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保育士として働きたい方必見!現役保育士が働き方の実態(給料は?休みは?等)を事細かく解説

2019年9月20日

こんにちは。保育士として働いているマリモです。

以前、保育士の転職事情について記事を書きました。よければそちらもご覧ください。

関連記事:保育士転職のすべて!転職するのに最適な時期やその順序を一つずつ解説

 

さて皆さん、「保育士の働き方」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

「子どもと遊べて楽しそう!」「国家資格だし、結婚して子どもが生まれても長く働けそう」「給料が安いのではないか」「行事前など持ち帰りの仕事が多そう」など、そのイメージは様々だと思います。

 

今回はそんな保育士の働き方について、みなさんが抱いている保育士のイメージが『ウソ』なのか『ホント』なのか?

現役保育士で私が現場での経験を通し、お答えしたいと思います!(知り合い、友人から聞いた話も混ぜます)将来の夢は保育士だ!なんて方がおられましたら、ぜひ最後までお読みください。どうぞ!

 

目次

保育士の勤務先は?保育園と幼稚園って何が違うの?

現役保育士として働いている私ですが、知り合いや初対面の人によく聞かれるのが「保育園と幼稚園って何が違うの?」ということです。

子どものお世話をしながら成長を見守る点では、どちらも同じ『保育園』と『幼稚園』ですが、細かく見ていくと違いは結構あるものです。

 

まずはその2つの施設の違い、そして保育士の主な勤務先を見てみましょう。

 

保育園とは

日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)。(厚生労働省ホームページより)

上記に記載したよう、保育園とは厚生労働省の管轄(その範囲)の下、0歳児~5歳児の未就学の子どもの保育をしています。また保育園で働くには、基本保育士資格を取得している必要があります。

 

幼稚園とは

幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。(学校教育法第77条)(文部科学省ホームページより)

続いて幼稚園は、文部科学省の管轄の下、3歳児~5歳児の未就学の子どもの保育をしています。

文部科学省の管轄なので、保育園が児童福祉法に基づいた施設に対し、幼稚園は学校教育法に基づいた施設のため、学校と同じような扱いになり、幼稚園に勤務する者のことを幼稚園教諭と言ったりするのです。

 

そして幼稚園教諭に必要な資格は幼稚園教諭免許であり、それには1種1と2種があります。

大学を卒業した場合が1種免許状、短大を卒業した場合が2種免許状です。この2つに変わった違いはありませんが、園によってはお給料が変わる場合もありますよ。

 

以上が保育園と幼稚園の主な違いです。

簡単な紹介ですが少しおわかりいただけたでしょうか。例えば、これはよくあるお話ですが、幼稚園に務めた場合にはピアノが必須なことが多いです。お歌を歌ったり、お遊戯をしたりと、その中身は学校そのものですから。

運動会などの行事ごとも積極的にありますよね。

 

対して保育園はあくまで子どもを預かるところであり、その目的は教育ではありません。

なのでピアノなしのところもありますし、例えば行事ごとがないところもあることにはあるでしょう。そういった違いがあるのです。

 

以上2つが保育士の『主な』勤務先となります。

 

では保育園、幼稚園以外に保育士の勤務先はあるのでしょうか。

あることにはあるので、以下に保育士の勤務先を簡単にですがザラっと紹介しておきますね。

 

幼稚園や保育園以外の勤務先は

  • 無認可保育園、乳児保育園など
  • 児童養護施設
  • 乳児院
  • 知的障害者施設(入所型、通園型、グループホームなどがあります)
  • 児童発達支援事業、放課後等デイサービス(発達に課題を抱えた未就学児童、就学児童が通う事業所です)
  • 学童保育など

上記に記したよう、「保育士」と言ってもその勤務先、特性はさまざまです。保育士として働きたいと思った場合、自分に合った勤務場所を選ぶのが大事だと思いますよ!

※これから先では、保育園と幼稚園に勤める保育士の『働き方』について紹介したいと思います。

 

保育士、気になるお給料は?

「保育士として働きたい」

このように思っていただけるのは嬉しい!ですが、お給料という現実を見てからにしましょう。

 

保育士といえば、仕事は大変だけどお給料が安い...そう聞くことが多いと思います。

まあ結論からいうと、そうです。ざんねん。

 

具体的に紹介していきますね。

まず一般企業と比べて低いのは当たり前。手取りでいうと、だいたい12万~18万が相場だと思います。

 

基本給は主に17万~20万と求人に記載されている所が多いですが、そこから社会保険料や住民税などが天引きされるので、手取りはやはり多くありません。

そこに認可施設だと、ボーナスが支給されることもあります。最近では保育士の処遇改善政策により、処遇改善費が加算されるようになった施設もあることにはあります。

 

また、保育士の場合、子どもたちと同じよう、昼食に園で調理される給食を食べます。

ですので、お給料から給食費が引かれるなんてこともマジであります。

 

まあ、あくまでも私が経験してきた保育園での事例を元にしているので、全ての園がこのようなお給料とは限りませんよ。

最近では企業主導型の保育園なども作られていますので、法人や企業によりお給料に違いは出てくることでしょう。

 

ちなみにこれだけのお給料だと一人暮らしはできるの?と気になる方もおられるでしょう。

私は一人暮らし経験者ですが、節約は必須です。ただそれなりに、必要最低限の生活は送れており、趣味や交際にもお金を使うことができていますよ。ご参考に。

 

残業が多いってホント?

これも保育士をしていてよく聞かれることですね。

保育士と言えば、毎日の準備や保育室の飾り付け、そして運動会や発表会などの行事の前には、衣装や道具を作ったりと大忙し。また作り物だけではなく、事務作業もあります。これが保育士の大変なところ。

 

毎日の子どもの様子を連絡帳に記入し、保護者にお伝えしたり、毎月の成長記録や週案などの保育記録なども書かなければいけません。

しかしそれらの仕事は子どもたちを見ながらすることは、もちろんできません。事務作業や作り物は、保育園だと主に子どもたちのお昼寝の時間、幼稚園では子どもたちが帰った後の午後14時以降に行います。

 

しかし、それだけの時間では作業が終わることもあまりなく、残業をしたり中には自宅に持ち帰って残った仕事をする保育士もいます。

これだけ聞くとハードな保育士の仕事ですが、行事の多さ、作り物の多さは職場の方針にもよるので入ってみてガラガラポンな点は否めません。

 

ちなみに私が以前勤めていた保育園では、行事の数も多く、発表会の衣装なども保育士の手作りだったため、非常に残業が多かったです。

正直、めちゃ大変な思いをしました。

 

一方現在の職場では行事も多くなく、毎月の作り物も多くはありません。

なので勤務時間内に作業が終わることがほとんどで、定時で帰宅できる日も多いです。

 

保育士の勤務形態は?

一般企業に正社員と派遣社員がいるように、保育士にも正規職員と非正規職員がいます。

正職員の保育士は主にクラスの主担任を任されます。

 

主担任とは、名前のとおりクラスのリーダーとして、子どもたち全体の様子を見ながらクラスの運営をしていく保育士のことです。

特に保育園の0歳児~2歳児、つまり乳児クラスは担任が複数在籍しています。この複数の担任が連携しながら、子どもたちの成長を見守って行くため、保育士同士をまとめるのも主担任の役割です。

 

その責任は大きく大変なこともたくさんありますが、その分やりがいも他の勤務形態に比べると大きいことでしょう。

中でも自分が見守ってきた子どもが年長児になり、園を巣立っていくときの感動は何者にも変えがたいものがありますね。

 

また、正職員の勤務形態として抑えておきたいのが勤務時間です。

特に開園時間が午前7時~午後7時と長い保育園に勤める場合、1日8時間勤務が目安のシフトが組まれます。

 

その時間は大まかに早番、遅番、日勤と分かれ、早番の保育士は午前7時~午後3時(または午後4時)、遅番は午前10時(または9時)~午後7時、日勤が午前9時~17時(または6時)となります。

このシフトは毎日変わったり1週間同じシフトで働いたりと園によって様々です。また登園する子どもの状況によってもシフトは変わって来ます。

 

私が今まで働いたところでは、15分起きに職員が増えていくというよう、細かくシフトが組まれる所が多かったです。

幼稚園では保育園のよう細かいシフトはないですが、早朝のバス当番、午後2時以降の預かり保育の当番、夏休みなどの長期休暇中の当番などもあるようです。

 

一方の非正職員ですが、こちらの働き方は色々で、園によってもその位置付けが大幅に変わってくると思います。

 

私が今まで働いてきたところでは、非正規だが正職のようにシフトにも入り、フルタイムで働く非正職を常勤的非常勤と呼んでいました。

こちらの勤務形態はクラスの副担任という位置付けで働くことが多く、乳児クラスに副担任として所属したり、発達に課題を抱えた子ども、保育をする上で特別な配慮が必要な子どもの支援をすることが多かったです。

 

またシフトには入らず固定勤務で働く方もいます。

こちらの保育士は決まったクラスには入らずクラスの補助として、休みの職員の代わりにクラスに入ったり、早朝の保育、延長保育と決まった時間のみに勤務するといった形で働くことが多いです。

 

結婚し子育てをしながら働く主婦の方はこのような形で働く方が多いですかね。

個人的な意見になってしまいますが、資格を活かしながら短時間でも仕事をすることができる、そういった点が保育士の仕事の良いところだと思いますよ。

 

休みは取れるの?

毎日の子どもたちと遊び事務仕事に追われる保育士の仕事はなかなかハードなもの。

元気に働くためには、それなりに体力や休息も必要です。

 

さて休みは充分に取れるのでしょうか。

その答えとしては、「働く園によります」としかいえないのが本音です。

 

勤務形態はどの園も差はありませんが、休日日数は園によって変わります。

特に保育園の場合、土曜日やお盆にも開園している所が多いです。

 

そのためシフトによっては隔週で土曜日に勤務しなければならず、週に6日勤務するなんてことも。

その場合、週休2日が規則になっている園であれば月~金のいずれかで1日休みを取ることができるのですが、そうでないところは振替休日はありません。

 

またお盆の時期は職員同士交代で夏休みを取ることが多いですね。

お盆期間に休みを取ることもあれば、お盆前後に夏休みを取ることもあります。

 

休みでもう一つ気になるのが有給休暇ですが、これは一応どの保育士にも支給されているはずです。

しかし、こちらはなかなか取ることが難しいのが現状だと思います。

 

子どもがおられる方は子どもの体調不良の時に利用することが多いですし、一方独身の方は使えないと余ってしまいます。好きなときに好きなように、とは到底いきません。

余った場合には、年度末に年度末調整として返してもらったり、翌年度に繰り越されたりはすると思います。

 

服装は?髪型は?

近年では男性保育士も増えていますが、保育士にはやはり女性が多いですよね。

女性保育士の気になるところと言えば、「おしゃれできるの?」ということではないですか。

 

私自身、学生時代、保育士として働くなら黒髪、メイクは薄めまたはすっぴん、ネイルはもちろん禁止、服装はジャージと教わり、新人の時にはそれを貫いていました。

自分で望んだ仕事ですが、おしゃれにスーツを着こなし、きれいなネイルやメイクをしながらおしゃれなお店でランチをするイメージのOLさんに憧れたものです(笑)

 

しかし決してメイクやヘアカラーが禁止、服装もジャージでなければいけないということはありません!

もちろん園によって規則は違いますが、現在ヘアカラーをしておられる方もいますし、メイクをしている方もおられます。

 

あまり派手すぎるのは良くないでしょうが、メイクやヘアカラーも個性の一つだと思います。

何よりヘアカラーやメイクをすることにより、表情も明るく見えるというメリットもあるのです。

 

私も今はヘアカラーやメイクを楽しんでいます。

また服装もジャージと規定されているところもあれば、ジーンズもOKという園もあります。

 

まずは面接を受ける前に園に見学に行き、周りの保育士の服装などをチェックすることもおすすめです。

さらに多くの保育士は、靴下やTシャツをキャラクターものにし、可愛くおしゃれをしている方が多いように思えます。

 

保育士としてただ働いているだけではもったいない!おしゃれも思い切り楽しんじゃいましょう。

ちなみに私は自分の好みも普段がジャージやジーンズな分、休みの日はスカートやワンピースを履いたり、髪も友人と会う時には巻き髪にしてみるなどし、仕事中とプライベートとのメリハリをつけるようにするのがちょっとしたこだわりです。

 

結婚した後も働けるの?

保育士資格は国家資格です。保育士不足が問題になっている現在、保育士を求める園は多いでしょう。

上記にも記したように、保育士の勤務形態はさまざま。資格を活かして働くことができます。

 

また結婚し、子どもを産み育てることを希望する場合に気になるのが育休制度や短時間勤務ですよね。

私が勤務したところでは結婚、妊娠を経験され、育休を取得し現場に復帰された先輩も多くおられました。また復帰した後、短時間勤務を経験し、その後正職として勤務された先輩もいましたよ。

 

なので結婚後も働けるのかと聞かれれば大丈夫だと答えます!

がんばってください。

 

子どもの親と上手くいくのだろうか

続いては、今の私でさえ悩むことについてです。

それが、「子どもの親とうまくいかったらどうしよう」という点。

 

これは正直、何年たっても悩むことになるかと思います。

とくに4月はじめの、保護者さんたちと関係をまだ築けていないタイミング、ここは精神的にくるときがあります。

 

保護者の方からしたら、自分よりも大切な子どもを預けるわけですから、そらあ、ちょっとの事でも許されません。(それは理解できる)

ただ中には、行き過ぎた干渉をされる方も多数おられます。

 

一つ言えることは、年数を重ねるしかない、ということ。

新人のときは、何かと試されるような事も多く、その度にストレスが溜まっていたのですが、ここ数年で貫禄も出できたのか、さほど試されなくなりました。(それでもやはりストレスは受ける)

 

自分が担任なのに、信じてくれていないのか、「上の先生いる?」と尋ねてきたり。

また上の先生だと受け入れないようなことを、ワザと(当時新人だった)私に言ってきたりなど。

 

ごめんなさい。愚痴になりますが、そういった半モンスター的な親はどこにでも存在します。

これは我慢するしかないですね。あとは経験と実績で見直させるしかないかと。

 

子どもに怪我をさせてしまったら、どうなるの?

上の延長で、例えば子どもに怪我をさせてしまったら、どうなるのか。

これを気にされる方は多いことでしょう。

 

まず余程のことでない限り、その先生個人の責任になることはなく、その園が責任を取ることになります。

ただ園との関係で、例えばクビになったりはするかもしれません。(まあケガくらいではならない)

 

また子どもが例えば、先生の不注意により亡くなってしまったりした場合。

こういった場合は、個人としての責任(刑事責任。つまり捕まる)を問われることもあります。それくらい実はシビアな職場だということを認識しておいた方がいいです。

 

そしてついでに、もしケガをさせてしまった場合の対処法も書いておきます。

まず起こったことは仕方ないので、状況を把握し、適切に伝えることが大切です。(嘘は絶対だめ)

 

「いつ、どこで、何をしていたら、なにでぶつけてしまった」などなど。

最低限、これらの情報を保護者の方にお伝えします。そして、その事があり『保育士がどう対処したのか』を伝えるのも大事。

 

保育園や幼稚園など、小さい子どもを預かっている現場での責任は、100%その園側にあります。

なので言い訳などは言語道断、許されないのです。事前に頭に入れておきましょう。

 

転職したい!保育士から他業種への転職は可能?

続いて、めちゃくちゃ気が早いですが、『保育士から他業種への転職は可能なのか』を書いておきましょう。

「なりたくてなったはずだけど、やってみたら自分には合ってなかった」なんてことも、きっとあると思います。

 

結論からいうと、「簡単ではないが...」という感じです。

微妙な答えですよね。笑

 

実は今、同じ職場の友達が現役保育士から別業種へ転職しようと考えており、絶賛仕事先を探している最中となります。

なのでリアルな声を聞いていますが、「保育士をやっていました」という経験は何のプラスにもならないそうです。残念。

 

まあ、いくら保育士資格を持っていても、それが生かされることないですからね。当然っちゃ当然です。

なので良いところへ転職したいのなら、新たに資格をとることも頭に入れておいた方がいいかもしれません。

 

一つ、保育士としての利点をあげるなら、何度でも保育士として戻れるということです。

看護師などもそうですが、資格さえあれば雇ってもらえるため、転職でうまくいかなかったとしても再度保育士に戻ることが可能。なので積極的にチャレンジすることが大事ですね!

 

まとめ:保育士は給料が安く休めないという現実はあることはある

嘘をついても仕方ないですからね。

保育士の勤務形態は現状、今回紹介したようなあまりおすすめできるものではありません。ただ子どもが好きで、保育士としての仕事が好きで、という方にはぜひやってみてほしいと思います。

事実、私も転職を繰り返してはいるものの、ずっと保育士として働いてきました。楽しいです!

 

これから少しずつではあるものの、改善されていくと思います。

それに期待しつつ、私たちは私たちなりにできる、子どもへのケアを一生懸命しましょう。

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