大切な人を作るのは難しいことじゃない
どうも、ライターのサマーです。
いきなりですが、「大切な人」と言われてすぐに思い浮かぶ顔がありますか?
家族、親友、恋人……、すぐにはピンとこないという人もいるかもしれません。
大切な人がいるから頑張れたり、大切な人のためならいつもの何倍も力が出せたりするのは、人間のとてもいいところだと思います。
だからこそ大切な人が欲しい。
だけど、どうやって見つけたらいいのかわからない。
自分にとって誰が大切なのかわからない。
もしも、あなたがそんな風に悩んでいるなら、このお話を読んでみてください。
大切な人のつくりかたについてのお話です。
目次
大切な人ってどうやって見つけたらいいの?
もしもあなたが、どうやって自分にとって大切な人を見つけたらいいのかがわからなくて途方にくれているなら、そんなに心配しなくても大丈夫。
あなたは必ず大切な人を見つけることができます。
それは運ではなく、出会いの問題でもなく、あなたの考え方次第だからです。
実は大切な人をつくることは、とてもシンプルでまったく難しいことではありません。
もしあなたが望むなら、ひとりと言わず何人だってつくることができます。
そしてまた同時に、何もせず待っていて勝手にできるものでもありません。
理由は驚くほど単純です。
大切な人というのは、あなたが大切にした誰かのことだからです。
つまりあなたが誰かのことを大切にするから、その誰かがあなたにとっての大切な人になるということです。
宝物の価値はあなたがそれをどう扱うかで決まる
宝物は綺麗な布に包み、絶対になくさないように特別な場所に置きますね。
汚さないようにそっとしまい、時々眺めては優しく触ってみたり、いつまでも綺麗に輝いているように、汚れがあれば丁寧に拭いたり、心をワクワクさせながら慎重に扱います。
決してぞんざいにその辺に放り投げておいたりはしません。
宝物は、宝物自体が何であるかよりも、あなたがその宝物をどんな思いで、どんな風に扱ったかによって、あなたにとっての価値が決まります。
つまり、それが100万円の高級腕時計でも、数千円のスウォッチでも、あなたにとっての価値はその時計をあなたがどれだけ大事にしたかで決まり、値段は関係がないということ。
人も同様です。
大切な人だと思ったから大切にするという順番で大切な人ができるわけではありません。
あなたが大切にしたからこそ、その人はあなたにとって大切な存在へと変わっていきます。
それが人と人が一緒に時間を過ごすことの意味でもあり、長い付き合いで生まれる絆の姿です。
人を大切にするためのヒント
人をちゃんと大切にすることさえできれば、大切な人をつくることは難しいことではありません。
しかし、「大切にする」ということの意味を間違えてしまうと、相手にとって好意や善意がただの重荷になってしまうこともあります。
それは良かれと思ってやったことが人を大切にするということから逸れてしまい、独りよがりになってしまった場合です。
どうしたら大切な人をつくれるかを考える時には、どうしたら人を大切にできるかを考えることが大切です。
それでは、人を大切にすることについてのヒントをお教えします。
やってあげたいことをやることは思いやりじゃない
「人を大切にする」と聞いて、誰かに何かしてあげたいと思った人はきっとサービス精神や奉仕精神に溢れた心の優しい人ですね。
けれど「何かしてあげたい」という気持ちが強くある時こそ、一度立ち止まって少し考えましょう。
- それを相手が本当に望んでいるかどうか
- 自分がやりたいだけではないか
例えば誕生日やお祝いごとなど、盛大に祝われたり、サプライズをされたりすることに対して、喜ぶ人とそうでない人がいますよね。
サプライズが苦手な人に、祝いたいからといって無理に驚かせるような祝い方をしても、実際に楽しいのは祝う方だけで、祝われた方は相手の好意にそぐうようなリアクションに苦心したり、お返しのことを考えたり、実はストレスになってしまっているという時もあります。
そういう場合はどれだけ善意や好意で誰かに何かをしてあげても、相手を大切にしていることにはなりません。
むしろもっとフォーカスしないといけないのは、何かをしてあげることより、相手が嫌がることを絶対にしないということ。
その人のことをよく知り、理解すればするほど、きっとどういうことが嫌でどんな場面にストレスを感じるのかに気がつくことができると思います。
それがあまりわからないという場合には、その人をもっとよく知るところから始めましょう。
相手をよく観察して、ちゃんとコミュニケーションをとって、その人のパーソナリティについて知ること。
それが人を大切にする土台をつくることになります。
どんなことが苦手なのかを知ったなら、相手が嫌がることは絶対にしない、言われて嫌なことは言わない、ストレスを感じる局面に引き込むようなことはしない。
人間関係において人を大切にすることの基本は「してあげる」ことよりも「しない」ことにあります。
何かできることがあると気づいたら全力でサポート
能動的に何かできることがないのかというと、そんなことはありません。
ただ、そういう機会は日常の中にそんなにゴロゴロと転がっているわけではなく、加えて観察眼やセンサーを日頃から鍛えていなければその機会に気がつくこともなかなか難しいことです。
私たちが誰かに何かをしてあげられる場面というのは、実はとても地味で、目立たず、華々しさもドラマもないような場合がほとんどです。
いつでもどんな時でも、ヒーローのようにいろんな人の力になってあげることができる人というのは、そのためにこれまで多くの努力をして、能力を培ってきた人です。
誰かのために力になってあげられる機会、何かしてあげられる場面というのは、私含め、特別な才能を持たない人の場合には、決して数多くあるわけではありません。
しかし、気をつけていれば必ず訪れるものでもあります。
ただし、それらは楽しくて心弾むようなことなんかではなく、ほとんどの場合が面倒くさくて地味でパッとせず、労力だけがかかるようなことばかりです。
それでも、そういうことに時間や手間を惜しまずに無心で取り組むこと、それが誰かを大切にすることです。
例えば、こんな時
- 引っ越しで人手を探している
- 宣伝や告知のためにSNSなどでのシェアを希望している
- 探し物をしている
- 遠方に転勤になって寂しそうにしている
- 病気や怪我で入院している
さて、私たちに何ができるでしょうか。
- たった一人で微力だとしても少しでも時間をつくって手伝いに行ってみる
- 少しのフォロワーにしか波及力がなくたって、丁寧な自分なりのコメントをつけて記事をシェアしてみる
- 自分の仕事の手を止めて一緒に探し物を探してみる
- 交通費がかさむ長距離だって顔を見るために会いにいってみる
- 暇つぶしになるような雑誌や美味しいものなんかを見つくろってお見舞いに足を向ける……
面倒くさそうで少し勇気が必要で、派手さも格好良さもないですね。
だけど、相手が本当にサポートを必要としているとわかる時、これを今自分がすれば相手が喜ぶという確信が持てる時というのはそんな縁の下の力持ちの役割が求められている時です。
そして、そんな風に自分が誰か力になってあげられる時というのが、実はそうそうあるわけではないからこそ、そういう時をチャンスととらえて全力で自分のできることをしてみることです。
自分のやりたいこと、やってあげたいことにこだわらずに、相手の思いを優先して何ができるかを考えることがとても大切です。
まとめ
誰かのことを大切にすることで得られるものは計り知れません。
そうしてみて得られる一番大きなものは、決して相手からの感謝や好意ではありません。
手間をかけて、喜んでもらえた経験、それ自体があなたにとって相手をかけがえのない人に変えていき、あなたに自信と本当の強さを与えてくれます。
そして幸せを願える人がこの世にいることはあなたが見る景色も感じる風をも変えていくものです。
「人に大切にされること」に焦点をあてて生きることは、人生を他人次第にしてしまい、とても不安定なものにしてしまいます。
それよりも、自分から能動的に「人を大切にする」ことに焦点をあてると、人生は自分次第で変えていけるコントロールできるものに進化します。
そうして、少しずつ大切な人を増やしていくことができれば、やがて自分が大切な人たちにとって、かけがえのない人間になっていることに気がつくと思います。
だけど、それはおまけみたいなもの。
人を大切にすることで得られる一番の財産は、あなたが人を大切にできる人になれること自体なんです。
それでは。
サマー
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