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あなたが男性に振られた理由「どうして私は選ばれなかったのだろう」

あなたが男性に振られた理由「どうして私は選ばれなかったのだろう」

どうして私は選ばれなかったのだろう

酷い裏切られ方をした。私のか弱く小さなハートは、百均で買った薄っぺらいワイングラスのように、あっというまに砕け散った。そう、私はか弱いのだ。か弱いから、彼が必要だった。

 

彼のためになら、なんでもした。

「チーズケーキが食べたい」と言われれば、スフレとベイクドと、それから既製品と手作りを用意した。彼が何を好んでも、何を望んでも、何も言われなくたって、すっとその通りのものを出してみせるつもりだった。だって私は、彼を一番に思っているから。誰よりも彼を、理解しているから。

だけど選ばれたあの子は、私とは正反対だった。

平気な顔で「何のチーズケーキが好きなの?」って聞いて見せて、彼が答えたベイクドチーズケーキを、徒歩30秒のコンビニで、250円で手に入れた。堂々とした笑顔で彼に手渡したあと、少し膨れて見せながら「次は私に買ってきてね」って。そんなワガママを、スルリと自然に甘えながらその場にばら撒いてみせた。

 

ねえ、どうして?どうして私じゃなくて、彼女だったのだろう?

手作りと既製品、ベイクドとスフレ。4230円の仕入れ量と、5時間以上の調達時間。ワガママを全て飲み込んだ、整理整頓された受け答え。考え尽くして並べた、相手を思った最低限の言葉。

彼を愛していたのは、彼女なんかより、私だったはずだ。疑問は尽きない。理由は分からない。だけど答えは出ている。彼が愛したのは、そんな私ではなく、彼女だった。

 

選ばれなかった時、どう考えるか

私達は選ばれなかった時、「選ばれていたはずなのに」と、自分を肯定する理由を見つけようとする。当たり前だ。なんてったって傷心なのだから。自分自身を守るために、自分を擁護するのは当たり前のことだ。

だけど、そうやって立ち止まるのは、ある程度の日数を持って、きっぱりと打ち切らなくてはならない。いつまでもそんな言い訳を繰り返していたって、彼が再びあなたを選ぶことは、ない。

 

あなたは前を向き、選ばれなかった理由を考え、そしてバージョンアップしなければならないのだ。

だけど間違えないでほしい。改めて、バージョンアップしたあなたをお披露目するのは、あなた以外の誰かを選んだ、くだらない彼ではない。あなたを幸せにしてくれる、新たな相手だ。では、「バージョンアップ」って、どういう意味をもつのだろうか?

 

人はみんな、採点されている

人はみんな平等だとか、ありのままで魅力的だとか、そういう綺麗事は、捨てた方が良い。

人生は驚くほどに不平等で、そして世間は差別的だ。私達は恋愛する以上、そういうどうしようもないリングに立たされているということを、自覚しなくてはならない。勿論、無条件の愛は存在するだろう。理屈ではない、言葉では理由を説明できないような、そういう「ビビっと」も、あるかもしれない。

 

だけどほとんどの恋愛で、私達はお互いのステータスを無意識に分析し、採点し、その総合点を出している。総合点によって、相手を選ぶのかを、決めるのだ。

 

「セフレにはなれたけど、恋人になれない」という相談を、実によくいただく。

これもこの、「採点」が関わってくる。知り合い、友達、セフレ、恋人。相手をどの立場に選ぶかは、点数によって、変わってくる。あなたが「セフレにはなれて、恋人になれない」のは、セフレになる点数はクリアしたけれど、恋人になる点数には、到達しなかったからだ。

 

なんてえげつない話。なんて腹立たしい事実。だけどそれは、なにも男性から女性へ行われているだけには、限られていない。

私達も無意識に、男性を採点する。収入だとか、優しさだとか、ルックスだとか。顔は良いけど、優しくないから付き合わない。顔は悪いけど、思いやりがあるからほだされた。言い方は変えていたとしても、事実は同じ。私達はやっぱり、採点しあっている。

恋愛でも、就活でも。いや、買い物だってそうだ。人間は関わる相手を、物を、無意識に採点している。そして自分の点数に見合った相手を、点数に見合った立場で、採用するのだ。

 

自分の点数を知る

さて、ではそんな採点される舞台で、どう戦っていけば良いのだろうか。

その答えが「バージョンアップをしよう」というものだ。ルックス、優しさ、品位。いくつかの評価項目の中で、自分はどの項目に優れ、そして劣っているのかを、考えてみる。そして重要なのは、そのどれもの平均値をあげる必要があるということだ。

 

全てを満点にする必要はない。

だけど、どれかを完全に0点にしてしまうと、平均値を出す段階で、他をどう頑張ったって、最終的に0点になってしまう。優れている部分はより底上げし、劣っている部分は、一点でも二点でも加算できるように、努力する。

 

愛されるために努力するなんて、間違ってる?そんなのは、甘えだ。努力しなくても愛されるかもしれないけれど、努力したほうが愛されるに決まっている。

そして、そうやって客観的に数値化しすることで、何か優れていない部分があっても、それだけで自分を全否定するような、間違った自己評価の仕方から、脱却することもできる。自分の点数があがれば、自分を大切にしようとも思えるし、勿論、その点数に見合った相手を選ぼうと思え、そしてそういう相手にも、選ばれるようになる。

 

そう。きっと自己採点すれば分かるはずだ。あなたはちっとも、悪くない

理不尽ではある。だけど、平均値をあげれば、あなたの価値はもっと高まる。強くなる。そうやって「バージョンアップ」すれば、思わぬおまけとして「自信」まで出てくるから、嘆いて前を向いていなかった頃のあなたより、何倍も魅力的になっているはずだ。

 

人はみんな、選ばれなかった時、選ばれた相手との違いに苦しみ、もがいてしまう。

相手に比べてここが劣っているから勝ち目はないと、自分自身に嫌気がさす。そして全てを諦めて、放棄して、ボロボロになる。ボロボロになって泣いて見せて「誰か愛して」って、それじゃあ赤ちゃんと同じだ。

 

あなたは選ばれなかった。

だけど見つめるべきところは、たったひとつの、その戦いの結果ではない。あなたがこれから戦うのは、今の自分自身だ

 

もっと自分自身を見つめ、今の自分よりも、点数をあげることに徹するのだ。そうすれば、あなたは次のリングに上がった時、きっともっと、戦えるはずだ。

落ち込むだけ落ち込んだら、是非こうつぶやいてほしい。「強くなるぞ」。

 

現実から目をそらさない。

そして、次の戦いに挑むために、自分をカスタムしていこう。大丈夫、あなたはちっとも、悪くない。

text/yuzuka   model/sayaka

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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