「別に悲しくないから」って、苦しい行為を続けている貴女に、ひとつだけ忠告したい。
悲しみはね、あとからやってくるの。貴女が本当に苦しむのは、「幸せになろうとした時」よ。
消したい過去の痛みが効いてくるのは、美しい世界に足を踏み込もうとしたその瞬間だ。
眩しい世界に照らされたとき、自分についている無数の傷に、はじめて気づく。
その傷は、汚れた世界にいるときには、濁って見えない。気づかないんだ。
だけど幸せになろうって立ち上がったとき、まるで麻酔でもきれたみたいに、
あなたの身体中にこびりついた苦しみが、傷が、叫び声をあげる。
「幸せになれるわけがない」
こんなに傷だらけで、幸せになれるわけがない。
嘘をつかれたこと、嘘をついたこと、蔑ろにしたこと、蔑ろにされたこと。
その全ての記憶が、貴女の髪の毛を思いっきり引っ張って、引きずり倒そうとする。
そして、その時初めて思うんだ。「悲しい」って。
休日のショッピングモールで幸せな家族を見ているときに、
突然涙が止まらなくなったから書いた。
人はね、できるだけ傷つかない方が良い。
「傷つけば傷つくだけ人に優しくなれる」なんて嘘っぱち。
できるだけ愛されて、優しくされて、幸せでいてね。
それが本当の、「一番優しくなれる方法」だと思うから。
知らなかった頃には、戻れないんだよね。
yuzuka
yuzuka
最新記事 by yuzuka (全て見る)
- イスラエル初の美顔器『トライポーラ STOPV』を試してみた!実践レビュー【PR】 - 2021年1月18日
- 男性に生理を管理され、とても気持ち悪いと思った本音 - 2020年10月21日
- ずっと変わることのない卵とじうどん - 2020年10月20日