生きてりゃ、いろんなことがあるから。
人生は不公平で理不尽で、思うようにいかなくって。
いつも周りのあの子よりも、苦しい現実に直面する。
だけどね、だけど私は、「ないもの」よりも、「あるもの」を数えたいって、思う。
今、私は、あの頃の自分には想像もつかなかったような場所に立っている。
夢はほとんど叶ったし、きっとこれからも、叶えていく努力をすると思う。
こんな言葉、「あの頃の私」には、書けなかった。
だって、気づいてなかったから。
「私は不幸で」「私の家族はひどくって」「体を売っていて」
って、そうやってないものばっかりを数えて、苦しくなっていた。
後ろを振り返るとそういう記憶ばかりが目に入って、その頃に引きずりこまれそうになって。
「どうせ私なんて幸せになれないんだ」って、塞ぎ込みたくもなった。
だけどね、前を向くためには、正しい後ろの振り返り方を、知る必要があるんだ。
こうやって振り返ってみて分かったのは、私は1人じゃなかったってこと。
あの街で起きたこと全てが、悲しくてどす黒いものばかりではなかったってこと。
「ないもの」はたくさんあったけど、だけどちゃんと、「大切なもの」は、あった。
それに気づいたから、こうして「生きていて良かったよ」って、言葉を書けるの。
「家族」なんて、愛さなくて良い。
貴方を苦しめる「家族」なんて、なくても良い。
「家族」を恨んでも良い、捨てても良い。
それだけじゃないよ。
不幸な生い立ち、汚い過去、消したくなる記憶。
そんなものはもう、抱きしめていなくたって良いの。
そんなものがなくたって、貴方は絶対に、幸せになれる。
大丈夫だから。
だからどうか、「ないもの」よりも、「あるもの」を数えてほしい。
そんな思いを込めて、この記事を書いた。
[「大丈夫。君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。」より抜粋]
この本に出会った貴女が、前を向いて、歩けますように。
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※登場人物の源氏名は、仮名を使っています。
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