考え方

モラハラ彼氏と離れられないあなたへ。今の心理状況と今後どうするべきかを伝える

2020年2月27日

今日も彼を怒らせた。

明日は久しぶりの二連休。良い雰囲気で朝を迎えたかったのに、現実はうまくいかない。

 

理由は些細なことだった。

いつもベッドの脇に置いてあるティッシュペーパーを、キッチンの掃除に使うのに移動させたまま、元に戻すのを忘れていたのだ。

 

「どうしていつもある場所にないんだ!」

もともと虫の居所が悪かった彼は、まくし立てるように怒鳴り始めた。

 

だけど、こちらにも言い分がある。

今日はいつもより時間をかけて好物のシチューを作った。喜ばせたい一心だった。

 

散らかっていた部屋も綺麗に整理整頓して、掃除機もかけた。

洗濯物も回して、タオルケットまで洗って掛け直した。

 

仕事が終わって帰ってきた時に、彼が機嫌良くご飯にありつけるよう、残業が終わって帰ってきて、化粧を落とす間もなく、彼が帰ってくるまでの時間に全てを終わらせたのだ。

 

彼も疲れているが、私だって疲れていた。

それくらいのことは、笑って許してくれても良いのに…

 

途端に悲しくなって涙を流す私に、彼は舌打ちをして、大声を出した。

 

「疲れて帰ってきてるのに、なんだその態度は。負のオーラを撒き散らすな!ここの主人は俺だ」

「でも方付けもしたの。少しくらい褒めてくれたっていいじゃない」

 

「散らかしたのはお前だろ!物は元あった場所に必ず返す!この部屋が散らかるのはお前の荷物が多いからだ!だいたい、洗い物だってあんなに貯まって!俺にやれというのか!」

部屋に散らかっているのは、彼の脱ぎっぱなしの洋服や、食べっぱなしのお菓子だったし、洗い物だって、いつから私がするのが当然になったのだろう…。

 

言いたいことはたくさんある。

でも、何を言い返しても無駄なのは分かっていた。

 

どんな理論的な意見も、冷静な話し合いも。

彼は怒鳴って一蹴する。力でねじ伏せるのだ。

 

1度怒り出すと手がつけられなくなる彼を収める方法はただひとつ。

自分が悪いと謝り、笑顔で奉仕することだった。それが一番穏便で、自分にも負担が少ない。

 

「ごめんね、気をつけるわ」

彼は無視を決め込んでいたが、しばらく周りの家事をこなしていると、何事もなかったかのようにテレビを見て笑っていた。

 

溜まった洗い物に手をつけた私は、こんな生活がいつまで続くのだろう。

と、流しっぱなしになっている蛇口から流れる水を見つめる。

 

出会ったころの優しい彼は、どこにいってしまったの?

綺麗な橋の上で「付き合ってください」と頭を下げてくれた彼は?

喧嘩をした時に「どうか俺と一緒にいてください。ごめんなさい」と泣いた彼は…

 

これじゃあ、まるで私が頭をさげて

付き合って「いただいて」いるみたいだ。

 

浮気も、理不尽な言葉も、暴言も。

弱いところもいやなところも、

全て許してきた。

 

それは、彼が私のことを必要としていると思っていたからだ。彼には、私しかいないと思っていたからだ。

彼は私を愛している。はずだった。

 

しかし、そんなに大切な相手に、こんな酷い態度を取るのだろうか?

他の女にうつつをぬかすのだろうか?

 

蛇口の水は流れ続ける。

 

「おい。水を出しっぱなしにするな。水道代を誰が払ってると思っている」

彼の声が聞こえる。

 

いや、違う。彼は私を愛してはいない。

ただ、所有物として「支配」したいだけなのである。

 

モラス ハラスメント」という言葉をご存知だろうか?

「精神的暴力、嫌がらせ」という意味を持つ。

 

DVという略語で一般的な「ドメスティックバイオレンス」と違い、身体的な暴力は伴わない。

言葉や態度による暴力であり、これは極めて悪質だ。

 

近年、恋人や夫からモラハラを受ける被害者が、あとを絶たないという。

加害者は外面が良く、優しい仮面を被って近づいてくる。

 

「なんて良い人なの!」と親密になると、途端に仮面を外し、別人になった彼が顔を出す。

タチが悪いのは、常に仮面を外しっぱなしではないというところだ。

 

普段は温厚で頼りがいのある、「あの頃の彼」のままなのだ。

しかし、何か「小さなきっかけ」で火がつくと、まるで爆発を起こしたように、別人格が現れ、怒りをぶつけてくる。

 

そのせいで被害者は「相手が悪い」という自覚が乏しく、「自分のせいで相手を怒らせた」という洗脳状態にある。

そのうえ暴力を行わないため、体にも傷がつかず、外面は良いので、周りには「理想のパートナー」にすら移り、なかなか表沙汰にならない。

 

傷つけられた心は次第に麻痺して、死んでいく。鬱病を発症し、自殺に至るケースも少なくはない。

 

そのような相手だと分かりながら、どうして被害者は、きっぱり別れを告げないのであろうか?

強気な人であれば「そんな男、ごめんだわ。どうして好きでいられるのよ!」というような状態になっていても、被害者はどうしても離れられない。許そうと努力をしてしまうのである。

 

「私の悪いところを治せば、怒らない」

「いつもは優しいのだ。そうさせたのは私」

 

そんな間違った思い込みは、被害者のベクトルを、相手に向けさせてしまう。

この記事を読んで「ピン」ときた人に伝えたい。

 

モラハラは、貴女の努力では治らない。

何故なら、おかしいのは相手なのだから。

 

通常、相手に非がある場合、

話し合いをするなどして「治す努力」をしてもらい、相手に変わってもらう必要がある。

 

しかし、モラハラ野郎に、それは不可能なのである。

「俺の機嫌を損ねたお前が悪い」

「理不尽なことをいわせたお前が悪い」

「俺がこうなったのはお前の責任だ」

「だからお前が変われ」

本気でこんな考えの持ち主なのだから、変わる努力など出来るはずがない。モラハラ野郎に、話し合いは無意味なのである。

 

しかし恐らく、貴女が意を決して別れ話をすると

「いなくならないでくれ。俺が悪かった」と泣きつく可能性が高い。そこでほだされてはいけない。

 

彼は、貴女を愛していない。

いうならば「お気に入りのおもちゃが取られるのは嫌だ」という執着があるだけである。

 

支配下に置いていたはずの「所有物」が、自らの意思で自分から離れるのが我慢ならないのだ。

それを阻止するためであれば、涙も流すし、取り繕うための嘘もつく。「必ず俺が変わる」等と誓いもたてるだろう

 

しかし断言しよう。

彼は変わらない

 

許してしばらくすると、また同じ状況がやってくる。まるで忘れてしまったかのように、貴女は傷つけられることになる。

 

モラハラ野郎は平気で嘘をつく。

自分のためであれば、嘘など厭わない。そしてその嘘は脆く、分かりやすい嘘だ。

 

その場を取り繕うためのいい加減な嘘。

よって、すぐにボロが出る。

 

そしてもうひとつ、貴女が気づいていない事実がある。

 

この記事をみて「共感」しているとしたら、

貴女もすでに「彼を愛していない」可能性が高いという事実だ。

彼がいなくなるとどうして良いか分からない

私は彼のことだけを考えて生きてきたのに

モラハラは怖いけど、彼からは離れられない

その感情は、愛ではなく「トラウマティック・ボンディング」という支配下の元に生まれる感情である可能性が高い。

 

貴女は本当に彼を愛しているだろうか?

貴女が本当に好きだったのは、出会った頃の「偽物の彼」であり、「今の彼」ではないのでは?

 

「依存」「執着」は怖い。

そこから離れると、自分がどうなるのかすら想像ができない恐怖の夢を見させる。

 

しかし、それに屈してはいけない。

 

貴女には幸せになる権利がある。

あなたのその優しさを、悪用せずに心から喜んで、褒めてくれる人は必ず存在する。

あなたが泣けば抱きしめ、怒れば理由を聞いてくれる人がいる。

 

貴女を本当に愛してくれる人は、他にいるのだ。

 

さあ、幸せになるために立ち上がろう。

勇気を出して行動にうつすのだ。

 

「あなたは私にふさわしくないわ」

 

yuzuka

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yuzuka

作家、コラムニスト。元精神科、美容整形外科の看護師で、風俗嬢の経験もある。実体験や、それで得た知識をもとに綴るtwitterやnoteが話題を呼び、多数メディアにコラムを寄稿したのち、peek a booを立ち上げる。ズボラで絵が下手。Twitterでは時々毒を吐き、ぷち炎上する。美人に弱い。

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