考え方

「自殺 方法」で検索したあなたへ

2018年2月16日

このページにたどり着いてくれて、このページを開いてくれて、ありがとう。

名前も知らないあなたに、どこにいるかも分からないあなたに、どうしても伝えたいことがあったから。

だから、まずはありがとう。私に出会うまで生きていてくれて、ありがとう。

 

明日の予定、全部をぐちゃぐちゃに丸めてしまおう。

仕事、約束、学校。そんなものは、あなたの命に比べれば、どうだって良い。

だからちょっと夜更かしして、私の言葉を聞いてみてほしいんだ。

 

「命は重い」「生きたくても生きられない人がいる」「明日にはもっと幸せなことがある」

そういう言葉は全部、無視すれば良い。お前に何が分かるんだって、唾を吐きかければ良いさ。

あなたが思っている通り、そう、その人たちは何も分かっちゃいない。

 

あなたよりも幸せで、裕福で、愛されてきたんだろう。想像がつかないんだよ。仕方ない。

だからそいつら、本気で思うんだ。「君も幸せになれる」って。笑っちゃうよね。

確かに羨ましい人たちだけど、今のあなたには関係がない。そんな人たちの言葉は、ゴミ箱に捨ててしまえば良い。

 

それを理解できないのが間違えているだとか、死にたいなんて弱いだとか。

そんなこと、誰が決めたっていうの?

 

死にたいと思うことは間違っていない。弱くもない。

だってあなたは辛くて苦しくて、どうしようもないんだ。希望に満ちた明日なんて信じられたなら、わざわざ死のうだなんて思わないじゃない。

 

 

日常は息苦しい。いつも死ぬことを想像しては、「いつにしようか」と思いを巡らせる。

小さな死にたいの欠片は体中の血管に散りばっていて、貴女をチクチクと痛めつける。

だけどあなたは、我慢してきた。気づかないふりをしてきた。「まだ頑張れる」って思ってきた。

 

 

みんなそうなんだって、そう考えたでしょう。

だけどどうやら、大きな交差点でバスが通り過ぎても、特急列車が目の前を走り抜けても、

いつも死にたいと結びつけてしまうのって、みんながそうじゃないらしい。

 

体中の死にたいに気づかないふりをしてきたあなただったけれど、

ある日突然その小さな欠片たちがぐっと胸に集まって、つっかえて、苦しくて、息ができなくなった。

 

死にたいって、言葉にすることも躊躇した。

きっと理解してもらえない。「どうせ死ねないくせに」って、そう言われるのも怖かった。

 

どうすれば良いのかも分からずに、だけどあなたは確かに思ったんだ。死にたいって。

 

あなたの気持ちは間違えていないよ。当然だった。辛くて苦しい日常にピリオドを打ちたくなるのは、当然なんだ。

 

ここでひとつ、提案をしよう。

私みたいな他人だからこそ言えること。聞き流してくれたって良いけれど、ちょっと聞いてほしい。

それは、「死んでも良いよ」って提案だ。これは私が兼ねてから発信してきたメッセージで、本音だ。

 

今日が辛くて、明日も辛くて、明後日も辛いと見通しがついている。

もっと先のことなんて考えたくもない。

目眩がしそうなくらい、どす黒くて恐ろしい、どうでも良い未来が広がっているだけだ。

 

自殺はいけないという人に理由を尋ねると、いつも答えは曖昧で、どうでも良いことばかり。

 

家族が苦しむなんて家族に愛されてきた人の決めつけで、

未来が明るいなんて嘘くさくて、貴女がいないと困るなんて、そんな自分勝手な理由には、嫌気がさす。

 

頼んでもいないのに生まれさせられたあなたは、生き続けることを強要されて。

生まれさせてくださいと頼んだわけでもないのに、「命に感謝しろ」だなんて言われたりもする。

 

命は平等に重いなんて嘘っぱちで、性欲と精子と卵子が産んだ、ただの小さな偶然だ。

奇跡だなんて聞こえが良い。仮に奇跡だとしても、だからなんだって言うのだろう。

勝手に起こされた奇跡を必ず喜びなさいだなんて、ちょっと勝手がすぎない?

 

だから思うんだ。

あなたが辛いなら、死んでも良い。その選択肢を責める権利も、断ち切る権利も。

誰も持ち合わせていない。あなたが決めれば良い。あなたの命なんだから。

 

生きていくことが辛いなら、死んでしまえば良い。

死んでしまうことがあなたにとっての幸せであるならば、死んでしまえば良い。

 

あなたの「死にたい」の気持ちは間違えていないから。私はその気持ちを、ちゃんと肯定したい。

よく考えたね。よく決意したね。辛かったね。ちゃんと考えて考えて、きっとここに辿り着いたんだよね。

本当にお疲れ様。

 

 

 

死ぬ方法は、いくらでもある。

ロープがあれば、高い場所があれば。今すぐにだって死ねてしまう。

なに、ほんの一瞬苦しいだけだよ。

 

首吊り自殺は一瞬で意識を失って、少しの間痙攣をして、糞尿と目玉が飛び出れば、それまでだ。

流行りの練炭自殺もしばらくもがき苦しんで、吐いて息ができなくなって。だけどそれだけだ。

 

それだけで良い。それであなたの人生は幕を引く。もう、長い絶望に苦しまなくても良い。

 

 

 

だけどね、次はちょっと面倒くさい話を聞いてほしい。

 

 

「確実に死ねる自殺の方法」は存在するけれど、「絶対に苦しまない自殺」と「綺麗な自殺」は存在しない。

命ってのは面倒くさい作りをしていて、簡単に強制終了できないようになってるんだ。

神様を恨みたくなるくらいに。自殺は面倒くさくて、見苦しい。

 

それからもうひとつ。自殺は取り消しがきかない。

私は無宗教だから、死後の世界なんて信じていないんだけど、

看護師という観点で語れば、死後の世界は「無」だ。

 

当たり前だけど、脳みそが無くなるわけだから、怖いも苦しいも辛いもない。

これが死を選ぶ理由ではあるけれど、だけど当然、嬉しいも美味しいも、楽しいだってなくなってしまう。

 

あなたは「無」になる。そして一生、もう二度とこっちの世界には戻ってこれない。

死ぬってのは、そういうことだ。

リスクがあって、少しだけ勿体無い。

 

さて、死んでも良いと言い続ける私が、あなたにもう一度、考えてほしいことがある。

あなたの死にたい理由って、なんだろう?

 

それって、自分以外が理由じゃない?

 

その不安はどこから来る?その苦しみは、どこから来る?

あなたを縛り付けている鎖は、一体何なんだろう。

その正体を、ちょっとゆっくり、見つめてほしい。

 

そしてもしそれが、自分以外を理由にする死にたいであるならば、ちょっとだけ、考える必要がありそうだ。

 

もしもあなたが死ぬことを考えるのなら、

最後に全てをとっぱらって、自分だけのために考えてほしいんだ。

 

今あなたを悩ませてる何かは、死ななければ解決しないことなのか。

もしかして、自分のためだけに生きることを選択したら、現実世界の中で、もっと幸せになれるんじゃないかって、

突き詰めて突き詰めて、じっくり考えてほしい。

 

自分だけのために考えてほしい。今死ぬのが、自分にとってベストアンサーなのか。

 

考えに考えてみて、それでも自分のために死ぬことが一番良いって笑顔で言えるのなら、私はその選択を肯定する。

「どうせ死ぬ」って、マイナスな言葉じゃない。「死んで良いじゃん」って、投げやりな言葉じゃない。

最後には消えてなくなるということを意識する。どうしようもなくなったら、自分で死ぬことを、自分が許してあげようと決意する。

死ぬことを選択肢に入れた時、人は今よりずっと、生きやすくなる。選択肢が広がると思うから。

 

だからさ、もしも自分以外が理由だってんなら、一度全部を取っ払って、

「いざとなったら死ねば良い」

その言葉をお守りにして、もうひとつの人生を始めてみない?

あなたのために生きて良い。きっとその人生は、今より少し、楽ちんだ。

 

仕事や学校なんて辞めてしまおう。幸い、ここは日本だ。どうにだってなる。大丈夫。

煩わしい人間関係は、断ち切ってしまえば良い。あなたを苦しめるものは、あなたの人生から排除するんだ。

 

それで、もう一度だけ、前を向いてみてほしい。

 

自分の死にたい気持ちを否定せず、抱きしめながら生きていく。

誰もがみんな、前向きに明るくなんて、生きてはいけない。

 

だからこそ、そうやって自分を許しながら生きる選択肢も、あって良いんじゃないだろうか。

 

 

ここで少し、私の大好きな書籍、ひすいこたろうさんの「あした、死ぬかもよ」の一説を紹介したい。

 

【人生最期の日の未来のあなたより】

どうも。... 僕はあなただ。


理想の人生を生きた

人生最後の日のあなただよ。


人生は短い。あっという間だった。

生まれてから、今日までのことを考えてごらん。

長いようであっという間だっただろ?


同じように、今日から、人生の最後の日までもあっという間なんだ。

やりたいことはすべてやるがいい。

人間は、死ぬ間際、やったことに後悔する人は少ないものだ。

やらなかったことに後悔する。

チャップリンがいったとおりだよ。

In the end,everything is a gag.

つらかったことも、最後には全部ギャグになる。

ボブマーリーが歌ったとおりだよ。

Everything’s gonna be alright.

すべてだいじょうぶだから。

やってみたいことはやってみるがいい。

なにもかもだいじょうぶだから。

人生最後の日を迎える私から見ると、

うまくいったかどうかなんて、どうでもよかったんだとわかる。


人生最後の日から見ると、すべての出来事は夢の中の思い出になるんだ。

ほんとうに大切なのは、ハートをひらくこと、自分に素直になること。

いまの自分の気持ちにちゃんと寄り添ってあげるんだ。


「ほんとは、どうしたいの?」って。

それが、未来の私からあなたに一番伝えたいことだ。


人生は文字どおり旅なんだ。旅に成功も失敗もあるか。

そして、旅には、やらなければいけないこともなにもない。

歯を磨く、それくらいのもんだ。


だいじょうぶ。子どもの頃の気持ちを思い出してごらん。

そう。その気持ちだ。

家の扉をあけたとたんに、走り出していた、あの頃のあなた。

私は、私の人生を選んでほんとうによかった。

人生最後の日、私はいま幸せだ。

いま、心からそう思えるのはあなたのおかげだよ。

いまのあなたが、たくさん、たくさん、悩んでくれたからだ。

いまのあなたが、たくさん、たくさん、傷ついてくれたからだ。

そして、いまのあなたが勇気を出して、一歩踏み出してくれたからだ。

すばらしい人生だった。心からありがとう。

あなたはひとりじゃない。

わたしを含めて、未来のあなたたちが、みんなあなたを応援している。


そして、みんなあなたに感謝している。

では、人生最後の日に会おう。

 

 


Everything’s gonna be alright.

すべてだいじょうぶだから。

 

 

引用 書籍「あした、死ぬかもよ」 著 ひすいこたろう  

 

「いつ死ぬかわからないんだから、後悔しないように、今やりたいことをしなさい」

彼の考えは私とは違うけれど、「死」をお守りにする。そこだけは同じだ。

いつか死ぬぞって奮い立たせるのも、

いつでも死ねるよって、自分を許してあげるのも、とても違うようで、とても似ている。

人は必ず死ぬ。死ぬことを選べる。いつ死んだって良いんだ。

 

 

数年前、睡眠薬をたくさん飲んで、首を吊ろうとした私は、そうやって今、生きている。

ありきたりだけれど、いい加減だけれど、だけど私は今、少しだけ幸せで、死ぬのはもう少し、先になりそう。

 

 

「自殺 方法」で検索したあなたへ。

あなたが自分自身のための決断ができることを、私はここから祈っています。

 

yuzuka

 

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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