リクエストが多い脂肪吸引について、
もう1度書いておこうと思う。
ただしここはLINE@ではないので、
あそこまで詳しいオペ内容には触れない。
美容外科はアンダーグラウンドに発展してきた
特殊な「医療」だ。
疾患のオペと違い、
「共通されたマニュアル」が存在しない。
それぞれのクリニックが培ってきた
それぞれのオペの方法が存在し、
その多くは企業秘密として独自で発展してきた。
オペ式をここに書いてしまうのは
守秘義務違反となり、見る人が見れば
どのクリニックで勤めていたか一目瞭然。
だからこそ自分を守るためにも、
クリニックの名誉のためにも、
詳しい説明は割愛させて頂く。
そして同時に、
「技術力のあるクリニック、ドクター」も存在する。
ここに書く意見は主に、「技術力のないクリニック、ドクター」がする「チープな脂肪吸引」に対するものだ。
どこがチープでどこがテクニシャンなのか。
それはご自身がカウンセリングにて見極めて頂きたい。
さて、一般の脂肪吸引のオペについての認識は、実は現実とかけ離れていると思う。
手術への抵抗感を無くすため、
CMや広告では、基本的に
「いかに簡単、お手軽で安全か」しかアピールしない。当然だ。
小さな穴をあけて細い管を入れて
ピューっと吸引。はい、おしまい。
たしかに、それはあながち間違いではない。
しかし実際、
脂肪吸引はそんなに簡単安全な手術ではない。
死亡事故もどの美容外科手術より多いし、
体に負担もかかる。ダウンタイムも長い。
まずはそれを理解しなくてはならない。
「簡単安全にあっという間に痩身!」は、人によって事実と異なる。
目次
脂肪吸引はダウンタイムが長い?
どうしてダウンタイムが長いのか?
それは、オペ中の「皮膚べりべり行為」によるものが大きい。
これは詳しく書かないが、
想像したら分かる通り、管を注入して
あちこちの脂肪を吸引するためには、当然ながら管をぐさぐさと差し込むスペースが必要となる。
一箇所ばかり吸っても形が歪になるので、
一箇所の穴から四方八方に管をぐさぐさと差し込み、満遍なく吸引する。
そうするとどうなるか。
皮膚を剥ぐような状態になるわけだから、一時的に相当酷い内出血と腫れになる。
それはもう「真っ青」いや「真っ黒」だ。
ダウンタイムでは、これを時間をかけて治して行く形になる。
脂肪吸引は死亡事故が起きやすい?
次に、どうして死亡事故が起きやすいのか?
これには2つの理由があるが、
まずは出血量が多いという点だ。
脂肪吸引を行うと、実は脂肪以上に
血液を吸引する。組織を破壊するので当然だ。
悪どいクリニックなんかだと
「これが実際に取れた脂肪です」と提示する時、血液と脂肪をわざとシェイクして実際より量を多く見せるなんて場合もある。
出血が多いということは、
それが過剰になると、生命の危機に繋がるリスクがあがるということになる。
もうひとつの理由は、
オペの「いい加減さ」にある。
美容外科手術は、とにかくドクターの技術にかかっている。
これはどの手術も同じだが、その中でも脂肪吸引は、技術力に定評のあるクリニック、ドクターを選ぶべきだと思う。
腹部の脂肪吸引をするとなると、
「ここをつっきると内臓をつきやぶる」
というボーダーラインが存在する。
そこに当たらないように管をぐさぐさと
するわけだが、これは「ドクターの経験と感覚」のみを頼りとする。
実際にその「勘」が違い、内臓を傷つけて死亡した例もある。
内臓だけではない。
神経をつきやぶれば神経麻痺にも繋がる。
「経験と勘」それは危険な判断基準だが、もちろん外科手術の多くはその二つを頼りにしている部分があるし、技術力のあるドクターであれば問題がない。
(美容外科に信頼できる技術力のあるドクターがどれだけいるのかが問題だが)
とにかく脂肪吸引は「誰でもどこでも簡単に任せるべき手術ではない」という点を理解して頂きたい。
脂肪吸引は「簡単ではない!」ではなく「逃げるな!」である
さて、まずは「簡単ではない」という
ことを書いたうえで、どうして「逃げるな」と
表現するのかという本題に移る。
何度も言うが、私は美容整形肯定派だ。
美容整形は究極の努力の形だと思っている。
関連記事:整形公表後。500件以上来た「ブス」の声に打ち勝てた理由
しかし脂肪吸引をする人の何割かは「怠け心」のかたまりだったりする。
(体質などで痩せにくいなどの例外を除く)
すぐに痩せたい。でも我慢したくない。
食べたいし、運動もしたくない。
それなら吸ってぽいしちゃえば簡単!
そういう思考で、この危険な手術に及ぶのだ。
人には脂肪の細胞が存在する。
必要以上に食べると、この脂肪細胞が
ぶくぶくと大きくなり、所謂「太った」という結果に繋がる。
ここが重要だ。
脂肪細胞が増えて「太る」のではなく、脂肪細胞が大きくなって「太る」のだ。
通常のダイエットはこの大きくなった脂肪細胞を小さく戻して痩せるが、
脂肪吸引はこの脂肪細胞自体を吸い取り、数を減らして痩せる。
その部分の脂肪細胞が減るのだから、
今までのように食べても、前よりは太らない。
だから通常のダイエットより、脂肪吸引の方がリバウンドしにくいというメリットがある。
しかし食べて「脂肪細胞が大きくなる」という原理は変わらない。
するとどうなるか。
脂肪吸引をしていない、ほかの部分の脂肪細胞に蓄えられやすくなる。
脂肪吸引をした「ふともも」は
太りにくくなったが、ノータッチの「二の腕」が太りやすくなった。
という状態になるのだ。
そして多くの人はそこから、
「じゃあこっちも脂肪吸引しよう」と
またオペを重ねていくことになる。
脂肪吸引は安い手術ではない。
金銭的負担はもちろん、ダウンタイムにはメンタルの負担もある。
そのうえ、脂肪吸引ができない部分も存在するが故、結局は生活習慣を見直さない限り、
理想的な完璧ボディにはなり難いのだ。
私が脂肪吸引を勧めたいのは、
ダイエットや体型維持をしたうえで「部分痩せ」をしたい!という人だ。
おかしな話に聞こえるが
「脂肪吸引をする前に、まずは努力して痩せろ!」
というのが、私の意見である。
努力して体型を整え、
それでも痩せられなかった部分を手術に頼る。
それが理想的な「手術」の形ではないだろうか?
とくに「体の脂肪」は、他の部分と比べても
努力次第では手術なしで整えることができる部分である。
私は美容整形肯定派だが、どの手術に関しても、安易な気持ちで施術に向かうという点については、本当に危険だと思っている。
とくにこの「脂肪吸引」は、
金銭的、身体的にもリスクが高い故、
今一度、
自分がどうしてこのオペをしたいのか。
本当に必要なのか。
どのクリニックが信頼できて、どのドクターが信用できるのか。を、
しっかり考えて頂きたい、と思う。
yuzuka
yuzuka
最新記事 by yuzuka (全て見る)
- イスラエル初の美顔器『トライポーラ STOPV』を試してみた!実践レビュー【PR】 - 2021年1月18日
- 男性に生理を管理され、とても気持ち悪いと思った本音 - 2020年10月21日
- ずっと変わることのない卵とじうどん - 2020年10月20日