生きるのがそんなにうまくないへなちょこ人間によるあんまり参考にはならないベルリン暮らしのひとりごと日記。
生活に正解があるのかなんてわからないけど、不器用な日々のなかに思うあれこれをぶつぶつと綴ります。
今回はヘナで髪を染めてみた一部始終をレポートにしてみました。
目次
ヘナでセルフカラーリングしてみた
ベルリンに移住して、肌や髪がドイツの硬水にあわなくてゴワゴワになってしまったことには泣きたい気持ちになりました。
硬水にどう打ち勝つかについては、いつか私なりの解決策をまとめて紹介したいと思っています(まだ完勝できていないけど……。日本に帰ってくると、シャワーのあと肌が柔らかくなって感動します)。
けれど、ベルリン生活でもっとも私をびっくりさせたのは肌と髪のゴワゴワではありません。
白髪の大増加、それが一番衝撃的な変化でした。
ベルリン移住で白髪大発生
もともと20代前半からちらほらしていた白髪体質ではあるのですが、髪の量が多いのもあって特に気にしていなかったのに、移住後ふと気付いたら目を疑うほど増えていて……。
あれ、なんかハイライトでもいれたっけ?という勢い。
ハーフアップが怖くてできないレベル。
ストレス、年齢、食生活、目の使いすぎ。
おそらく原因は複合的なものだろうとは思うのですが、硬水と白髪は無関係じゃなさそう、と個人的にはにらんでいます(インネン)。
ぐうう、硬水このやろう……。
シャワーヘッドに怒りをぶつけても増えた白髪はどうにもなりません。
早急にこいつらの強い主張をどうにかしないとメンタルまでやられてしまいそう。
こんな時、日本なら迷うことなくヘアサロンや美容院に駆け込むだろうと思いますが、ベルリンには日本人の髪質に慣れた美容師さんがあまりいないので、サロンでのヘアケアってやや冒険度高めのイベントなんです。
何事も体験してみないと!という冒険心から、パーマをあてに行ったことがありますが、結果は
「うん、やっぱハードル高い」
(髪型自体は気に入ったのですが、なんせワイルドなのです)で、それ以来カットさえセルフでやっていた私。
いくらハイライトなみの大量白髪という危機的状況とはいえ、気軽にサロンでカラーリング〜♪ とはいかなくて……。
最近のヘナにはいろんなカラーがある
なんなんだこの白メッシュ…….。
落ち込んでいたある日、大好きでフォローしているスタイリストの百々千晴さん(@dodo_chiharu)とヘアスタイリストのshucoさん(@shucohair) がインスタライブで、へナを使ったセルフカラーリングをされているのを観て、それがとてもよさそうだったので調べてみることに。
勢い込んでググっていると、ドイツのヘナカラーリング剤を扱うオリジナルブランドを見つけました。
「Khadi(カーディ)」というナチュラルケア製品のメーカーなのですが、こちらのヘナは100パーセント植物性の自然染料を使っていて、髪と頭皮の健康にとてもいいらしい。
さらに、驚かされたのはそのカラーバリエーション。
ヘナって赤く染まるイメージがありませんでしたか?
私はまさにヘナ=赤毛というイメージを持っていたので、昔からちょっと興味はあったけれど赤系のカラーが似合わないという理由で敬遠していたんです。
それが、Khadiにはブラウンだけでも
ゴールデンブラウン
ライトブラウン
ミディアムブラウン
ナチュラルヘーゼル
ダークブラウン
と、5色も種類があって、好みにあわせて選べるのです。
髪の色も文字通り十人十色、人種の多様さが半端ないドイツだからこその進化なんだと思います。
ちなみにKhadiは、海外通販サイトを使えば日本からも購入可能ですが、コロナの影響でシッピングの遅れも考えられます。
興味のある人は国内ブランドにも天然成分100パーセントでカラーバリエーション豊富なヘナがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
ヘナのセルフカラーリングに初挑戦
やってみるしかない!
ということで、やってみました。ヘナのセルフカラーリング。
まずはセルフカラーに必要なものを揃えます。
ヘナのセルフカラーリングに必要なもの
- ヘナ
- 40〜50℃ほど(使用するヘナによる)のお湯(私は給湯温度を55℃くらいに上げて蛇口から直で使っている)
- 容器(部分染め〜ボブくらいなら大きめの汁碗サイズで大丈夫、ロングならお値段高めのカップ麺容器くらいの大きさがあった方がいいかな)
- ハケブラシ(カラー用のハケブラシがやはり使いやすい。ハケブラシの柄の先の尖っているところを使ってブロッキングする)
- ヘナを混ぜるもの(泡立て器でやると早い。私はハケで直接混ぜる)
- ビニール手袋(khadiのパッケージにもともと入ってる)
- ラップ(ヘナを塗った髪に巻く)
- 汚れてもいいタオル(ケープ代わり&ラップを巻いた上にさらに巻く)
- ワセリンやフェイスクリーム(生え際の皮膚に塗る)
<あると便利!>
- シャワーキャップ(khadiのパッケージにはもともと入ってる、ラップで代用可)
- ケープ(汚れてもいいTシャツやタオルで代用可)
- ヘアクリップ(ブロッキングした髪を留める)
ハケブラシ、ケープ、手袋、イヤーキャップの「毛染め4点セット」がダイソー、キャンドゥ、セリアなどの100円ショップで販売されているので、それを買えばその他は家にあるものでだいたい代用できると思います。
これだけ揃えたら手順はシンプル。
以下に手順をざっくりと書いていきますが、商品によって違いがあるのでチャレンジする時は、お使いの商品の使用方法にあわせてくださいね。
<パッチテストを忘れずに!>
やり方:腕の内側などにお湯で溶いた少量のヘナを塗ってテープなどで保護して放置。翌日肌に異常がないかをチェック。
ヘナのセルフカラーリングの手順
- シャンプーして髪をタオルドライ、生え際にクリームなどを塗っておく。
- ロングの方は100gほど、ボブや部分染めの方は50gかそれ以下の分量のヘナを容器にあけて、約3〜4倍のお湯を何回かにわけて注いでしっかり混ぜる。ヘナがケチャップくらいのテクスチャーになるくらいを目安に。お湯が足りないと染まりにくいし、とても塗りにくい!
- 髪をブロッキングして、生え際、気になる箇所、よく染まって欲しい箇所からはじめて、全体に塗っていく。たっぷりとって載せるように塗るとよく染まる。
(私は最終的に全部のヘナを塗り終わったら、シャンプーするときのように揉み込む感じで馴染ませてます) - シャワーキャップを被るかラップをしっかり巻いて、その上からタオルを巻く。(タオルを巻くのは保温のため。ヘナは温度を高めるとよく染まる)
- 3時間ほどそのまま放置。(強者は5時間とか、一晩おいたりもするそう! 初めての人はまずは3時間を目安に)
- シャワーでヘナをしっかり流す。シャンプーはしません。できたら翌日もシャンプーは使わずに、染めてから2日はすすぎのみにするとしっかり色が入る。
※動画で観たい方は百々さんやShucoさんのインスタ、youtubeにわかりやすくて素敵なビデオがあるのでチェックしてみてください!
ヘナのメリットとデメリット
なんと言っても気が向いたらいつでもできる手軽さが魅力で、地肌のクレンジング効果やトリートメント効果もあってメリットの多いヘナですが、デメリットもあります。
メリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 髪、地肌、身体によく、ノーダメージで髪が染められる
- 使えば使うほど髪質がよくなり、色の入りもよくなる
- サロンに行くよりも安価、手軽にできる
- 色ムラができにくい
- 環境に負担がない
- 薄毛に効果がある
デメリット
- 一回ではなかなかしっかり染まらない(白髪の量が多い人は①純粋なヘナ→②カラーヘナの2回染めが推奨されています)
- 独特のにおい(畳のイグサのような青臭いにおいが、染めて1日2日はほんのり髪から漂う)
- 2日くらいの間は色移りがある(手ぐしをしたら手が、ブラッシングをしたらブラシが青くなります。洗えばちゃんと落ちますが、髪が長い人はお気に入りの白いブラウスなんかは染めて数日間の間は避けたほうがいいですね。寝るときは、色移りしても大丈夫なタオルやシートを敷くことをおすすめします)
- 一度ヘナで染めた髪はその後明るいカラーリングに向かなくなる(色が抜けなかったり色が入らなかったりする)
- 人によってパーマがかかりにくくなる(カラーやパーマの予定がある人は挑戦する前に担当の美容師さんに相談すべし)
ブリーチや明るめのニュアンスカラーを楽しみたい人には向きませんが、髪質(ハリ、コシ)に悩んでいたり、毛量が少なくて困っている人、カラーリング剤のケミカルにアレルギーが出てしまう人などにはとてもおすすめです。
ちょっとしたことでも新しい習慣ができると少しワクワク。
次はもっと冒険したカラーを選んでみようかな。
失敗したらすぐお知らせします。
サマー
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