DV被害の渦中にいたころ
yuzuka:今回は対談を受けてくれてありがとう。ちょっと不安だったんだけど、話していくうちに辛くなったり、苦しくなったりするようなら、いつでも言ってね。それから過去を話すことで、特定の相手が逆上して危険を伴うケースもあると思うんだけど、今、DVの加害者との接点はあるのかな?大丈夫?
みやめこ:あれから二年近く経って、今はもう前を向いているので、お話できます。過去の加害者とは縁を切って、現在は一緒に過ごしていないので、逆上も大丈夫だと思います。
yuzuka:ありがとう。最初に、みやめこちゃんが実際にDV被害にあった経験って、一度だけじゃなかったんだよね?
みやめこ:はい。昔から誰かと付き合うと、実はDV男だったってケースが多くて。被害は一度ではありません。yuzukaさんもDV被害に合われたことがあるんですよね?
yuzuka:あるよ。お風呂場に閉じ込められて、「教育」だっていって出してもらえなかったり……。寒くて震えてるんだけど、お湯を出そうとしてもガスを切られてるの……。その時は暴力は伴っていなかったけど、段々悪化していって、最後は殴られることもあった。映画デートをしても「映画が面白くなかった。お前の下調べが悪い」って殴られたりね。みやめこちゃんも、具体的なエピソードってある?
みやめこ:あばらが折れるまで殴られたりは日常茶飯事でしたし、暴力以外にも行動を制限されるケースが多かったです。友達と遊ばせてくれない、仕事に行かせてくれない、髪を黒くさせられる、ミニスカートを履くと怒られる、電話帳を彼と両親以外全部消させられる、ケータイを叩き割られるとか。お給料も、遊びに行けないようにと全て取り上げられていた時期もあります。
yuzuka:人前で殴られることもあったの?
みやめこ:はい。人前関係なく殴ります。彼の友達の前や私の友達の前でも殴られました。怒ったら、街中であろうと関係なく殴りかかってきます。一度友人の前でも殴られかけて、制止してくれた友人がケガをしそうになったこともあります。
yuzuka:彼の機嫌を損なうと、暴力に繋がる。だから言いなりになるしかなくなっていく……。抵抗して状況が悪くなるくらいなら、その場を早く収めたいから、彼の望むままの行動を取る努力をするようになっていくんだね。
みやめこ:はい、その通りです。最初は殴られたり暴言をはかれたりすると大泣きしていてたし、勿論苦しかったけど、そのうち感情そのものがなくなっていくんです。
yuzuka:麻痺していくような感覚かな?
みやめこ:はい。だんだん洗脳されていったんだと思います。私が殴られるのは、不安にさせた私が悪い、私のことを好き過ぎてたまらないからこんなことをしてしまうんだ。って……。「死にたい」としか思わなくなって、涙も出なくなって……。自殺未遂をしたこともあります。
yuzuka:周囲から見れば相手が悪いって一目で分かるのに、行動を制限されて彼だけを見つめていうちに、分からなくなってくる……。
みやめこ:はい。相手がおかしいって抵抗するともっとエスカレートして殴られるって分かっていたので、何も悪くなくても言い返さず、すぐに謝って土下座するようになりました。そうしていくうちに、悔しいとか悲しいとすら感じない、彼の機嫌をとるだけの生活が始まったんです。
yuzuka
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