「だんだん洗脳されていたと思います。私が殴られるのは、不安にさせた私が悪い、私のことを好き過ぎてたまらないからこんなことをしてしまうんだ。って……。」(みやめこさん)
近日話題になった「#mee too」をきっかけに、性的被害やハラスメントに対し、世の中に「私も」と、手をあげる被害者が増えてきました。
素晴らしいこと……。とは言いません。声を出して手を挙げた彼女たちの数だけ、苦しみや、一生消えない傷が存在するのですから……。
「言えなかった」って、恐ろしいことです。あってはならないことです。
ドメスティックバイオレンス(DV)、モラルハラスメント(モラハラ)。
性的被害は勿論のこと、暴力や権力によって女性を縛り付け、苦しめる被害は、あとをたちません。
私のツイッターにも、深刻な相談が毎日のように寄せられます。
それは「#mee too」が話題になってから、さらに増えました。性的被害に限らず、力で心を捻じ曲げる行為は、許されるものではない。
あの騒動は確かに、そういった被害にあった人たちが、声をあげるきっかけになっている。その影響を力強く感じながら、それと同時に、被害者の数の多さに絶望したことを覚えています。
だけど、それだけでしょうか?
私はこの騒動の端っこで、何かが抜け落ちている気がしていたのです。
そしてひとり、自分自身の過去を振り返っていました。
そう、まぎれもないこの私自身が過去に、DV被害を受けたことがあったのです。
あの時、あの暗闇にいたとき、私はどんな気持ちだっただろう、どう過ごしていただろうと考えていました。
あの時の私は、「私も」って、声をあげられただろうか。いや、きっとあげられていない。
だけど今の私はこうやって、声をあげることができる。その違いはなんなのか。そう考えたとき、おのずと自分が伝えたいことに気づきました。
そうか、私は、「まだ抜け出せていない人」に、伝えたいんだ。
今現在暴力に縛られ、手をあげることはおろか、どうすれば良いのか分からず、がんじがらめになっている人。
まだDⅤやモラハラを、過去にできていない。まさに今、抜け出せずに悩んでいるあなたに向けて、私に伝えられる言葉はないだろうか。その絡みついた糸をほどくきっかけを与えられないだろうか。
そうして思いついたのが、この「みやめこさんとの対談企画」です。
私は彼女も過去に、激しいDV被害から抜け出せずに苦しんでいたのを、知っていました。オファーするのを決めたのは、彼女からやっと「今、幸せです」という言葉を聞けたからです。
彼女はどうしてその時、DV被害から抜け出せなったのか。どんな心境でその場にとどまっていたのか。そして、どうして今、幸せに向かって歩みを進めることができているのか。
「私と同じことで苦しんでいる人の手助けになれば」
今はそう力強く話す、彼女の人生が綻んだ瞬間、そしてその綻びを解くことができたそのきっかけについて紐解いてみれば、今現在、苦しんでいる人の光になるのではないか……。
今回の対談には、そんな気持ちで挑みました。
yuzuka
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