借金をちまちま返しています。こんちは、ライターの借金女子です。
前回、借金で苦労し、んでもって「死にたい!」と思うくらいなら『債務整理』すれば?という記事を書きました。
今回はそれの続きを書こうと思い、筆を取った次第です。また債務整理の中の自己破産について詳しく書こうと思いました。
ただ私、借金女子。借金は多いし、債務整理も経験済みですが、それは「任意整理」でして、自己破産の経験はございません。
ということは、生々しい体験談を書いたり、アドバイスをすることは無理だな〜となり、自己破産経験者へ取材をしようと考えつきました。賢い!
ただ、内容も内容なので、なかなか見つからないんですよね。
取材対象者を探すこと約1ヶ月。
ようやく見つけたのですが、82歳のおじいちゃん。いや、もちろんありがたいし、何の問題もないのですが、メールでのやり取りが大変難しく、「自分の経験をとりあえず送る」と言われ、それ以降連絡が途絶えてしまいました。
一応、掲載許可はいただいているため、今回は名前等の個人情報を伏せた上で、その自己破産体験談を載せていこうと思います。
自己破産以外にもそこに至るまでの行動や思考がなかなか面白いので、読んでるだけで普通に面白いはずです。ぜひご覧ください。
今から5・6年前の事です。ちなみに私は現在82歳。
一本の電話が鳴りました。内容は当時意外なものであり、「今度発行する自治宝くじの2等は、ある条件の方だけが優先的に当選する」という今までにないものでした。
ある条件...。
ここが思い出せない。すみません。81歳になる前くらいから忘れっぽい・思い出せない・勘違いが激しく自分に自信が持てないんです。
ただそこまで重要ではないと思うためスルーしてください。
とにかく"ある条件"に適したものだけが優先的に当選する宝くじと告げられました。
「そんな良い条件なんて本当にあるのか?」
と、はじめは思いましたが、宝くじはなかなか当たらないもの。
なので経済的に恵まれない人の為に政府が考えてくれたのだなあと、良い方に解釈してしまった当時の私。
それからは先方の言う事に従うばかりでした。
まずは参加できる条件を満たすこと。
それが申込金であり、確か20万円。
たった一つのカードを使って20万円を借り、送金しました。
更に不足分を補うために数枚のカードを送ったのです。カードは要求されないのに今思えば最高のカモでしょう。
会話上では、人当たりも良く、人の動く気配も良く分かり、皆自分の名前を名乗っていました。
また、銀行とのやりとりも含めて一度も疑う事は有りませんでした。(名前を出していいかわかりませんが、み◯ほ銀行でした)
そして、半年が過ぎようとした頃、暫く会っていなかった友人と街で出会ったのです。
そして会話の中で「近く良いことが有るんだ」と言った私の言葉に、早速興味を持った友人。
そこから、その事をどんどん聞いて来ました。
しかし、今までの経緯を話すと、「それ〇〇さん、騙されていない?」と言うのです。
常に疑い深い友人でしたので、「水を差すようなことを言うなよ...」と不満に思ったのですが、友人に順々と説得されていくうちに、納得をしました。
なので、その段階にて、これ以上踏み込むことを止めることができたのです。
しかし、時遅し。
それを決心した時には、最早自分一人では解決できない領域にありました。
それで友人に紹介された法律事務所、弁護士さん。(どこだったか...)
また法テラスという団体も教えてもらいました。友人に本当に感謝しなければなりません。貧すれば鈍すると言いますが正にその通りです。
何とかして生活保護から抜け出したい、この経済的な苦しみから解放されたいと思うのは当然でも、振り返れば政府がそんな条件の良い事を考えるだろうか、ましてや国民の全てに、このことを伏せて行う筈はないではないか。
私はやっと正気に戻ったのです。
そして一人で横浜の法律事務所を尋ねました。
良い歳をして清濁も分らず信じてしまい、挙句破産の手続きだなんて何と言い訳してもこれ程恥ずかしい事はない。でも此処で救ってもらえるならこんなに有難い事はありません。
私は、きっと助けてくださると信じ、事務所のドアを開けました。係員は私が想像していた通りに優しく親切に対応してくださいました。
事件の内容が判ると自己破産の為の手続きの用紙を用意してくださり、今後の事も指導してくださいました。
その後の逐一の行動や、やり取りはごめんなさい。覚えていません。
しかし、自己破産をするために裁判所まで行かないといけないのですが、横浜までいっしょに付き添っていただいたり、何一つ不安なく過ごすことができたのです。
そうする一方で、友人の勧めにより最寄りの警察署に出向き、刑事課の方に報告もしました。
それにより、刑事事件として捜査してくれることご約束いただけたのです。
この時、犯人達は東京の何処に住んでいるのか、本当に政府が行った事ではないのでどの様にしてその形・足跡を掴むことが出来るのかと一瞬思いましたが、ひとまず報告することに意義が有ると思いました。
私の様なおバカさんはいないでしょうが、万一別の形で被害を被った人がいれば、捜査の参考になるかも知れません。
ちなみに横浜の裁判所には数組の方が来ていましたが、皆夫婦か親戚であり、一人で来ていたのは私だけでした。
すぐさま破産可能の判決が出るのではなく、ごく一般的な事件に巻き込まれた人々への参考になる話がされたような記憶があります。
そして後日、封書が届きました。
不安交じりの複雑な思いで封を開け書類を見ますと、無事、破産宣告との文字がありました。
犯人らは私が送ったカードを利用し、1,2か所から買い物をしており、その被害分とカードから借りた20万円分の約百万円位を免除してくださったのです。
一番申し訳なく思ったのは、やはりカード会社と大手の店に被害を与えてしまった事です。
その件があってから友人は、私の後見人のごとく常に私を監視しています。私は騙され易いからほっとけなくなったと言うのです。
事実、過去にも三回ほど騙されており、
それはどれも「お金を貸して」詐欺です
生活保護の私ですから三千円以上は貸したことが有りませんが、そのうちの二人は老女で、会場を出るまでに返してくれなかったどころか、帰宅後何回交渉しても(自分も困っている)という図々しい言い分。
結局優しそうに見えた老女に騙されました。
とても疑い深い友人ですが、やはり見習うべきところも有って、最近やっと自分も変わってきたというか普通になったのかなと思っています。
被害に遭うという事は、「自分は悪くないのだ」という理屈を持っていると思いますが、実はその事件が起きた段階で犯人に罪を犯させてしまったとも言えます。
その後、警察に連絡をし、それからの様子を聞いてみたところ、捜査は続行していると淡々と言われました。
雲を掴むような捜査で難しいとは言わず、仕事はちゃんとしていますよ、と言いたげな感じでしたね。
兎に角、この事件は私の一生の汚点なので、誰にも自分を曝け出してきた私ですが、この件に関してはこの友人の他は身内にも打ち明けていません。
普通ならば、自己破産から5年経てばカードを造れるらしいですが、カードは69歳迄でないと申請できない事が判りました。身から出た錆とはこのことですね。
借金女子
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