ごはんを食べなさい。
苦しくて、辛くて、悔しくて、泣きそうだけど、
だけどまずは、ごはんを食べなさい。
食欲がなくて、なんの味もしなくて、涙がにじみ出るかもしれないけれど、
ごはんを食べなさい。
ごはんはね、明日からのあなたのために、食べるの。
生きるために、生きていくために食べるの。
消えてしまいそうな貴女。
明日なんて来なくても良いといいながら、
しっかりとお腹が鳴ることに嫌になるけれど。
だけど、それで良い。
小学生の頃、17時のまぬけなチャイム。
友達との喧嘩、うまくいかなかったテスト、
回れなかった鉄棒の、錆びた鉄の匂い。
あなたはどんな時だって、家に帰って、ごはんを食べた。
悔しかったかもしれないけれど、
テレビで流れるしんちゃんにすら、腹が立ったかもしれないけれど。
だけど、ごはんを食べた。
悔しい味を噛みしめながら。
そして、ちょっとだけ、泣いた。
あなたは気づかない間に、そうやって、
小さくて大きな痛みを、ちゃんとちゃんと、超えてきたんだよ。
だからね、ごはんを食べなさい。
一口だけでも、吐き出してしまっても良いから、
ごはんを食べなさい。
ごはんを食べることは、前を向くことだから。
明日綺麗な顔で泣けるように、
凛とした顔でさよならできるように、
美しい顔で怒ることができるように。
そしてちゃんと、自分のための決断ができるように。
ごはんを食べなさい。
もしも今ちゃんと食べられたら、今泣いていたとしても。
貴女はちゃんと、すすんでいける。
『泣きながらご飯食べたことがある人は、生きていけます』
by カルテット 真紀
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