いから、暴力を振るわれているんじゃないんだって

 

yuzuka:お母さんへの態度を見て、目が覚めたんだね。

みやめこ:はい。よくお母さんにとる態度が嫁にとる態度って言うじゃないですか?私、このままこの人と結婚したら、一生こんな暴言をはかれるんだ……。この人の暴力や暴言は、この人自身の問題で、私がどう頑張ったって絶対に改善しない。

もしも私が別れてすぐに別の女ができたとしても、この人は同じことを繰り返す。絶対長続きなんてしないし、きっとその女も彼も、幸せになんてなれない。そう思ったら、今までの意地や執着がスーっと消えて行って、「離れなきゃ」って思えたんです。

 

yuzuka:他の人への態度で我に返るって、すごく分かる。自己評価が低い状態で、二人だけの世界で……。暴力の対象が自分自身だけだと、目が覚めにくいんだよね。どこまでも我慢してしまうから。

みやめこ:yuzukaさんが離れられたきっかけも、そうだったんですか?

 

yuzuka:うん。私の場合は、愛犬だった。愛犬が殴られたとき、「この人はおかしい」って気づいたの。この人は自分より弱い対象に対して、思い通りにならないと簡単に手をあげるんだって。これは、私が我慢すれば良いとか、そういう問題じゃないって、震えておしっこを漏らす愛犬を見て、初めて気づいた。

愛犬は勿論のこと、もしも結婚して子どもができたら……。私の大事な対象に手をあげる人とは一緒にいられない。そう思って、離れる決意ができたの。

みやめこ:「自分が悪いんだ」って洗脳されていて、しかも外の世界との関係を絶たれていると、「彼がおかしい」って気づきにくいんですよね。どこかで、私のせいだ、我慢しなくちゃって、常に思ってしまうから。

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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