10月31日に発売したyuzuka初の書籍、
「大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。」の重版が決まりました。
販売からわずか５日。それもこれも、みなさまのおかげです。
もっともっと、悩める女の子の元に届いてほしい！
今回はそんな思いを込め、また、重版への感謝を込めて、本の中身の一部を公開致します。
読んでくれた皆さまのレビューや、読者のみんなと協力して作ったPOPの紹介も行うよ！
たくさんの「貴女」に、届きますように。
目次
目次
プロローグ
はじめのおはなし
1章 ずっと上機嫌って、何よりの長所。だけどちょっと、難しすぎない？
PM15:00 だいどころ
＊嬉しい時は、飛び跳ねて抱きついて、思い存分喜ぶべし
＊人生は不公平だから。いまあるものでの戦い方
＊「絶対のYES」と 「絶対のNO」
＊人生で一番大切な合言葉は「まあいっか」
AM4:30 おにわ
2章 一番のメンタル療法は、「可愛いカッコして外に出る」もしくは「とことん引きこもる」
AM11:00 べっど
＊すきなものであふれさせる。きらいなものは、ブロック削除。
＊ちょっと厳しい「かわいくなる理由」のお話
＊目指すのは、デート前のお風呂上がり
＊赤リップよりも、「良い香り」が印象に残る
AM2:00 おふろば
3章 貴女にとってのヒーローは、白馬に乗ったイケメンじゃなくて、パジャマ姿の貴女
PM13:00 くるまのなか
＊「別れるしかないの？」の答え
✴︎してくれたことより、しないでいてくれたことを数える
❇︎どっちを選べば良いんだろう問題の答えは、「どっちも選ばない」
＊SEXは減るものって、知ってた？
AM2:00 らぶほてる
＊失恋は、必ず乗り越えられる
＊感情を抑えてしまっている貴女へ
PM22:30 げんかん
第四章 前をむくためには、正しい後ろの振り返り方も、知る必要がある
PM19:00 りびんぐ
＊小さなトラウマの抱きしめ方
＊素敵な男性なんて、この世にいるのかって話
＊「ドキドキしなくなった」って、大切な恋、捨ててない？
＊「信じる」の、本当の意味。
＊彼を捨てれば、幸せになれる
ごはんを食べなさい
おわりのおはなし
第3章の中身とは。
表紙は、人気イラストレーターのごめんさん。
episode5 PM13:00 くるまのなか
炎天下の車内に取り残された、子どもの話を想像するのよ。
日差しが透明のガラス越しに照りつけてきて、
身体の表面の水分を、蒸発させていくの。
暑くって熱くって、窓の外に「助けて」って言おうとするんだけど、
その声を出す、身を起こす体力すら持ち合わせていなくって。
芳香剤のにおいのするシートに横たわったまま、自分の身体の温度が上昇していく。
体温をあたえられる代わりに、ジリジリと体力が奪われていく。
苦しくて息がしづらくて、涙に変える水分を探しながら窓の外を見ると、
涼しげな顔をして日傘をさした、幸せそうな家族が横切っていくの。
こんなに近くにいるのに、別の人生を歩んでいるその人達。
「ああ、なんで。どうして」って。
それで、助けも呼ばないまま、呼べないまま、逃げ出すこともできないまま。
「誰か」を待つの。助けてくれる「誰か」を。誰の声も届かない、車の中で。
私の恋愛って、いつもそういう感じよ。
きっとたまたま助かったって、「どうして手をのばさなかったの？」って、責められる。
「自分の足で逃げられたでしょう？」って、呆れ顔を向けられる。きっとね。
だけど、幸せそうな人たちには、きっとわからない。
車の中で蒸発した水分と、照りつける日差しは、思ったよりも体力を奪うのよ。
「たすけて」って、言葉に出せないくらいにね。
yuzuka
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