あの時も嘘だったの?って気持ちが、何よりも人を傷つけるんだよ。
わかるかい、あんたにその気持ち。
分からないかなあ、それとも見て見ぬふりしてんの?ってもう、
その真偽は今となっては分からないけれど、届かないけれど、
だけど君が聞いていない遠くだからこそ叫ぶよ。
ふざけんな。
ふられた とか 浮気された とか 捨てられた とかってさ、
その事実を受け入れるのは案外簡単だったりするんだよ、意外だろうけどさ。
難しいのは「どうして?」って理由がわからないときに到達する
「もしかして最初から嘘だったのか?」っていう、その気持ちを整理するプロセスにある。
そういう気持ちを整理して、受け止めなければないのがどれだけの苦行か、あんたたちにはわかんないかなあ。
あの笑顔は?あの言葉は?あの仕草は?あの目は?
あったんだよ、そこにはあったんだよ。
「あ、これは本当だ」って、キラって光った何かが。
だから私たち、それを信じて、ときめいて、守ろうって、大切にしようと思っちゃったんだ。
あんたからしたらそんな私たちはバカで滑稽だったのかもしれないけれど、
だけど、認めるよ。
私たちはそうやって思って、あんたを大事に思っちゃったんだ。
だからあんたがそれを全部なかったことにして、私たちを使い終わった紙くずを捨てるみたいに
ぽいって放り投げた時、
あの時、ひとつひとつ精査して「大切にしよう」って、自分なりに選んだ光った何かはなんだったんだって。
そうやって疑いはじめて、どんなに良いように考えても、どんなに「そんなわけがない」って整理しようとしても、
それでも「全部嘘だった」って、その答えしか浮かんでこなかったときに、その答えにしっくりきちゃった時に、
私たちの心にあったいろんな価値観が、全部がらがらって崩れおちて、
今まで自分があたりまえに信じてたものさえも疑ってわからなくなるような、そんな感覚に襲われるんだよ。
じゃああれはなんだったんだよって。
私が信じてたあれは、なんだったんだよって。
喜んで、大切に思って、うっとりして。
あの時の私、ばかみたいじゃん。
なんだったんだよ、なんだったんだよ、なんだったんだよ、ってね、
だからさ、男ども。
「俺の元カノはメンヘラばっかなんだよね」って、あほみたいな顔で鼻くそほじってないで、
まともに相手を大切にできる恋愛すらもできないあんたたちはせめて、まともに恋愛を「終わらせてあげる」優しさくらい持ちなよ。
そのノウハウくらい、いい加減習得しなよ。
あんたが浮気をした、相手を捨てようとしている、そんなことはもう、しかたないよ。
だからせめて、相手を少しでも思うのなら、相手の人生に「誰も信じられない」って決定的な欠陥をせめて生じさせないために。
「さようなら」の理由くらい、ちゃんと話してあげなよ。
言葉を選んで、態度を選んで、悪者になって、その時くらい「本当のあなた」で向き合って、伝えてあげてよ。
ちゃんと覚えていてほしい。
私たちが一番傷つくのは「浮気をされた事実」でも「別れてしまう寂しさ」でもなくて、
「全部が嘘だったんじゃないか」って、その結論に辿りつくことだから。
yuzuka
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