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アスペルガー症候群の彼を、殺そうとした私

アスペルガー症候群の彼を、殺そうとした私

言葉を失う

という経験を、私はあまり、してこなかった。

 

そりゃそうだ。言葉を書くのが仕事なのだから。

どんな場面でも言い返すことができたし、自分の思っていることを言葉にする能力には長けていた、と、思う。

だけど彼と出会ってからは、何度も何度も言葉を失うという状況に直面した。

 

言い返せないのではない。言っても無駄だと思うのだ。だっていくら噛み砕いても、いくら説明しても、伝わらない。

伝わらないというよりも、聞く耳すら持ってもらえない。私の言葉も涙も気持ちも、彼には一切、届かないのだ。

 

伝わらないという状況ほど、辛いものはない。

自尊心は傷つけられ、気持ちは麻痺した。言葉にする力も残っていないほど、私の心は、疲労困憊していた。

 

どうして、彼に私の気持ちが伝わらないのか。

彼が自己中心的だからか、人の心を持っていないからか、優しくないからか、愛されていないからか。

 

違う。答えはもっと、シンプルだ。

私の彼は、アスペルガー症候群だった。

 

この記事は、いつもの視点からは離れて、完全に私の体験談を記していこうと思う。

私は彼と出会うことで「障がいを理解しろ」「周りの人間が支えろ」というのが、どれほど難しいことなのか、はじめて分かった。

 

精神科の看護師として、今まで大勢の精神疾患や発達障がいの患者と関わってきて

その全ての人に寄り添え、愛せてきたはずだった私が、いざ当事者となると、感情をコントロールすることができなかったのだ。

 

理不尽で、酷くて、理解ができない行動も、全てはアスペルガー症候群が引き起こすものだ。その人が悪いわけではない。

だけどそれを、頭ごなしに「受け入れなければ心が狭い」というのは、酷だ。想像以上に、酷だ。

 

この話を読んで、もしかすると不快に思う人がいるかもしれないけれど、それでも誰かが共感して、少しでも心の荷物が軽くなることを祈り、言葉にしてみる。

本人だけではない。それに寄り添う家族や恋人、友人。

 

私達は、誰の言葉も無視すべきではない。

全ての声に、耳を傾ける必要があると思うのだ。

この物語に出て来る「彼」、すなわち私の恋人は、自他ともに認める性格の悪さをほこっており、「それは発達障がいというよりは、そいつの性格が悪いだけじゃないの?」という場面が、たくさん、そりゃあもうたくさん出てきます。

 

ですので、

「アスペルガー症候群を発症している人間全てがこんな奴だと思われたくない!」

という意見が大量に出てきたとしても頷けるのですが、

そこはあくまで私の体験談として、包み隠さず、ありのままで書かせてください。

 

お読みになる方は、『アスペルガー症候群=彼のような人間』ということではなく、

アスペルガー症候群をもつ、彼のような人もいたという見方をしていただき、

数多くある中のひとつのケースとして、捉えていただきたいです。

 

※1 どうして好きな人の悪口をいうの?という意見が出るかと思いますが、

愛とは人それぞれ、形が違うのです。

 

※2 この記事は本人に確認してもらい、掲載の許可を得ています。

 

小さなこだわり

思い返せば、小さなこだわりはあった。

置いている物の位置だとか、自分の持ち物に対する執着だとか。付き合う前からそういったこだわりのようなものは見られた気がするけれど、だからといって、それがおかしいとは思わなかった。

 

たとえば彼は、同じブランドの、同じ色の、同じサイズのTシャツを、大量に購入していて、それ以外は着用しなかった。

自分のデスクの物の位置が数ミリでも変わると癇癪を起こしたし、公共のトイレも使える場所は決まっていて、少しでも不潔だと判断すると、いつまででも尿意を我慢していた。

 

だけど、私はそれらの行動を、よくある潔癖症の類だと思っていた。

なによりもその頃、私にはなんの実害もなかったのだ。彼は所謂会社員とは違ったので、「やっぱり自分で仕事を作りだす能力のある人は、ちょっと変わっているんだな」と、羨ましくさえ思っていた。

(最も、この時に彼と似ていると思い浮かべたapple社のスティーブ・ジョブスも、アスペルガー症候群だったと言われている。無論、それらの事実は後から知った)

 

そう、とにかく、その頃はなんの問題もなかった。

私は彼に愛されていたし、私も彼を愛していた。

 

付き合って一緒に暮らし始めてからも、それらに対する特異的な出来事はなかった。

私にとって彼は、いたって普通の、ちょっと潔癖症で物静かな男性だった。

 

「空気が読めない」瞬間が増える

「あれ?」と思い始めたのは、ありふれたデートの時だった。

言わなくても良いんじゃない?という言葉を、大勢の人がいる前で、平気で口にする。

 

料理がおいしくないとか、映画が面白くなかったとか、そういうことだ。

わざわざ今言わなくても良い。

誰もが空気を読んでそう判断しそうな場面で、彼はそれらの言葉を、何の気なしに口にした。

 

映画の終演後、周囲の人がすすり泣いて「良かったね」と話す中で、周りに聞こえるような声で「どこが面白いの?全然面白くないよ」と、コメントし、皆が感動するヒロインが泣いているシーンの話をふっても、「なんであの人は泣いていたの?意味が分からなかった」と、不思議そうにした。

帰ってから、「あまりみんながいる前で、ああいうことを言わない方が良いんじゃない?」と話すと、途端に機嫌が悪くなる。

 

「人にどう思われようと関係ないじゃん。事実を言ったことの何が悪いの?嘘をついて褒めれば良いわけ?」

私はその言葉に、何も言えなくなった。

 

空気を読むというのが、極端に苦手なように思えた。

理由のない暗黙の了解を、彼はとっても嫌った。

 

そういえば、と思い返す。彼は学生時代、どのバイトも長続きしなかったと話していた。

「これをこうしてね」という無意味なルールや、暗黙の了解のような決まりごとに我慢ができず、どうしてそうするのか、詳しい説明を得られるまで、固まってしまう。自分が納得できるまで、指示を飲み込むことができなかったのだ。

 

幸い彼には才能があったから、仕事では大成を果たす。

だけどよく考えてみれば、彼は誰かの下で働いたり、集団行動の中に溶け込んだことがなかった。(学生時代も殆ど一匹狼だったという)

 

空気の読めない瞬間は、友人との会話や、私とのコミュニケーションの中にも見られた。

ちょっとした日常会話が、スムーズにすすまない。

 

「そうなんだ」ですみそうな世間話も、自分と意見が食い違えば、納得できる形に訂正するまで、執拗にまくし立てる。

「なんでそう思うの?根拠は?ソースは?それってただの主観じゃないの?」

あまりにも突然スイッチが入るので、空気が凍りつくことも多かった。

 

だけど彼は、気にしないのか気づかないのか、自分の意見を通すことに徹した。

夜景を見て、ただ「綺麗だね」とすら言えなくなっていった。どんな言葉が彼のスイッチを入れるのか、なんという言葉が返ってくるのか、分からなかったのだ。

 

共感能力のなさに悩みはじめたのは、私が最初に泣いた日だった

それだけではない。彼は曖昧な指示が、極端に苦手だった。

「チョコレートが欲しい」と言えば、棚にあるチョコレートを、端から端まで全て買ってきた。

 

いつものように、何気ない会話の中で言われた一言にショックを受けた私が、涙ぐんでいたときもそうだ。

彼は面倒くさそうに、「具体的に言ってくれ。君が泣いていたらどうしたら良いんだ?抱きしめれば良いの?大丈夫?って声をかけるの?はっきり指示してくれば、今後はその通りにするよ」と言った。

「そういうことじゃない」と思ったけど、彼は曖昧な感情の話をひどく嫌うから、言えなかった。

 

私は感情の話がしたいし、感情で行動をしたかったし、彼にもそうしてほしかった。

「抱きしめて」と指示して抱きしめてもらうのではなく、泣いていたら抱きしめたいと思ってほしい。悲しみや怒りに共感してほしい。共感したうえでそのような行動が自然に出るのが、愛するということではないの?

だけど彼は、そういうことを嫌ったし、できないようだった。

 

もしかしてこれって、私がおかしい?求めすぎてる?

少しづつ、何が正しいのか分からなくなってくる。

 

彼と付き合ってから、「そんなこと言わなくても分かるじゃない」という部分を、細かく言葉で説明しなければならない場面が増えた。

例えば悲しんでいたら、「どうしたの?」って話を聞いてほしいとか、傷つくことは言わないでとか、泣いていたら、共感してほしいとか。そういうこと。

 

そしてそれを言葉にすればするほど、何が正しいのか、自分でもわからなくなる。

私が面倒くさいだけなのだろうか、間違えているのだろうか。

 

「ねえ、好きな人に共感して行動する。それって普通じゃない?どうしてできないの?」

 

ある日泣きながら言った私に、彼はこういった。

「君の普通を押し付けるな。それが普通っていうデータはあるの?俺の中の普通は、これだ。それにそういうのって、不合理だ。的確な指示を与えてくれた方がお互い合理的でしょ。よくわからない話し合いなんて、時間の無駄」

 

私は黙り込むしかなかった。何を言っても無駄だと思ったのだ。

 

「浮気」にもマイルールを適応される

ある時、彼が浮気をした。

細かいことは掘り返したくないから置いておくとして、酷く傷ついた私に対して、彼はそれに伴うだけの罪悪感を抱えてはいないようだった。

 

許すと決めて一緒に過ごすことを決めた私ではあったけど、何度も何度も裏切られた事実がフラッシュバックする。

一緒にいても苦しくなると悲しさを吐露した私に、彼はあっけからんと、こう言い放った。

 

「元気を出せよ。終わったことなんだから忘れるしか解決策はないでしょう。

ずっと悲しむ意味がわからない。終わったことなのになんで悲しいの?悲しんでなんの意味があるの?」

 

ああ、やっぱり。

この人には分からないのだ。と、思った。

 

悲しむことに、目的がある人がいるだろうか?

誰も、悲しみたくて悲しんでいるわけではない。

 

私はただ、寄り添ってほしかった。

過去を掘り返して怒ったり、喚いたりしたいわけではない。

ただ、悲しい。そして、悲しみを認めてほしい。それだけだった。

 

だけど、彼にはそれが、理解できない。

もう、言い返す力も残ってはいなかった。

 

彼は私を愛しているのだろうか?

もしも愛しているのだとしたら、何か、大切なものが抜け落ちている。

大きくて、かけがえのないもの……。

 

そうだ。それは、私への共感だ。

 

私が傷つくだろうとか、私が苦しんでいるであろうとか、そういう感情の部分へ共感する能力が、著しく欠落している。

(どうしてこんなに苦しんでいるのに、分かってくれないのだろう)

その時は答えが出なかった。

 

ただ、彼の横顔を呆然と見つめていた。

行き場を無くした、まだ私の中に残っている少しの愛が、彼を放棄する、すなわち別れるという選択肢だけを、寄せ付けなかった。

 

友達にも、相談ができない。だって、「そんな男は捨ててしまえ」と、多くの女性にアドバイスをしているのは、他の誰でもない私だった。

相談なんて、できるはずがない。

 

私は一人でそれらの事実を飲みこんで、彼の不可解ともいえる共感能力のなさに、悩み苦しんでいた。

どうすれば分かってくれるのか。どうして分かってくれないのか。

 

むしろ、私がおかしいのだろうか?もしかして正しいのは、彼なの?

浮気ひとつとっても、一般常識が通用しない。

 

そもそもどうして浮気が悪いことなのかも、分かっていないような口ぶりを見せる。

彼は浮気の後の話し合いでも、私が泣いて崩れ落ちるのを見ながら、不思議そうな顔で、こういうのだ。

「そもそも浮気ってなに?だって不倫は法律違反だけど、浮気はモラルとかマナーの問題でしょ?悪いかどうかって、一概にはいえないよね。俺にとってこれは、浮気じゃない。それに僕は君が好きだし、君といて楽しい。それで良いじゃない。なんの問題があるの?」

私がどう思うかという視点が、すっぽりと抜け落ちていた。

 

嘘をつかれて悲しかったということ、浮気をされて苦しかったということ。

「そもそも浮気ってなに?」と開き直られて、悔しいということ。

 

そういう全ての感情を、無視されているような気持ちになった。

 

「悪いと思わないの?」

尋ねた私に、こう答える。

 

「もう謝ったし、これ以上どうしようもないからね。逆に、どうしたら満足するの?」

 

アスペルガー症候群の男性が、罪悪感を持たずに浮気を繰り返しやすいというのを知ったのは、もっともっと、後のことだった。

 

はじめて人を殴った日

パチン、と、音がした。

私は彼の頬を、強く平手打ちしていた。それは、私がある病気の宣告を受けた時の出来事だった。

 

私はある日、道端で倒れて救急車で運ばれた挙句、ちょっと大きな病気の宣告を受けた。

体重は6キロ以上落ち、毎日発熱を繰り返す。

 

息をするのも苦しい中、私が家に帰宅すると、彼は開口一番、「部屋の掃除をしてね」と言った。

私が入院していた数日間で、部屋は酷く汚れているように思えた。

 

勿論、彼のデスクを除いて。

 

「まさか」と思った。

誰に会っても痩せたと言われ、何を手伝おうかと涙ぐまれたような状況だったのだから。

 

仮にも恋人であり、私を一番大事に思うはずの彼が、こんな状況の私を心配しないはずがない。きっと天邪鬼なだけに違いないと思い、私はソファに横たわりながら、彼の気遣いを期待した。

いつもは私がやっている家事を、今はさすがに手伝ってくれるだろう、と、思ったのだ。

 

食事なんかを作ってくれるかもしれないし、もしかすると優しい言葉のひとつでも、かけてくれるかもしれない。

私は当たり前だという感覚で家事を放棄し、体を休めていた。

 

だけど彼は、一向に手伝う気配を見せない。部屋はどんどん散らかっていく。

そしてついには、「薬を飲みたいから水をとってほしい」という私に、こういった。

「なんでとらなきゃいけないの?病気を理由に、ずっと俺が負担を押し付けられるの?」

 

あっけにとられて固まる私に、

「しんどそうなふりをしないで、まずは自分の仕事である犬の掃除をしてよ。家事は貴女がするって、自分で言ったんだよね?部屋、汚いよ」と、吐き捨てた。

さすがの私も我慢が出来ず、自分の体がどれだけしんどいのかを訴え、「しんどい時だけで良いから手伝ってほしい」と伝えてはみるものの、彼は反対に、怒りさえ感じているようだった。

 

「あなたがしんどいとか、俺には分からない。俺の体じゃないから。

あなたの都合に振り回されたくない。自分の仕事は自分でして」と、譲らない。

 

悔しくて、思わず涙を流し、「私のことが大事じゃないの?」と、一番嫌いそうな質問を、彼に投げかけた。

 

「俺は君が大事だし、優しくしているつもり。毎日一緒にいるし、いろんなところに連れて行ってるよね?

だけど俺には、君のしんどさなんて分からない。どうしてそれを理解することを強要されなくちゃいけないの?」

 

もうダメだ、と思った。

悔しさと悲しさと怒りと苦しみでいっぱいになった私は、彼をひっぱたいていた。

言葉で伝わらないから手をあげるなんて、最低だと分かっていた。今まで、一度たりとも誰かを殴ったことなどない。

だけど、もうどうしようもなかった。

 

異常な程の趣味への没頭と、静かに湧き出した殺意

同じ頃彼は、異様なほどに釣りに熱中していた。

もともとひとつのことに打ち込むと歯止めがきかないのは分かっていたが、釣りへの熱中具合は、異常そのものだった。

 

寒い冬にも関わらず、雨が降っても嵐が来ても、私を連れて、釣りに向かう。15時間以上びしょ濡れになりながら竿を出し、釣れないと酷く、機嫌が悪くなった。

毎日のように釣りをして、釣り用品にも、多額のお金をつっこんでいるのが目に見えて分かった。

だけど、誰かから何かを学ぼうとはしない。

 

人の指示に従うのは嫌いなのだ。マイルールで釣り方を学んで没頭しては失敗を繰り返し、お金だけを湯水のように使いまくる。

幸い彼はお金を持っていたから、お金を使うことには問題がなかったが、問題は熱中しすぎて、釣りがうまくいかない時に癇癪を起こすことだった。一度機嫌が悪くなると、一緒にいった私が何を話かけても、無視をされる。

趣味のはずなのに、一度熱中すると、恐ろしいほどの集中力を見せた。

 

もう、必死に機嫌をとるのにも、疲れていた。

 

ある日、嵐の中で釣りをしているとき、彼の後ろ姿を見ながら、ふっと、思った。

 

(今突き落としたら、誰にもバレない)

白状しよう。私は彼に、殺意すら抱いていた。

 

「そこまで恨みを募らせるのなら、別れれば良いじゃない」と、思うかもしれない。

だけど愛というのは、そんなに簡単に枯れてはくれないのだ。

 

彼にも、良いところはたくさんあった。思い出もあった。

いつもは優しいのだ。なんの問題もなくじゃれ合ったり、笑い合って過ごしている。

 

優しい部分や、魅力的なところがあるから、彼を好きになったのだ。

 

だけど、愛が枯れないまま、それと同じくらい、憎しみが育っているのを感じていた。

 

愛しているから、許せなかった。

愛しているから苦しいし、憎かった。

 

離れたくはない。だけど、今のままの状況には耐えられない、話し合いもできない。

 

それならいっそ、殺してしまいたい。殺して、私も一緒に……。

 

雨が強くなり、かっぱから伝った雫が、首元に侵入してきた。

その冷たい温度で、はっとした。

私は何を考えているのだろう、何を考えていたのだろう。恐ろしくて、身震いした。

 

私がそんな気持ちであることになんて、勿論気がつかないまま、彼は釣りを続けていた。

 

「もしかして……」のきっかけ

その時だった。

もしかして、と、その障害名が頭に浮かんだのは。

 

これが、二人でやっていく、最後のチャンスかもしれないと思った。

 

後日、発熱を繰り返していた私は、彼に尋ねた。

「私の体調が悪い時に家事の手伝いをすることの、何が嫌なの?仕事が増えるのが嫌なの?」

 

恐る恐る聞く私に、彼はこういった。

「違う。君の都合によって日常が乱されるのがいやなんだ。『しんどい時に手伝え』なんて、全て君の都合じゃないか。どうして俺が君に合わせなきゃいけないの?そもそも、君がしんどいかどうかなんて、君にしか分からない。それに君は今、全然しんどそうじゃない」

「どのあたりがしんどそうに見えないの?」

「怪我をして血が出ていたら痛そうだと思う。でも君は血も出ていないし、笑ってる。笑っているのに『しんどい』というから混乱する」

彼は、私の表情と言葉が食い違っているのに、酷くストレスを覚えているようだった。

 

私はできるだけしんどそうに見えないようにと、彼を思って無理して楽しそうに過ごしていた。

だけど彼にはそれが、逆効果だったのだ。

 

「大丈夫だよ」と笑いながらトイレで吐いたり、食欲がなくなっていく私を見て、何が本当なのか混乱してしまう。

通常であれば表情や言葉、行動から複合的に判断し、相手の心を想像して「無理をしているんだな」と判断するのは容易に思えたが、彼にはそれが、難しいようだった。それに彼は、回りくどいのが嫌いだ。

 

「どうすれば家事を手伝ってもらえるかな?」

私は彼に、たずねた。

 

「状況に応じてという指示の出し方だと腹が立つ。それだと君に振り回されることになるから。それなら、期間を指定して、その間は全て俺の仕事だと言ってくれた方が、ずっと良い。『ここまでは倒れてでも私がやるから、そこから先は全てあなたに任せる』と言ってくれれば、理解ができるし腹も立たない」

彼は家事を手伝うことで負担が増えるのが嫌なのではなく、自分以外の誰かの都合によって、自分自身の生活に、頻繁にイレギュラーが起こるのが許せないのだ。

仕事量が増えることへの嫌悪感ではなく、ルーティーンを乱されることへの嫌悪感だ。

 

「分かった。私は今すごくしんどい。だから体が戻るまでの間、犬の世話以外の家事を全て貴方の仕事にしてほしい。犬の世話は、私の仕事のままで良い」

彼は笑顔で「勿論だよ」と、答えた。

 

「それ、アスペルガー症候群じゃない?」友人からのひとことに、私は確信した

「アスペルガー症候群じゃないの?」

精神科勤務時代の友人に、彼のことを打ち明けた時、第一声に言われた言葉だった。

 

「やっぱりそうだよね……。私もそんな気がしているの」

実は私も、彼がアスペルガー症候群ではないかと、疑っていた。

 

アスペルガー症候群とは、自閉症スペクトラム障がいとも言われ、先天性の発達障がいの一種だ。

(1) 他の人との社会的関係をもつこと

  • 相手の気持ちや意図を想像することが苦手で、その場にあった振る舞いができない
  • 自分が発した内容を、相手がどう感じるかを想像できず、率直すぎる発言をする
  • 「空気」や「しきたり」など、暗黙の了解を感じたり理解するのが苦手

(2) コミュニケーションをとること

  • 難しい言い回しや独特な言葉の使い方をするため、理解されにくい
  • 同じことを繰り返し話したり、納得できるまで言い続ける
  • 相手の声やトーン、身振り等を使った非言語的コミュニケーションを理解しにくい
  • 耳から入ってくる情報の処理が苦手。視覚的情報処理を好む

(3) 想像力と創造性

  • 決められた手順やスケジュール等に強くこだわる。
  • 新しい登場人物や状況、予想外の事態への臨機応変な対応が苦手
  • 物語の一部にこだわり、全体像を把握することが苦手
  • 興味の対象が狭く、深く追求するくせがある

アスペルガー症候群は、大きく分けてこの3つの分野に障害を持つことを医師に認められて、はじめて診断される。

 

「一度、話して見たら良いんじゃない?貴女のためにも、彼のためにも」

「でも、発達障害かもしれないよと言ったら、『俺がおかしいと言いたいのか』と、癇癪を起こすかもしれない。うつ病を甘えだという人よ?そのあたりに理解がある人には思えない」

「じゃあ、無理矢理認めさせて連れていけば良いのよ。心理テスト形式で質問してみたら?」

 

私は彼女のアドバイスを受けて、心理テストを作成し、彼に試してみることにした。

 

簡易テストの結果は、「重度のアスペルガー症候群」

「ねえ、ちょっと心理テストをしたいんだけど」

私は彼の機嫌が良い時を狙い、アスペルガー症候群のチェックリストを実施した。

 

「良いよ」と笑った彼に、説明をする。

「『あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらない』で、答えてね」

 

結果から言えば、彼はチェックリストのほとんどに、「アスペルガー症候群の可能性がある」回答をした。

 

「これ、全部当てはまるんだけど何?ていうかこれ、全員yesじゃないの?」

不思議そうにする彼に、最後の問題を投げかける。

 

「この問題、答えてみてくれない?」

ある男の子は、明日が友達の誕生日だということに気づきました。

そこで彼は財布の中を確認しました。

けれども、お金が足りなかったので親にお小遣いをもらいにいきました。

彼はお小遣いをもらった後、急いで買い物にでかけました。

彼は何を買いにいったでしょう?

答えは勿論、「友人のプレゼント」だ。

 

この問題は、質問中の「彼」の気持ちを想像し、シンプルに考えれば、簡単に答えられるようになっている。

だけど彼は「こんな問題、分かるはずがない。意味が分からない」と言って30分ほど悩んだあと、真面目な顔で、「時計」と答えた。

 

 

(ああ、やっぱりそうなのかもしれない)

私は意を決して、彼に言った。

 

「あのね、これらは全て、アスペルガー症候群という発達障がいのテストなの。

私はあなたに、その可能性があると思ってる。できたら、病院に行って診断を受けてほしい」

 

「貴方はアスペルガーかもしれないよ」彼の反応は

「貴方はアスペルガー症候群かもしれない」

その言葉への反応は、意外なものだった。

 

「へえ、そうなんだ。え?じゃあ今のって、みんな違う回答をするの?」

「そうだね。人によるし、私は医師ではないからはっきりと診断はできないの」

「そうなんだ。でも、何回か言われたことがあるよ。もしかしたらそうなのかもな」

 

思ったよりも理解を示した彼に希望を感じた私は、こういった。

「じゃあ、病院にいってくれる?診断を受けたり、カウンセリングを受けてみてほしいの。貴方自身も苦労する頻度が減ると思うから」

 

「え?なんで?嫌だよ。だって俺、何も困ってないし」

キョトンとする彼に、固まる私。

 

「いや、困ってないって……。事実心当たりがあったんだよね?人との付き合いがしづらいとか、それで大切な人を傷つけたり、離れていってしまうようなこともあるかもしれないし……」

「それはそいつの問題じゃん。離れたい奴は離れたら良いし、一緒にいたいなら、全員俺に合わせれば良いんだよ。なんで俺が変わらなきゃいけないの?謎」

 

お前が謎だわ!

と思いながらも、私は彼がアスペルガー症候群であるかもしれないという可能性のことを考えて、病院への促し方を、変えてみることにした。

 

「私、貴方がアスペルガー症候群だとしたら、これまでのことを全て記事に書こうと思ってるの。それって凄く、意味のあることだと思わない?もしかしたら何か、利益にも繋がるかも。だから、病院を受診してほしい」

人の気持ちが理解できないのなら、直接の利害関係に結びつけて訴えてみれば良いと思った。そして指示は、明確にはっきりと……。一か八かだと思いながらそういった私に、彼は頷いた。

 

「ああ、それは面白いね。良いよ。病院にいけば良いの?」

それからわずか一週間後、彼は発達障がい外来を受診した。

 

診断結果は、やっぱりアスペルガー症候群

「アスペルガー症候群だってよ」

後日診断を受けた彼は、とくに落ち込む様子もなく、そう言った。

 

それを聞いた私は、誤解を恐れずに言うのであれば、深く安堵していた。

これで彼と上手くやっていける可能性がある、と思ったのだ。

 

彼は相変わらず、カウンセリング等は受けないの一点張りだった。

だけど、それでも良いと思った。

 

彼がどうして私を理解してくれないのか。

どうして泣いている私に、共感できないのか。

 

「分からない」というのは、一番辛いことだ。

 

もしかすると、私を愛していないからなのかもしれないとか、

そもそも私がおかしいのかもしれないとか、彼の性格に致命的な欠点があるのかもしれないとか。

そういう、根本的な「かもしれない」の可能性だって、出て来る。

 

もしもそうだとしたら、私達はもう、終わりにするしかないのだ。

 

だから、私は悩んでいた。

分かってくれない彼に分からせようとして、何度も何度も同じような方法で訴えかけ、伝わらず、苦しんでいた。

 

だけど、診断を受けてもらうことで、彼の言動の意味が分かったのだ。

「どうして?」の、答えが出たのだ。

 

どうして、彼に私の気持ちが伝わらないのか。

彼が自己中心的だからか、人の心を持っていないからか、優しくないからか、愛されていないからか。

違う。彼はアスペルガー症候群だった。

 

だから共感するのが苦手で、曖昧な会話が嫌いで、スケジュールを乱されるのに、我慢ができなかったのだ。

 

「どうして分からないの?って言って、ごめんね」

私は彼に、謝った。ここから先は、私が彼に理解を示さなければならない。

 

「やっぱり俺は、謝る必要なんてなかったんだね」そう言って笑う彼に、ため息をつく。

 

「共感できない」彼に共感して生きていくこと、

それが、私達が二人で生きていく、唯一の方法だった。

 

貴方の身近な人が「アスペルガー症候群だったら」

「あなたの恋人(家族)は、アスペルガー症候群です」

ある日突然告げられるその言葉。

 

私達は彼らの家族や恋人として、彼らに寄り添うことを求められる。

彼らは他者の気持ちに共感するのが苦手です。理解してください。

彼らは空気を読みづらいです。ひどい言葉を言われても、理解してください。

だって、彼らは発達障害だから。それは障害が引き起こすもので、彼らが悪いのではありません。

そして、それらは「病気」ではなく、「個性」です。

 

あなた達が寄り添わなければならない。

理解して、尊重して、良いところを伸ばしてください。

彼らを否定してはなりません。接し方を考えてください。

寄り添えない?あなた、本当にその人を、愛していますか?

理解ができない?なんて心が狭いのでしょう。

 

もっと理解してあげなくちゃ。もっと寄り添ってあげなくちゃ。

彼らは貴女に心を開いているから、ありのままでいられるのです。

 

さあ、理解してあげて。

だって彼らは、悪くないから。

だってあなたは、彼らの恋人(家族)だから。

 

 

カサンドラ症候群、というものがある。

カサンドラ症候群(-しょうこうぐん、Cassandra Affective Disorder)、カサンドラ情動剥奪障害(-じょうどうはくだつしょうがい、Cassandra Affective Deprivation Disorder)」とは、アスペルガー症候群(AS)[注釈 1]の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である[1]。アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる[2]という仮説である。

引用 (wiki pedia)

事実私は、彼との関係の中で自信を失い、心身ともに、疲労困憊した。

共感してもらえないのには、想像を絶する苦しさがあるのだ。

 

愛する人に言葉が通じないという状況は、心を切り刻み、自尊心を傷つける。

「これは彼が悪いのではなく、アスペルガー症候群というものが引き起こす出来事だ」

と思おうとしても、なかなか心が追いつかない。

 

食欲不振は勿論、「死にたい」とか「死んでほしい」とか、病的に近い情緒の不安定さを覚えることもあった。

 

ネットを開けば、「障がいではなく個性だ」とか「周囲が理解を」とか、当事者たちの意見で溢れかえっている。

まるで受け入れられないと悩む私の心が狭いのだと、責められている気がした。

 

もちろん、それらの意見も間違えてはいない。

むしろ私はこの状況に陥るまで、そういった言葉達を発信してきた立場だった。

 

どうして理解を示せない人がいるのだろう?と、疑問さえ抱えていた。

周囲の人間が我慢をすべきだ、もっと寛容な心で受け入れるべきだ、と、考えていた。

 

だけど……。今だからこそ言える。

受け入れる側だって、すっごくすっごく、辛いのだ。

 

だから、声を大にして言いたい。

アスペルガー症候群のパートナーや家族を持つ私達は「辛い」と声をあげても良い。

 

もっと言うのなら、「受け入れられない」と、逃げ出したって良い。

私達が最も大切にすべきなのは自分自身であり、守らなければならないのは、自分の心だからだ。

 

辛いという気持ちを押し込めるのではなく、発信する。

彼らの声を無視すべきではないのと同じくらい、私達の言葉も、無視されるべきではないのだ。

 

私と彼のその後と、考え方

さて、私と彼がどうなったかって?

今も仲良く、一緒に過ごしている。

 

前と少し違うのは、彼の扱い方がちょっとうまくなったところと、

「辛い」や「苦しい」を、周囲に訴えられるようになったこと。

 

私は彼と、生きる道を選んだ。

彼に寄り添うことを選んだ。

 

そして、もうひとつ、決めたことがある。

寄り添う、理解もする。だけど、我慢はしない。

 

自分の気持ちも無視せず、彼の心にも寄り添いながら。

私達は私達なりの答えを、見つけていこうと思う。

それはとっても難しいことだけど、

私は彼を、彼は私を、ちゃんと愛しているから。

 

アスペルガー症候群のパートナーを持つ全ての方に伝えたい。

貴方の「辛い」は間違えていない。貴方の心は、決して狭くなんかない。

貴方の心を理解している人間がここにもいるということを、決して忘れないでほしい。

 

そして貴方にも、

寄り添う、理解もする。だけど、我慢はしない。

という言葉を送りたい。

誰がなんと言おうと、一番大切なのは、貴方自身なのである。

 

yuzuka

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yuzuka

編集長。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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  1. by ぴぴ

    友人の弟が自閉症だと聞いた時、それでも一緒にいる、いなければならない友人家族に恐れを抱いた幼い頃の記憶があります。
    フツウが普通じゃない、
    きっと受け入れるのはとてつもない愛と気力と根気が必要になる。
    それでもその道を選んだyuzukaさんの心に、畏敬の思いを込めて。
    直接的には何もできないけど、応援しています。

  2. by n

    心のわだかまりが、勿論全てではないけど、少しだけ溶けた気がします。涙が止まりません。きっとしばらくしたらまた同じことで悩むでしょう、しかしきっとこの言葉を思い出せばまた、前を向ける気がします。泣きながらコメントしていて支離滅裂ですが(笑)

  3. by あやな

    はじめまして。この記事を読んでとても共感しました。
    私もアスペルガー彼氏が、、とゆうかもう元彼ですね。
    今も私は毎日苦しい思いをしています。
    相談窓口で長文メッセージ送らせていただきましたが、
    正しく送信されたのかわからず、コメントさせていただきました。
    拝見よろしくお願いします。

  4. by Turkey

    yuzuka様
    はじめまして。30代になってから発達障害(注意欠陥障害)と診断されたものです。
    『アスペルガー症候群の彼を、殺そうとした私』を拝読させていただきました。
    おかげさまで、現在お付き合いさせていただいている彼女に、今まで、ごめんなさいと、ありがとう、これからもよろしく、を伝えることができました。同棲して3年が過ぎ、僕の中では当たり前になっている日常の色々な事が彼女に支えられてはじめて成り立っている事に改めて気づく事ができました。
    僕がweb記事を読んでいたかと思うと、急に号泣し、謝罪と感謝を伝えながら彼女を抱きしめたのでまた戸惑わせてしまいました。
    最初、彼女は今度はどんな発作と訝しげでしたが、事の顛末を伝えると、何をいまさら、と茶目っ気たっぷりに鼻で笑う感じでした。
    書きにくい事を、公に書いていただき本当にありがとうございました。
    ロジックでしか感情を押し計れない僕ですが、彼女のおかげでいつも幸せに過ごせています。
    これからはもっと彼女の幸せの事を自分なりに考え、本物の愛情と言うものとは、違うのかもしれませんが、自分なりに不器用でも良いので、ロジックで愛情と言える様な物作ったり、表現していこうと思っています。

    それでは。

  5. by K

    自分にもアスペルガーを抱える相手がおり、興味を持ったので記事を読ませていただきました。
    記事を拝見して思ったのは”共感”に関して同様の感覚を覚えることがありました。まだ一緒に暮らしたり等はしていないので、yuzukaさんほどまだ身近には感じてはいないのかもしれませんが、時々本当に相手に自分の言葉は伝わっているのか、自分の気持ちに寄り添ってくれているのかと、つくづく自分に自信をなくしたりしていました。
    ただ、やはり愛があるからと言うか、好きであるから離れたくないという気持ちもわかります。
    自分も、この記事を読んで自分だけじゃないんだなと少しだけ心の不安が溶けた気がします。
    やはり”愛”というのは幸せであるはずなのに苦しくもある。難しいですね。だから、自分は自分達だけの幸せの形を作っていけるように努力していこうと思っています。普通ではないにせよ、イレギュラーとは捉えたくなく心の葛藤もありますが、愛はそれも超越するものだと信じて歩もうと思っています。
    yuzukaさんも苦労はあると思いますが、幸せになることを願っています。

  6. by あめ

    当事者(本人や家族、恋人、友人)以外の人が言う『理解してあげて』という言葉は無責任に思えて仕方ありませんでした。
    これを読んで、周りの人のしんどさや悲しさがとても伝わってきました。
    彼らも辛いけど、周りもつらいんですよね。理解して支える、でも我慢しないっていうのは素敵だと思います。
    彼らだけが尊重されるべきではないし、やっぱりお互いあってのものだから、相互に尊重されるのが望ましい。
    大変だけど、幸せなのもなんとなく文章から感じとれました。
    これからも、笑い合える素敵な時間を過ごしてください。

  7. by さくら

    彼に殺意を抱いていた時すらもやはり、愛してしまっているからこそ湧き出てしまったものなんだなと感じ胸がいっぱいになりました。貴方が彼を愛せる人で良かった、と心から思っています。
    私は福祉を学んでいる者ですが、身近な人間とはいえ障害の理解や、それを支えることの難しさを抱える人は少なくはないと改めて実感しました。この記事を書いてくださってありがとうございます。貴方と彼のこれからの幸せを祈っています。

  8. by おはる

    なんかやっぱりこういう話を見ると、、、
    何でこんな人間に普通の(健常者)が負担を強いられなければ行けないの?と逆に思ってしまいます。

    特にこの話の彼さんは
    「なんで僕が変わらなきゃいけないの?」
    な精神そのものが害でしかなくない?
    周りに不快感を与えておいてカウンセリングもせんと
    「病気だから仕方ない」はないよね?

    こっちが理解を深める前にそっち側の人間が
    こっちに歩み寄るのがスタンダードじゃない?かな?
    僕に理解出来ない人間が離れて行けばいいだけ…
    ていう1人で生きていけます精神は病気とは全く関係ない
    ただの害ある人間観なだけですよ?
    何で筆者もこんな人に合わせて機嫌までとってまで一緒に居るのか意味不明ですね。。
    いや一緒に居る居ないは自由ですけど、、
    彼さんがしてきた筆者に対する態度をそのまま彼さんにしてみたりして本人がどう感じるのか聞いてみたり体感させたりして成長させなきゃ意味なくないですか???
    今まで腫れ物に触るみたいな関係で放任され過ぎた人間の話見さされただけで何かそれこそ「生産性」の全くない話でした・・・残念。

    • by まりも

      >彼さんがしてきた筆者に対する態度をそのまま彼さんにしてみたりして本人がどう感じるのか聞いてみたり体感させたりして成長させなきゃ意味なくないですか???

      胸糞悪いのはわかるけど、やり返したとて、本人はまったく気にならない(傷つかない)んだよ。自分は平気だから他人も平気だと思うんで。
      ルーティーンを崩されるのさえなければ、いいって本人も言ってるでしょ。成長?本人は困ってないんだから、直しようがないよね。

      それがこの方のアスペルガー症候群的表れ方。
      全員が全員こうではないらしいけど。

  9. by こまちゃん

    ああ、これを書いたのは自分じゃないかというくらい、分かります。
    私の夫は診断を受けてくれませんが、恐らくASDです。
    息子はアスペルガー症候群の診断を受けていて、療育の先生からも、息子からも
    夫も間違いなくアスペルガー症候群だろうと言われています。

    特性を知っているのと知らないのとではストレスはかなり減ります。
    今もストレスは感じるし、相変わらず家にお金を入れないのを
    「僕の稼いだお金を僕が使ったらなんでいけないの」と言うし
    先の見通しができないので、必要なお金も自分のことに使ってしまい
    息子の入学金が払えなくなりかけたこともあります。

    殺意は頻繁にわきます。
    悪人なのかというと悪人ではないけど、
    通常発達の人と結婚するよりは、しなくてすむ苦労を相当しているのだろうと
    自分では思っています。

    目の見えない人にものを見ろと言っても無理なように
    共感してほしいけど共感の意味が理解出来ない人に求めても無駄です。
    でもパートナーは大変です。人は共感を求める生き物ですから。

    「私の気持ちが分からないの?」
    「分かるわけないよ、僕は君じゃないもの。」

    昔はよくこれで喧嘩になりました。
    今はこんな無駄な言い争いはしません。

    今は、結婚27年、諦めともつかない境地ですが
    経済的に自立できたら離れて生活したいです。
    一時期、夫がメンタルを病んだ時には私と息子が家から逃げ出して
    別居していましたが、本当に天国のように心が穏やかで平和でした。

    嫌いではないけど、一緒にいるのが辛すぎる相手です。
    生活費は渡さない、家事はやらない人は、夫ではありません。
    いっそ嫌いになれたらどんなに楽だったか。

    お互い、無理せず自分を大切にしましょう。

  10. by 3時のパパ

    私の妻はアスペルガーです。
    一番困っていることは、人の気持ちが分からない、人のせいにする、約束を守らないことです。
    通院はしているのですが、改善している様にはみえません。
    我慢、我慢の毎日ですが、たまに爆発してしまうのが現状です。
    その度に反省はしているのですが、どうしてもたまに爆発…。
    しかし、この記事を読んで心が少し軽くなりました。
    ありがとうございます。

  11. by 大変勉強になりました。

    記事を拝見しました。
    「なぜ自分を傷つける精神的DV彼をそんなに好きなのか?」以外はとても分かりやすく纏められており、大変勉強になりました。

    精神的DVに釣り合う以上の、好きの気持ちになるくらい何らかの何かがあったのだと拝察しますが、やはり幸福の総量は彼±0で貴女が著しいマイナスになってるという読んでる印象でした。
    アスペルガー症候群の御方と接するのはやはり全体総量として負の生産性しか生まないという個人的見解を深めました。
    自分はアスペルガー症候群の御方からは最大限距離を置きたいと思いました。

  12. by ryoryo

    こんにちは

    最後まで一気に読ませていただきました。

    40代の男性ですが、幼少の時から、酒飲みの父がそうなんじゃないかと思いつつ、
    「共感性の欠如」という観点から、父の言動や、行動を振り返っていました。

    偶然、ツイッターで紹介されてましたので拝見しました。

    自閉症スペクトラム障害は、個性であり、社会的にも、優秀な方がたくさんいることはよく知られています。
    反面、家族やお付き合いされるような近しいものは、実は苦労している人はどうなるんだろうって、思うことは、
    そういう記事を読みながら思っていました。

    そういう、生の声が聞けて、とても気が楽になりました。
    理想的には、尊重してあげられる、相手を慮り、具体的な行動をとることができればいいのでしょうが、
    なんのトレーニングもせずに、じゃあ、共感できない人と一緒に生活してくださいね。
    と言われたって、普通は、できないのが当たり前だなぁって、つくづく思いました。

    なんとなく、慮る、察するというという能力が、当たり前じゃないんだな。って思いました。

    体験に基づく、素晴らしい記事をありがとうございます。
    心をうちました。

  13. by 水沢社長

     大事な指摘があります。

     貴女は「共感性がない」と「反社会的」を混同しています。

     彼の行動のうち、実害が生じているもの(人を不快にさせる事を言う、他者を気遣う事を拒絶する、お金を乱費するなど)は全て「反社会的」なもので、これはASDの症状ではなく定型発達者にもあります。
     反社会的な定型発達者は、共感性があり他人の苦痛を感じ取れますが、そこで「苦痛をストップさせる」のではなく、自分が相手を苦痛させていることを自分の社会的優位性として、悦んで人を苦しめます。“いじめ”と呼ばれているものはこれです。

     一方、貴女が彼を受け入れられないと感じる点は、確かにASDの症状である「共感性がない」事です。
     私達は「共感性がない=悪」と考えがちですが、共感性には弊害もあります。それについては、「反共感論」(ISBN:978-4826902014)をお読み下さい。
     そしてASDであっても、彼のような「反社会的」なところがないのであれば、社会的な行動の正しさを脈絡のみにて理解し、その通りに振舞う事が出来ます。たとえ他人に共感出来なくとも。
     それを受け入れられないのは、貴女のような定型発達者が共感に「依存症」になっているに過ぎません。ASDとは「そういう動物」だと思えば、受け入れられるはずです。

     そして彼の「反社会的」が度を越しているのであれば、必要なのはASDの受容ではなく、定型発達者にも適用される反社会性矯正プログラムでしょう。

     貴女のこの文章は、ASDを「反社会的」と誤解させるものです。「共感性がない」と「反社会的」を峻別し、改訂して下さい。

  14. by の

    似た経験のあるものとしてコメントさせて頂きます
    (時間がなくて全部は読めてません。ごめんなさい)

    まず、あなたたが感じている苦しさ憤り虚しさ 物凄く共感します。
    あたなが彼を理解しようとするその気持ちその行動は愛そのものです。
    誰にでも出来ることではないし苦悩の大きさは愛の大きさの跳ね返りです。
    自分を責めるのはやめてあげてください。

    私の婚約者は軽度なアスペルガーだったのだと思います。
    空気の読めない発言
    潔癖
    自分を絶対に譲らない
    人の気持ちがわからない

    あなたが彼氏様にしてあげているように
    私も彼女を理解しようと努めました
    会話も沢山しました
    でも何も伝わらないのだと理解しました

    最終的には私は別れる事を選びました。
    結婚式まで一ヶ月を切ったタイミングです。
    理由も説明しましたが伝わっていないと思います。
    そして私は一生彼女に恨まれ続けるでしょう。

    彼女にはこう例え話をしました。
    僕らは海と山の生き物同士
    どちらに歩み寄っても空気が吸えなくて苦しいだけ

    あのまま結婚をしたら僕が彼女を殺すか、
    僕が自殺をした事でしょう。
    それでもまぁ良かったかも知れません。

    後悔しない選択を出来る事を祈っています

  15. by you

    性格や行動様態を分類し、病名として名称を確定するだけで納得感が増す。
    不思議な話ですよね。彼自身は何も変わっていないのに。
    その「分類」がなかったとしても、ただ「そういうものである」と許容すればある程度の対応はできたはずです。
    愛の形は確かに人それぞれですが、やや見返りを求めすぎなきらいがあるのでは。

    出来る範囲で対応できる側が合わせる。無理ならば放置するか別れる。
    指示は徹底して具体的に出来れば文書で。
    ロボットと生活すると考えれば難しい話でもないでしょう。

    「彼」のことは私はあまり知りませんが、付き合っているということは(お金以外にも)良い所もあったのでしょう。
    それだけでは「不足」になってきた、それだけの話に思えます。

  16. by aiai

    状況によっては必ずしもアスペとはいえないと思うけど、精神科の定義的には間違ってないんだろうという意味では興味深いです^^
    ブックマークできなかったんで記録用ですが、気にしないでください。

  17. by noname

    こんにちは。
    ツイッターでこの記事を知りました。
    みなさんと同じように、僕も心配して下ります。

    相手には特性があって、yuzukaさんが求める共感的な寄り添いは難しいのかもしれません。
    だから自分が折れてこの現実を受け止めることは当然かもしれません。
    あと、これは完全な忖度ですが、「理解されたいならまず自分から相手を理解する」みたいな相互行為の原則的な考えもお持ちなのかもしれません。

    けれど、それでも寄り添われないことで生きるのが苦しいのなら、
    愛する旦那様に「寄り添ってください。苦痛です」と求めてもいいし、第三者(例えば発達障害に詳しい専門家)の介入で旦那様に寄り添ってもらえる道を模索したっていいはずです。
    パートナーの障害や相互行為以前に、緊急事態なので、まずyuzukaさんが安心して寄り添われてほしいです。

    個人的には、どこかに「汝の敵を愛せよ」を地でゆくような、寛容であろうとする気持ちと覚悟と有言実行な態度には好感が持てます。
    自分の心の狭さを疑ったこともよくわかります。
    それでも、自分がよりよく生きるのに寄り添いが必要ならばなるべく手放さないでほしいです。
    手放せないことを狭量というのは、人間に対して”神”になれというくらい難しいです。
    人間にとって折り合いは大事ですが、まだ根元から折らなくてもいいんじゃないでしょうか。
    少なくとも僕は、yuzukaさんが狭量だとは思わないです。

    アスペルガーであっても、青年期以降であっても、専門家の力や発達障害の当事者や医療関係者の書いた本を頼りに寄り添う技術を身につけた方はたくさんいます。
    今回の記事のような、yuzukaさんの全面的な折れ方も否定しません。
    特性として共感が難しい以上、ある程度制限はかかりそうです。
    しかし、大好きな旦那様と共にいられることと旦那様から共感的に寄り添われることの両立の道はまだ残っているし、それからでも遅くないよ、と思いました。

    長文・乱文失礼しました。
    どうか、yuzukaさんが安心して寄り添われてほしいです。

  18. by 勇魚

    この記事を読んでいままさに付き合っている彼氏という事が同じ部分な多すぎてはっとしました。
    なんでお前が怒るか分からなくてイライラする。不快に感じたという事を伝えると取り決めにないことだからと言われ、やられたくない事は決めてほしい等…こんなに色々連れていったりお前に時間割いてるのになにが不満なの?といわれたくさん泣く事が多いです。泣いたからってなにかしてくれる事はありません。向こうの機嫌が悪くなるだけです。
    軽度かもしれないけどアスペルガーなのかなと思いました。
    わたしは受け入れる事で自分がすり減るなら別れたいです。

  19. by T

    私の彼も同じです。
    (正確には、彼は「好き」という感情が、友達の「好き」と家族の「好き」しかなく、恋愛感情が存在しないので、
    私のことは、365日毎日会いに来るのに、「友達」と紹介されます」←これも相当ヘコむ)

    数年、彼の行動を観察し、記録し、わかってきたことは
    (彼の場合はアスペルガーとADHDの混合型)
    特性は、良くも悪くも言動が動物に近なー。と思います。

    犬は悲しいときに楽しいフリをしません。
    見たままです。

    ニンゲンは、
    親が亡くなって、笑顔で挨拶しても、
    心は悲しいです。それを周りは察知します。
    でも、アスペルガーの人はそれを見て、
    「悲しくないんだ。息子なのに」と思う。

    犬や動物はスイッチが入れば獲物を追いかけ、
    危険を顧みず、他の全てのスイッチを切り、走ります。
    うちの犬なんて普段は戻ってきても、追いかける対象があれば、
    もう聞く耳持たず、走ります。
    (アスペルガーと同じ異常な集中力。なにも聞こえてない)

    アスペルガーとか発達障害の人たちは、
    異常な集中力と共に、一芸に秀でていて、
    部族に一人いると非常に助かる。
    という部類の人たちなのではないかと。
    1対1の関係では、迷惑や問題行動ばかりでも、
    部族に一人いれば、危険を顧みず、獲物をとってきてくれたり、
    黙々と皮をなめしてくれたり
    動物のように、第六感が強いので、
    大雨が降るとか、オオカミの気配がするとか、
    教えてくれたのだと思います。
    (彼も第六感が異常に強いです)

    だから、いまでも部族に一人、
    50人に一人くらいの割合でいるのではないかと。

    ということで、最近は、
    なんかこう、一対一の関係を押し付けたり、
    期待するのがいけないのかな。と思い始めました。
    なんというか、、、、みんなのアスペ笑。
    部族の大事な人なわけだから。

    そして、もう一つ、
    この手の人たちがあってこそ、
    人類の発展もあったのも確かだと思います。
    太古の昔、部族の獲物を捕る名人から、
    スティーブ・ジョブズまで。

    ただし、私も含め、
    この手の人たちを好きになってしまった人たち…、
    その人たちの心の行き場はどうすればいいのか、
    そこは解決できないんですけどね笑。

    アスペルガーを好きになる人って、
    良くも悪くも
    人を簡単に見捨てない。愛する力がつよい。共感能力が強い。
    (逆にいえば、共依存ぽいですけど。。(-_-;)
    という人たちだと思うので、なおさら…(^_^;)

    • by T

      p.s. ここでは便宜上、アスペルガーとか発達障害って書きましたが、基本的には障害というより「こういう特性を持った人」と思っています(現代社会(特に都会)で生きにくい特性だと思うので)。大自然の中では今「普通」と呼ばれる人たちが「障害」と呼ばれるかもしれないので。

  20. by まー

    アスペルガーの立場から言わせてもらいたい。この記事は興味深い記事だと思うが、あえて1つ意見を述べさせてもらうと、彼を愛するのに、彼の行動原理として「アスペルガー症候群」っていう理由づけがないとだめだったのかな?
    多かれ少なかれヒトの脳は千差万別だと思うし、アスペルガーはその程度が社会生活に影響を与えるってレベルだと解釈している。要は程度の問題。しかし、そういったマイノリティを「障害」として特別扱いすること自体が理解できない。
    価値観や個性が違う人間同士が共存するには、相手に対して期待をしないことじゃないかな?だって相手の行動や心理をコントロールすることは本質的にはできないのだから。僕は他人の行動に対して口出ししないし、その相手が自分の思い通りになるとは思わない。だから、相手が自分の行動や感情をコントロールしようとすることが理解できない。
    文中の「彼」の発言・行動は大いに共感できた。(僕は癇癪は起こさないが。)自分が本当に愛しているなら、相手の行動は関係ないと思っている。こういったことを話しても、「障害」としてフィルタリングをかけられるのは残念なことだね。以上、アスペルガー側からの意見。

    • by コマ

      マイノリティを障害という区分に分けることが理解できない、という一文が気になったので私の意見を述べます。
      差別ではなく区別、っていう言葉は障害者にこそ適用されるべきだと思う。車椅子の方にはスリープが必要だし、精神障害の労働者には、理解と協力のある仕事場が必要。
      そして健常者にとっても、区分は大きな意味を持つ。
      お腹が痛いとき、なんで痛いんだろ?って不安になるよね。冷えたから?食べ過ぎたから?原因が分かれば、安心する。冷えたなら温めればいいし、ウイルス性なら治療を受ければいい。障害に対しても一緒で、「アスペルガー症候群」なら、「仕方ないと受け入れればいい」。

      あとね、「鯉のえさ 100円」って書いてある看板の話は有名だけど、本当に100円を投げ入れて鯉がそれを飲み込んだら、下手したら死ぬよね。そのために、「えさを100円で売ってます」っていうふうに解釈してほしいと考えることが、あなたのいう、「相手をコントロールする」ことの意味だと私は考えてる。

      全員が「普通」なんて有り得ないけどね。程度が違うだけで、みんな普通じゃないんだって、夢野久作が言ってた。

  21. by ああ

    助けてもらって当たり前、きづかってもらって当たり前と思ってるのがなんなんや。彼は全部自分に合わせて欲しいし、嫌な人は離れても構わないと言っていて筋が通っている。あなたは離れたくないくせに思い通りに人を動かさせたい、ダメなら手を出す、そんで悲劇のヒロイン気取りか?二回も殴られた被害者は彼。

  22. by 蕎麦の実

    この記事を読んで、救われた気持ちです。
    私も彼に、なんで?どうして?と思う似たようなことがとても多くあり、記事内の彼と同じような発言をされたことがありました。周りの友達はみんなそれぞれ悩みはあっても楽しそうに付き合っているのに、なぜ私は毎日こんなに辛いのだろう…私が求めすぎている?愛されたいと思いすぎている超依存気質なのだろうか?彼は私のことは好きではないけれど流れで付き合い続けているだけなのだろうか…と自信を失い自己嫌悪になり、分からないことばかりが不安やストレスになり、ご飯も食べられず…周りからは早く別れろと言われても、彼のことが好きだからこそ悩んでいるのであって、別れるという選択肢はありませんでした。
    でも今回この記事に出会えて、自分に当てはまることが多く、不安に理由をつけることができたようでなんだかホッとしました。本当に彼がアスペルガー症候群なのか、軽度なのか程度もわかりませんが、そうなのかも、と思うだけで心の持ちようがかなり変わった気がします。

  23. by けいれる

    私はこの記事を読んで救われました。

    私の彼は、付き合いだしてからしばらくして動けなくなり鬱病と診断されました。
    それから寛解するまでの2年間、私が身の回りのお世話をしていました。私も、傷付いて、悩んで、誰にも言えなくて(返ってくる言葉が分かりきっていたから)、それでもやっぱり好きだと思わされる事もあって、向き合って、調べて、寄り添うというyuzukaさんと同じ過程を経てきました。私も、もう静かにさせたい(殺したい)と思っていた時期もあって、なおさらリアルに感じました。それでやっと、去年あたりから寄り添うけど我慢はしないってやり方に辿り着いて、2人の関係も自分のメンタルも落ち着くようになりました。
    私が彼の病気や障害(yuzuka さんの彼は病気ではないですが)の事で悩んで、なんでも良いから情報が欲しかった時、「もうやっていけない」という相談にも、「どうにかして支えたい」という相談にも、別れろだのそんなんと別れないなんて貴方も依存してる証拠だのと返す回答ばかりで、私が聞きたいことはこれじゃないのに!とうんざりしました。またそういう回答を見て気がふさぐ事も多かったです。
    本人側のブログやコラムは多いのに、それを支える側の人が書いた有益な情報はほとんどなくて、ただ闇雲に手当たり次第やっていくしかないんだと知りました。
    だからこのコラムで、その頃1人無力感に襲われていた頃の自分が救われたように感じたんです。
    もう安定した人でも涙が出るくらい響くので、未だ闘っている人にはどれほどの良薬になるのだろうと思います。
    この記事を書いてくれて、書くと決心してくれてありがとうございます。

  24. by なな

    共依存ですね。。
    わたしもアスペの彼氏と7年付き合って別れました。
    別れてよかったと思ってます。
    視野が狭まって、「彼しかいない」状態になってますね
    選択肢は他にたくさんあります
    あなたを傷つけない、気持ちをわかってくれる男性もごまんといます。

    だけど、あなたが彼と生きることを選んだのなら、もうなにも言えません。
    お互い喧嘩しつつ仲良くやってください。
    子供は神経症になる確率が高いのでやめたほうがいいですよ。

    おせっかいなことを言いますが、あなたのお父さんは、あなた自身に無関心なタイプではなかったですか?
    何がなんでもわたしが彼を変えたい!という意地を感じます
    父親から得られなかった愛情を取り戻そうとしているのです
    あなたがカウンセリングを受けてください。
    家族の問題、愛着障害があると思います。
    辛辣でごめんなさい。。
    幸せになってほしいです。

  25. by ろっきー

    読ませていただきました。
    仕事で発達障害の方と関わる機会があり、色々なタイプがいることは知っております。
    1つ疑問なのですが、ここまでまとめたり振り返ったりされていると思いますが、なぜ彼と別れないのか、という部分を掘り下げてぜひ知りたいです。ちらっと書かれていましたが。
    病名がついても彼は変わらないですよね、なのでこれからもたくさん色々なことが起こると思います。だから別れろと言いたいわけでは全くなく、単純に愛とか恋で乗り越えられる問題ではない気がして、なぜそこまでして一緒に居ようと思えるのか、大変でなければ、ぜひまたブログを書いていただければと思います。

    カサンドラ症候群にならぬよう、お気をつけください。あなたの人生はあなたのものだと思うので、ご自分をどうか大切に。

  26. by けい

    はじめまして、一気に読ませていただきました。

    他に書いてる方がいるようになぜ離れようとしないのかが疑問というか違和感を感じました。読み始めてかなり早い段階で気になりだし、最後までそのあたりが見えてきませんでした。
    それでも一緒にいたいからと言われればそれまでですが、浮気もされ殺意まで抱いた相手に対してこのままやっていこうと思えるものなのでしょうか。
    おそらく沢山悩んだ末の決断で書くのは大変かと思いますが、できれば自分もそのあたりのことを知りたいです。

  27. by ななしのはったつ

    私は「彼」に共感しました。

    “「抱きしめて」と指示して抱きしめてもらうのではなく、泣いていたら抱きしめたいと思ってほしい。”

    の部分など特に。
    えっ、定型発達者はそういうときに指示されたくないのか? とすら思いました。
    してほしいことを曖昧な共感まかせにするのではなく、
    してほしいとはっきり言えば、言ってもらえれば、納得して素直にすることができるのに。

    発達障害者の側から見ても、
    「ああ、相手はこういう風に思っていたのか」という、
    ひとつの知識として興味深かったです。

  28. by 四つ這いおとな

    こんにちは。

    この文章から、改めていろいろなことを考えさせていただきました。ありがとうございました。

    僕自身もアスペルガーを自覚しているのですが、今回自分のサイトでこの文章への感想をまとめました。

    https://yotubaiotona.net/2018/08/11/%e3%82%a2%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%ab%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%82%92%e8%87%aa%e8%a6%9a%e3%81%99%e3%82%8b%e5%83%95%e3%81%8c%e3%80%81%e3%80%8e%e3%82%a2%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%ab%e3%82%ac%e3%83%bc%e7%97%87/

    また、このなかで勝手に「彼」の心情についての類推を繰り広げているのですが、もし機会があれば、彼氏さんと「答え合わせ」をできればと思っています。

    もちろん、それに僕を介する必要はありませんが、あなたと彼が望むように、お互いを理解し合って愛を深めていけることを、僕も陰ながら、心から願っています。

  29. by Tom

    発達障がいだから、アスペルガーだから、というところに話が寄りがちで読むのがつらいです。
    殺意を抱くまでに追い詰められた状況から見えた道が、彼のありようをアスペルガーにカテゴライズすることだったことも、
    殺意を抱いた自分が普通側にいて発信していることも、カサンドラ症候群というレッテルを持ち出すことも共感できません。

    なぜその人に別の名前を付けて取り扱わなければならないのか。
    いわゆる健常で普通を自覚しているひとたちの都合だと思います。

    健常も普通も多数側というだけです。
    社会的な常識は個人の関係もちこんで振りかざした瞬間に正しさを失うと思います。

    法を守る。
    自分がされたらいやなことを相手にしない。
    これ以上を相手に求めるならば、それは求める側からも歩み寄るしかありません。
    相手にとって嫌ではないことを許せない場合は、伝わるまで説明するのが押し付ける側の責任だと思います。

    あなたも彼も唯一の個であり、お互いとその関係が未熟で起こったことだと思います。
    私が同じ立場なら、名前を付けてあてはめる前に、自分で感じて考えて決めることを選びます。
    自分をそこまで「他人」や「普通」にゆだねることはしません。
    少なくとも殺意を抱くほどに追い詰められることは無いと思います。

  30. by あ

    アスペルガーは共感性が欠如している代わりに、論理性等の別の部分が発達していたりします。
    共感性が発達している人がアスペルガーを観察すれば、そりゃあ動物的に見えるでしょう。
    しかし、裏を返せば論理性が発達している人がそうでない人を観察した時も、また同じ事が言えるのですよ。

    ですから動物的である等という言葉をお互い使い合わずに(特定の人間群を動物的であるとのレッテル貼りは侮辱、差別と受け止める人もいるでしょう)、発達している脳の領域が違うのだと認める事はできないのでしょうか?
    多かれ少なかれ人間は短所と長所を持ち合わせております。現状の診断基準で発達障害に該当しない人達が社会の役に立っているのと同様、アスペルガー症候群の多くの方達はその特性を活かし、研究者、技術者、経営者として社会の役に立っています。
    そして、反社会的な人たちは発達障害に該当する人そうでない人の両方に存在します。

    どちらの方が優れているのか

    という判断はそもそもする事はできず、あるのは得意不得意な事が違うという事、マイノリティかマジョリティかという事です。多様性の受け入れが要請されている現在の日本で、必要なのは自分と違った価値観を持つ人を理性を持ってして認め合う事なのかと。
    もちろん、それが無理なら理解できない人から離れたり、お互いが居心地よく過ごせる距離感を模索したりしていけば良いと思います。
    yuzukaさんの自分と違う価値観を持つパートナーを理解しようとする姿勢はとても素敵だと個人的に感じました。きっと賢くて強いお方なのでしょう。苦しい事もあるかと思います。どうか、無理だけはなさらずに。

  31. by 名無し

    こんにちは。アスペルガー症候群と診断されている者です。
    私も彼のような形ではありませんが、周りが見えない、自分のルーチンを外れると集中が切れるなどの体験をしております。
    その上で、彼は社会生活を送る上で重大なトラブルを起こしていると感じました。「他者にも都合があるということを全く無視している」ことです。
    彼の世界は自分の中だけで全く閉じています。それゆえに、yuzukaさんの生活やリズムを自分の中に取り込むということをしませんでした。
    他人と交際するということは、他人と協力するということです。yuzukaさんの部屋に全く手を付けず、自分の部屋だけ掃除するというのは真に付き合っているとは言えない。
    彼にyuzukaさんと同居している自覚があれば、ただあなたの指示を待つのではなく、積極的に何をすればいいか指示を聞きに来るはずです。あなたの都合を含めて、自分のルーチンを再構築する。
    私も具体的な指示がないと身の回りのことが何もできませんが、たとえしつこくても親や上司に次の作業を聞きに行きます。
    彼は「君の都合で振り回されたくない」と言いますが、私には「彼の都合だけであなたの都合を振り回している」ようにしか見えません。
    映画のやり取りもそう。「他人に自分がどう思われようが」以前に、「他人の気持ちが害される」こと、「他人の都合に迷惑がかかる」ことに頓着がありません。
    社会で生きて行くことにあたっての、彼自身の努力が感じられない。

    気分を害するでしょうが、私の正直な感想を申し上げます。別れた方がいい。
    「愛している」だけでは、恋愛と共同生活は決して続きません。どちらかが原因で双方が不幸になっても、二人で協力して這い上がれる関係が夫婦。
    しかし、この記事を読む限り、彼はyuzukaさんがいなくなっても何も困りそうにないし、yuzukaさんは心身共に傷つけられているのに彼への愛だけでかろうじて恋人という関係を維持しているように見受けられます。
    これは、駄目だ。恋人同士の関係として不健全そのものです。
    いずれ、彼は自分の都合で他者を押しのけて大きなトラブルを起こすでしょう。その時、yuzukaさんは「彼はアスペルガーだ」「こういう特性なんだ」というレッテルと、「彼を愛している」という意識だけで彼をかばい、守ることができますか?
    逆に彼は、あなたの逐一の指示があっても、あなたに更なるトラブルがあった時、あなたを助けるでしょうか?
    彼はyuzukaさんにとって必要な存在ですか?yuzukaさんは彼にとって必要な存在ですか?
    もう一度、考えてみてください。

  32. by 後悔先に立たず

    全力で逃げて下さいといいたいです。自分の心が痛んでいます、平気なふりを隠しても大きくあとで陰を落としてきます。
    自分の態度を全く反省せずに悪ぶりもしないであなたのせいにする、病気の時もですよ。いつかあなたの精神に支障を来すときが来ます。結婚をするくらいならなんとかなるでしょう。子供ができたら、殺意しか浮かびません。
    今なら間に合います。自分を大切にしてください。後に絶対後悔します。
    アスペルガーの夫と話し合いが全くできずに自分で離婚調停を起こしてなんと逃げたシングルマザーより。

  33. by ハイセラポンプ

    貴重な体験談を提供いただきありがとうございます。
    アスペルガー症候群の当事者として大変勉強になります。

    そのうえで、以下は当事者から見た印象です。
    この彼氏さんと彼女さんの負担のバランスは不当です。
    障害があれど人間関係ですから、
    ①相手のニーズのために我慢する
    ②自分のニーズを受け入れてもらう
    の2点においてバランスが取れていなければ関係が持続しません。

    自分も障害のために、パートナーには様々な配慮を強いています。
    ・癇癪を起こしたら対処しなければならない
    ・全部口に出さないと伝わらない
    等々。
    しかし、そのように配慮してもらっている分、相手のニーズにもこたえようと努力します。
    ・音信不通にならないようリマインダー等で工夫する(つらい)
    ・一般的なスキンシップを学んで実行する(とてもつらい)等。

    「慰めに抱きしめてもらえないのが悲しかった」とのことですが
    自分の相手は私に「抱きしめられたら抱きしめ返してほしい」と極めて具体的な指示を出していました。
    やってみると頭がおかしくなりそうでしたが、優しい彼が大事なので我慢しますし、そのうちに慣れていきました。

    この記事の彼氏さんは、彼女さんのためにする努力が少なすぎるのではないでしょうか。
    彼女さんは、彼が人のニーズを重んじて行動を変えてくれるという前提の元、話し合いを続けるおつもりかもしれません。
    しかし、人間が行動を起こす気になるのは、自分に不利益がある時だけだと私は考えます。
    彼女さんが彼から一度離れ、「我が道を行く生き方を続けるなら、周りの人はみんな離れていく」と彼が思い知るようにした方が、彼のためになるかもしれません。
    それから、彼女さんも、同じコミュニケーションの言語を話す相手を見つけられ、もっと楽ができるかもしれません。

  34. by taroyamada

    私はあなたの彼と同じです。

    私はもっと軽度でひどく怒られたり、悲しむパートナーを見て1つ1つ学習してきました。

    この記事をよめてよかった。

    私も自分には金しか無いと思い野心に燃えて勉強やビジネスをしています。

    大学1年の時の彼女が泣きながら訴える姿と貴女は完全に一致しました。

    彼と全く同じ人が他にもいてこの様にしている。という記事を書いてもらいたい。と思いましたが叶うはずもないのでコメントさせて頂きました。

    私は22歳大学生です。

  35. by オーガスタス

    当事者(女)からのコメントです。

    個人的な意見ですが、脳の発達障害の中で、高機能自閉症は他の障害(例えばADHD)などに比べて非常に個人差が大きいような気がします。これも個人的な分析によるものですが、共感性を感じ取る能力という部分が他の障害に比べて欠けているけれど、それが他との能力の凸凹具合の兼ね合いで、かなり出方が左右されるように思います。なので他の皆さん、そして筆者がおっしゃるように、これは一例であってそれが全てではないというのは正しいです。

    この文を読んだ私自身の感想ですが、少なくともこの彼氏さんは「自」他ともに認める性格の悪さということですよね?では彼の「これが自分なんだから嫌なら離れればいい」というのはある程度の覚悟を持ったセリフであると思います。これが「俺が全て正しい、こんなにいい人間は他にいない」だったら恐らく違った病名になると思いますが、少ないともこれを見る限りは彼は彼なりに生きづらさなり問題を感じた結果、そのような心境に至ったのだと思います。もっともその台詞に至れたのは、彼が才能があるから、社会的に食うに食われぬ状況に追い込まれるまでならなかったからであると思いますが(自閉圏の人間は総体的に感情よりも理解なので、そのままの態度が自分の人生にどうしようもなく不利益を被ると理解したのなら、変える努力をします)。

    私は女なので、社会的に共感性をこの彼氏さんよりも強要される環境にいたと思います。診断をもらうまでは、共感するという事は相手を「理解」することだと思っていました。なので女の人に見られる「理解してくれなくていいから、ただ寄り添って共感してほしい」というのが全く理解できませんでした。そしてそのことで社会的に大変不都合が生じました。今では診断をもらったのと定型の人に教えてもらってそのような感情があることがわかり、ただ共感する、寄り添う「ふり」はできます。でも、それは本来の私のシステムとは違います。ただ、我々にも「共感」は存在します。それは「自分が体験した出来事に置き換えられた時」です。そしてそれはやはり「自分が体験した=理解した」が伴います。

    さすがにこの彼氏さんよりは私は色々と社会的矯正が加わったおかげで、人間にとって共感、して感情が非常に大事だと思うことは理解できます。だから、筆者である貴女がつらいという事は決して間違っていない。…いや、この彼氏だったら私でもちょっと辛いかも…(汗)。定型発達が発達障害のパートナー支えるのつらい、それは事実だし、それを声を大にして言うことは再度言いますが間違っていない。

    ただ、一つ申し上げたいことは、「寄り添う=共存」は大いに可能ですが、「寄り添う=共感」ならそれは貴女の求める共感は得られない可能性が高いでしょう。例えば、アメリカ人と暮らすときに「こことここは一緒、もしくは似たような感情だけれど、基本的には違う」という基本概念をもって暮らすのと「なんで貴方はこういう風=日本ではこうにできないの?!」では、明らかに後者はストレスがたまるし、そもそも違う人種なんだから全く同じを求めること自体が間違っています。それは非常に寂しいことかもしれません、貴女にとって。でも、貴女が共感性を得られないことによって絶望を感じているように、我々も我々のシステムの「共感」を得られないことに絶望を感じています。なので、お互いが「共感」を得られないことを嘆くとそこには絶望しかありません。定型の人たちと「ちょうどいい共存できる距離感」を、貴女方をリスペクトして保つ努力を私はしますが、貴女方がもつ蝶の触角のような、相手の感情を細やかに感じ取って想像してその場の空気に合わせ、理解してなくても共感できる能力を、貴女方と同じ様に持てる事に関しては私は放棄します。忘れないでください、貴女がみている絶望の深淵を、違った角度からもまた我々も見ているのです。なので、つらいかもしれませんが、「共存」するためにはどうしたらよいのか、そう考えてみてはいかがでしょうか。

  36. by えみな

    私の旦那も未診断だけどアスペです。
    産後、どんどん噛み合わなさが加速して
    同じ事、似たような事の繰り返し。
    頭がおかしくなりそうな毎日
    病院受診し、旦那の就職に伴い(大学院生)
    引っ越し心機一転と思ったものの
    上手くいかず、ストレスで死ぬんじゃないだろうか?と
    思いながら生きる毎日。
    遂には、お互いのストレスがぶつかり別居しています。
    その間も色々な事が起き(アスペ故の)
    何度も死にたくなりました。けど、子供を残しては死ねない。
    処方箋を飲んでなんとか毎日生きてます。
    状況が変わってその内また一緒に暮らす日が
    来るかもしれない。子供は喜ぶだろう。
    けど、、その時が来たらどうすればいいんだろう。
    誰にも相談出来ないし、しないし解らない。

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