こんにちは。今回ぴくあぶに寄稿することになった、美容ライターのrisaです。
今日はタイトルを見ていただければわかる通り、「本当に良い化粧品ってどんななの？」というお話をします。また化粧品の中でも今回は「化粧水」につついて説明していくので、よかったら最後までお読みください。
肌ケアやメイクは好きだけど、正直何を買えばいいのかわからない...
そんな方に読んで欲しいです。では、いきましょう。
目次
良いモノを見極める！パッケージ裏の成分表示を確認しよう
そもそも「良いモノ」ってなんだ？って話ではあります。
人によって合う合わないが当然にありますし、万人に共通して良いモノなんて存在するのか？ということにもなるのですが、これに関してはあくまで「一般的に」良いモノについて解説します。
「りんご」と「メロン」
これらのどちらが良いモノか？と言われても、それは好みの問題になりますが、一般的にはやはりメロンではないでしょうか。単に希少価値が高く、値段が高いから、というのが理由になりますが、その程度のお話です。
さて、そんな前提を踏まえ、まずは化粧品を選ぶ際に欠かせない知識である「成分表示」について説明します。
化粧品には、「その商品にいったいどんな成分が配合されているのか。」それら全ての成分を記載する義務が、売っている企業側に課されています。
そしてその全成分表示は、商品に直接書かれているか、パッケージのどこかに記載されているのですが、見たことはありますか？
ここを見ながら、その商品が良いモノかどうかを判断するので、必ず見る癖をつけるようにしましょう。
記載されている成分名。
これらには、ルールが存在します。単純に記載される順番に関してのルールです。
どういったルールかというと、以下です。
「1％より多く配合している成分は配合量順に、1％以下の成分は順不同で記載する」と決められています。
それがわかったところで何やねん！と思われるかもしれませんが、これがわかると、「美容成分がしっかり入っているのか？」や「本当に肌にやさしいのか？」などが分かるようになるのです。
もちろん成分一つ一つがざっくりどういった効果をもつのかを把握しておく必要はありますよ。
一般的に、化粧水に配合されている成分とは
裏パッケージに書かれている成分をみよう。そしてその書かれている成分表示のルールがわかったところで、お次は一般的にどういった成分が、スキンケア化粧品に配合されているのかを確認していきます。
まず大前提。化粧水の場合、大部分を占めるのは「水」です。水かーい！って感じかもですが、水です。そして水に付け加えて、以下のような成分が配合されます。
水以外によく入っている成分
- BG、DPG、ソルビトール、グリセリンなどの保湿剤
- セラミド、コラーゲン、○○エキスなどの美容成分
- PEG-40水添ヒマシ油、セテス-20などの界面活性剤
- パラベン、フェノキシエタノールなどの防腐剤
- カルボマー、キサンタンガムなどの増粘剤
- 香料または精油（ラベンダー油やオレンジ油など）の着香剤
- エタノール
などなど、これらが代表的ですね。
そして、これらの中でもよく配合されている成分があり、それがエタノールと保湿剤。
これらは、1%以上配合されていることがほとんどです。
つまり、化粧水というのは「水」「エタノール」「保湿剤」の、この三つで構成されていると言っても過言ではありません。
ちなみに、界面活性剤や防腐剤、増粘剤、着香剤などは、逆にごくごく少量で、配合されても1％以下となります。
さて先ほどのパッケージ裏で成分表を確かめる話に戻りますが、
つまり、これら（水やエタノール）以外にどういった成分が入っているのかを確認することで、良い化粧水かどうかを見極めることができる、ということです。
美容成分はどれくらい入っているのか？
さてさて、ここが本題といっても良いでしょう。
正直、美容成分がどれくらい入っているのか？によって、化粧水の良し悪しがわかります。
ちなみに美容成分というのは、最近であれば「セラミド」とかが有名ですよね。
肌の調子を整えてくれたりなど、化粧品の核となる成分です。
その配合量は、商品によってバラツキがあり、高い商品ほど基本的には多く配合されています。
逆に安いものだと、0.00001％…なんてこともよくある話です。
世の中には100円で売られている化粧品から、1万円もする化粧品まで様々ですよね。そういうことです。
容器代や人件費もかかっていますが、価格の差はズバリ美容成分（価格の高い成分）の配合量により生じるのです。
実際に全成分表示を見てみましょう
ここで、全成分表示の例をあげてみますので、どちらの方が良い化粧品か予想してみてください。
- 商品①：水、グリセリン、BG（保湿剤）、加水分解コラーゲン、ダマスクバラ花水、ホホバ油、セテス-20、フェノキシエタノール、パラベン、オレンジ油
- 商品②：水、グリセリン、加水分解コラーゲン、フェノキシエタノール（防腐剤）、セテス-20、ヒアルロン酸、アロエエキス、BG（保湿剤）、ラベンダー油、パラベン
どうですか？どちらの商品がより美容成分を多く含み、良い商品と言えるのでしょうか。（※ヒント：保湿剤より前の成分と、防腐剤の位置）
...正解は、「どちらも配合量は少ない可能性が高い」でした。（問題になってね〜）
商品②に表示されているBG（ブチレングリコール）は、保湿剤です。
なので基本的には1%以上配合されており、それよりも前に表記されている成分も自動的に1%以上配合されていると予想がつきます。こういった事から、商品②に関しては、美容成分が多く配合されているだろうと考えついたことでしょう。
ただし、良く見て下さい。
商品②には、フェノキシエタノールやセテス-20などの「化粧水では1％以上配合されることのない成分」がBGより前にきていますよね。冒頭で言いましたが、成分表はその順番が肝。
なのでこの場合、「BG」はエキスに少量含まれる溶媒（エキスを溶かしやすくする役割）として使用されていると予想できます。
このように、BGやDPGなどの保湿剤は、「エキスの溶媒」の役割もするので注意が必要です。
しゃらくさい！本当に美容成分が高配合の化粧水は？
例外とか考えてたら頭がごちゃごちゃになる…そうですよね。
それでは、美容成分が高配合の場合の全成分表示の例をお見せします。
- 高配合例①：水、ヒアルロン酸（美容成分）、グリセリン、DPG、キサンタンガム、フェノキシエタノール（防腐剤）、リンゴ果実エキス
- 高配合例②：水、BG（保湿剤）、カミツレエキス、グリセリン、DPG、フェノキシエタノール（防腐剤）、ヒアルロン酸、キサンタンガム
見分け方は簡単、「水の次に美容成分が記載されている」「水と保湿剤のすぐ後に美容成分が記載され、さらにそのすぐ後に保湿剤が記載されている」
です。
①の場合は間違いなく高配合とわかりますよね。
②の場合は、①ほどではないですが、多少効果があるぐらいの配合がなんとなく予想がつくと思います。
とろみのある化粧水のときはココもチェックしてみる
とろみのある化粧水のとき、そのとろみが「美容成分によるとろみ」か、「増粘剤によるとろみ」なのかを見分けることができます。
勘違いされがちですが、「とろみ＝良い」ってことではないのです。
成分表示に「キサンタンガム、カルボマー、○○ポリマー、ポリ○○」などの増粘剤が配合されていないのに、とろみがある場合、それはヒアルロン酸や海藻エキスなどによるとろみの可能性が高いです。
つまり、そっちの化粧水の方が良いってことですよ。ただ100%ではないので、そこはご理解ください。
魅力的な美容液成分○○％は本当か
商品のパッケージに、よく「美容液成分○○％」と書いてある商品があります。
「美容液成分90％なんて書いてあったら肌に良いにきまってる！全成分なんて見なくても簡単にわかる！」と思いますか？
その文字を良く見てみて下さい。
近くに「※水を含む」なんて書かれていませんか？
化粧水は大部分が水なので、水を含んだらどんな化粧水も美容液成分たっぷりになります。
これには、絶対に騙されないようにしましょう。（ここだけの話、ド◯キで売られている化粧品に多いです。一度見てみて）
まとめ：良いモノを安く手に入れよう
結構、勉強になったのではないでしょうか。
今回のことを通して、高いものを「何となく高いから良いモノなんだろう...」と購入するのではなく、安いけど成分的に良いなと思えるコスパが優れた化粧品を購入するようにしましょう。以上です。
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