ぴくあぶ編集部です。どうも。もうすぐ夏が終わりますね(現在 9/1)、寂しい。
ただし夏のデメリットである「汗問題」が、ある程度緩和されると思うと、嬉しい人も多数おられるのではないでしょか。暑いから汗をかく、いかにも当たり前ですよね。
しかーし。
この記事にたどり着いたということはお気づきだと思いますが、汗というのは、実は秋冬こそ辛いものなのです。つまり、普通に汗はかくし、なんなら気温の低いときにかく汗の方が臭う。
ということで、夏が過ぎ去るからといって汗対策は怠らないように!
そして今回は「手汗」について。前回記事「手汗がひどい女だった私が実際に試し、ある程度軽減させた対策法を紹介」で紹介できなかった手術についての体験談となります。どうぞ!
目次
滴る手汗を止めたいと思った私
こんにちは、今回手汗について寄稿することになりました、葉月と申します。
結論からいうと、手汗問題を手術にて解消しました。なので同じように手汗に悩んでいる人にむけ、そのことについてお伝えしようと思います。よろしくお願いします。
さて、物心つくころから手汗がひどかった私。
手汗っかきの鉄板あるある、「テストが手汗でふにゃふにゃ」になるのはもちろん、小学校の手芸の時間には見本の布がべちゃべちゃに濡れ、合唱コンクール中には握りしめたこぶしから汗がぽたぽたと滴り落ちる…。
まさに地獄であった、中学時代のフォークダンス。
思い出すだけで顔が熱くなりますが、このように少女期の私は手汗に悩みに悩まされていたのです。
気温や激しい運動の有無に関わらず、いきなり手のひらから大量の汗が噴き出す私のような体質を、「手掌多汗症」と呼ぶらしいですが、このことを知ったのが中学生のときでした。
ちなみに、その原因となるのは自律神経のひとつである交感神経の影響だそうです。
多感な思春期時代、「こんな手汗じゃ好きな人と手も繋げない!」と、心はどんより。
何をしていても、「いま手汗が噴き出したらどうしよう?」と不安になり、集中力も続きません。大量の手汗はいわば心の枷(かせ)とも言え、悩みに悩んだ思春期の私は、手汗外来の門をその湿った手で叩いたのでした。
交感神経を切断する『内視鏡手術』という治療法
今でも思い出します。
インターネットにて「手汗 病院」と検索し、そこでヒットした病院へ予約。まずは問診を受けました。
手のひらから滴り落ちる汗は重度の多汗症との診断を受け、手掌多汗症の内視鏡手術(ETS手術)の説明を受けたのです。
手掌多汗症の内視鏡手術とは、「わきの下につけた数ミリの傷から内視鏡を入れ、背骨近くにある交感神経を切断する」という手術になります。つまりワキガ手術の場合と同じ?ですよね。(すみません、確かではありません)
お医者さんの話では、大量の手汗の原因である交感神経を切ってしまうことで、手のひらの汗はピタッと止まるとか。
以前は開胸する大手術だったそうですが、わずか数ミリの傷から入れる内視鏡のおかげで、傷跡も小さく、手術のダメージもごくわずか。日帰りで手術を受けられるとの説明でした。なんて素晴らしいことか。
本当に、ずっと悩んでいたことなので、神が目の前に現れた!と思えるくらいの衝撃でした。
ちなみに費用については病院によっても様々らしいですが、私の場合で10万円前後だったと思います。
決して安くない金額ですが、当事者にとっては安く思う人の方が多いのではないでしょうか。
そして説明が終わり待合室へ向かったところ、10歳くらいの女の子がちょうど手術を終え帰宅するところでした。
「もし私があの頃に手術を受け、手汗とは無縁の生活だとしたら…」なんてことを想像し、なんだか複雑な気持ちになりましたね。
手術後:あっという間の手術で手汗が止まった!
診察後、手術を行うかどうかを約1ヵ月くらい考え、「やはりこのまま嫌な思いをして過ごすのは耐えられない」となり、結果的に手術をすることにしました。
いざ手術当日。
個人的には初の全身麻酔手術ということで、心臓はバクバク。手のひらも、もちろんべちゃべちゃでした。笑
全身麻酔でスゥっと眠りに落ち、目覚めるとあっという間に術後。
時間的にも約30分ほどだったと思います。身体の痛みは、なんだか筋肉痛っぽいな~と思う程度でした。
術後の痛みには個人差があるとのことで、数日分の飲み薬をもらい、そのまま退院。
日帰り手術で「あっという間に終わった…」というのが一番の感想でした。
気になる手のひらの変化はというと、術後すぐは「手のひらがポカポカに火照って熱い!」という感覚。
こんなに手が熱くなっていると、今までなら手汗が噴き出していたはずですが、お医者さんの言っていた通り、術後すぐにその効果が現れていたのか手汗が出なくなっていたのです。これには心底驚きました。
どんなに暑くとも手のひらには一滴も汗をかかず、一枚の膜ができ、まるで自分の手とは思えない変な感覚でした。
その後、手のほてりは1週間ほどで収まり、気温の変化にあわせてしっとり湿るように変化していったのです。(湿るといっても常人とおそらく同じくらいだと思われます)
傷口に関しても、数日は赤い斑点が残りましたが、徐々に目立たなくなっていき今は完全に見えません。
なので術後からしばらくは「手術をやってよかった!」以外の思いはなかったです。
さあ、これからは紙がふにゃふにゃ破れる、なんてこととは無縁のバラ色生活の始まり!と気分がウキウキだった私ですが...。
その後、少しばかりのトラブルがあったので必ず最後まで読むようにお願いします。
しかし、デメリットもあった!代償性発汗
そんなこんなでバラ色ハッピーな気分でしたが、もちろんデメリットもありました。(厳密にいうとそのデメリットを自分が受けたのではなく、その可能性があることを後に知った)
術後すぐは、先ほども言いましたが「もっと早くやっておけばよかった!」と思っていましたし、周りにもそう伝えていました。
ただ今この記事を読んでいる方に注意してほしいですが、この手術にはデメリットがあります。なのでそのデメリットについてよく理解してから手術の決行を決めましょう。
さて、そのデメリットとは、「代償性発汗」と呼ばれる、身体の変化が起こる可能性です。
代償性発汗とは、手術により交感神経を切断することで、手のひらや脇、頭部などの上半身の汗を抑えれるものの、その代わりにお腹や腰、太ももなどの、別の部位からたくさん汗をかいてしまう、というものです。
実は、手術前にこの代償性発汗の説明は受けておらず、少々病院と揉めたのですが、とにかく皆さんはこのことを考慮した上で判断しましょう。
ちなみに、ひどい場合だと「少し動いただけで、背中、お腹から大量の汗をかき、服が濡れて日常生活送れない」との事例もあるそうです。
あくまで聞いただけなので、お医者さんにもよく聞くように!
「代償性発汗が出たから手術をやり直す」ということはもちろんできません。
自己責任で手術を決断する必要があります。
最後に:手術から10年たった今、思うこと
さて、そんな私は手術から10年の月日が経ちました。
不安だった代償性発汗は、微妙に発生しているものの、「太ももと背中からの汗が増えたかな?」という程度です。なので手術は間違いなくやって良かったと思える方になります。
今や社会人となり、契約書を書いたり大勢の人前に立つなどをしていますが、手汗を気にすることはありません。
これが手術をしていなかったらと思うと恐怖しかないですし、やっぱりやってよかったです。傷跡も、まったく目立たず、改めて手術の偉大さを認識しました。
ただ一点。
足の裏に汗をかくようになり、これも人によっては代償性発汗の影響と言い(先生によって見解が違い、イマイチ原因がハッキリしない)、それは止めることができないそう...。
爽やかなサンダルを素足で履くことができませんが、手汗が止まっただけでも御の字だと思っています。手汗の方が悪影響が大きいですから。
素敵な指輪も試着できますし、大好きな恋人ともしっかり手をつなぐことができ、気持ちも前向きになりました。
湿った足は、気を許すと臭いがちなので、そこはデオドラントケアでカバーしていきます。笑
その話については、また別の機会にできたらいいなと思います。では。
寄稿者
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