「おまえ、頭おかしいんじゃない?」
思い返せば彼は、いつもそうやって私を罵った。
決定的な浮気の証拠を突きつけた時も、
怒りと悲しみに震えて涙でぐちゃぐちゃの顔の私に向かって、
冷静に、同じセリフを口にした。
あまりにも冷静に、当たり前の顔をしてそんなことを言うもんだから、
少しずつ、その言葉が正しいような気がしてくる。
そして繰り返しそのような場面を経験するたび、
傷つくようなことを言われたときに傷つかないように、心に耐性ができてくるんだ。
何も感じない。どう感じれば良いのかが分からなくなってくる。
どこか他人事。
これって悲しむべきことなの?
わかんないなあ。
よくわかんないけど、私が馬鹿だから、私の頭がおかしいから、こんなに苦しい思いしなくちゃいけないのかなあ。
yuzuka
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