考え方

子どもを殺す母親の話

「子どもを殴ってしまった」と電話をかけてきた彼女。

私が知っている彼女は、とても良い母親だった。

 

学生時代の同級生である彼女はいつも「あなたと将来結婚する相手は幸せだよね」と、憧れの眼差しを向けられていた。

美しく、料理が得意で、誰にでも優しい。

 

あまり深く考えずに言えば、彼女は「完璧な女性」だった。

 

そんな彼女が、子どもを殴った。

 

私の心臓は、冷や水をかけられたようにヒュンと縮こまって、

彼女の子どもがまだ、2歳半だったことを思い出していた。

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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