しわやシミの原因になるなど、肌に対し様々な影響を与える紫外線は年中降り注いでいます。
紫外線量の増加が始まる春先には、紫外線対策をバッチリにしておきたいですよね。
でも冬場の乾燥や季節の変わり目で過敏になってしまった敏感肌にお悩みの方も多いはず...。
そこで、今回は敏感肌の方でも安心して使える、刺激性の弱い日焼け止めをご紹介していきます。
目次
敏感肌とは?どんなお肌?
そもそも、敏感肌とはどんな肌を指すのでしょうか。
明確な定義は決まっていませんが、一般的に「肌のバリア機能が低下して、ちょっとした外的刺激でも敏感に反応してしまう肌」のことを言います。
この「外的刺激」には、紫外線やアレルゲン、花粉などが含まれています。
そして人によっては、これらにより湿疹や赤みが生じたり、肌荒れを起こしたりしてしまったりします。
そんな敏感肌の症状を抑えるには、低下してしまった「バリア機能」を整え、肌の状態を正常に保つことが大切です。
生活環境を改善したり、肌に潤いを与えて落ち着かせたりすることはもちろん、肌への負担が少ない化粧品を使うことも重要。
敏感肌は保湿力が弱まっている状態のため、紫外線の影響を受けやすく、日焼けした際のリスクが高いと考えられています。
外的刺激の一つである紫外線の対策をしつつ、肌を労ることのできる低刺激な日焼け止めを使うように心がけてみましょう。
敏感肌の方の日焼け止めの選び方
様々な種類がある日焼け止めですが、どの商品にも「SPF」と「PA」という表記があるのはご存知でしたか?
日焼け止め効果のある乳液や化粧下地、ファンデーションにも記載されているので、見たことがある方も多いかもしれません。
そして日焼け止めに含まれる紫外線カット剤には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
まずはこの「SPF」と「PA」、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の違いについて説明します。(堅いお話なので、どうでもいい方は後半へスクロール)
SPF値を理解しよう
SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、肌に赤い炎症を起こし、シミやそばかすの原因になる紫外線(UVB)を防ぐ効果指数のことです。
肌が黒くなってしまう「黒化」も、UVBによるメラニン色素の沈着が原因のひとつとされています。
そして数値は1から50+まであり、数値が高ければ高いほど、UVB防止効果が高いです。
ただ、この数値は「何も塗っていない場合と比較した際に、どれくらい長い時間効果があるか」を示しているため、数値が高いものほど日焼けしにくいということではありません。
もちろんですが、数値が高いからといって全く塗り直しをしないのはNG!
汗や摩擦によって日焼け止めとしての効果は徐々に落ちていきます。一般的な目安としては「2時間おき」に塗り直しをするのが紫外線予防には効果的です。スポーツをする際にはこまめに塗り直して、日焼け止めを最大限活用しましょう。
PA値を理解しよう
PAとはProtection Grade of UVAの略で、シワやたるみの原因になる紫外線(UVA)を防ぐ効果指数のことです。
UVAは、UVBとは異なり肌の奥(真皮層)にまで届き、すぐにはその影響が現れず長時間かけて肌の弾力を失わせていきます。恐過ぎじゃね?
UVAは地表に降り注ぐ紫外線のうち、約90%を占めており、しかも窓やガラスを透過するので、いくら室内にいるからといっても油断できません。
PA値は数値ではなく、+(プラス)マークが多いほどUVA防止効果が高いことを表しており、最大でPA++++の4段階で表記されます。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が肝?
日焼け止めには、紫外線をカットするために「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のどちらか、もしくはその両方が使われます。
これからご紹介する日焼け止めはすべてが「紫外線散乱剤」のみを採用されたものですが、これらの違いを見てみましょう。
まず「紫外線吸収剤」はメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸などのことで、紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換するというもの。
汗で崩れにくい、透明性が高く白浮きしにくいなどのメリットがあります。ただ、人によってはかゆみなどの刺激を感じる方もいます。
次に「紫外線散乱剤」は酸化チタンや酸化亜鉛などのパウダーで肌を覆い、紫外線を反射・散乱させることで肌を守ります。
肌表面で紫外線を防ぐので、刺激が少ないのが特徴です。原料の特性上肌につけると白浮きしやすく、きしみも出てしまうことがあります。
最近ではこの難点を改良した商品も数多く販売されているので、テスターで試してみるのがおすすめです。
「紫外線散乱剤」のみが使われている日焼け止めは「ノンケミカル」とも呼ばれ、日焼け止めを選ぶ際の選択の基準の一つとなっています。
パッケージを確認して、どちらの紫外線カット剤が使用されているのかを確認するようにしましょう。
日焼け止めの落とし方にも注意!
日焼け止めを選ぶ際にもう一つ注意しなければいけないのが、日焼け止めの落とし方です。
効果の高い日焼け止めの中には専用クレンジングが必要なものもあります。クレンジングは肌にある必要な皮脂までも奪ってしまうことがあるので、日常的に使う日焼け止めを落とすために、腕や足までも乾燥しきってしまう恐れがあるのです。
一方、日焼け止めが肌の表面に残ったままもダメ!
ニキビや湿疹、毛穴詰まりなどを引き起こしかねません。
日焼け止めは汗や服などの摩擦、時間の経過によって自然と落ちていくものですが、帰宅したらしっかりと落とすように心がけましょう。
特に顔は皮膚が薄く、影響が出やすいので帰宅後はすぐに顔だけでも日焼け止めを落とすのがおすすめです。
汗や水で落ちにくいウォータープルーフの日焼け止めが一般的になってきましたが、クレンジングのような洗浄力のとても強いものではなく、洗顔料や石けんでも簡単に落とせるものもとても増えてきました。
さらに肌への負担が抑えられた、お湯でも落ちる日焼け止めも登場しています。日常的に使うものだからこそ、肌に優しいものを選びたいですね。
刺激性の弱い日焼け止め10選
今回ご紹介する日焼け止めは保湿力が落ちてしまった敏感肌に優しいスキンケア成分を配合したものや、トーンアップ効果があり化粧下地にも使えるようなものまで様々です。
また国内最高値の紫外線カット効果はSPF50+/PA++++ですが、日常的に使うものであればSPF30/PA+++程度でも十分とされています。
ここではSPF値とPA値にこだわらず、とにかく刺激性が弱く、肌に優しい日焼け止めを選んでみました。
資生堂 イハダ 薬用UVスクリーン SPF50+/PA+++
紫外線吸収剤無添加の顔・からだ用の薬用日焼け止めです。
「資生堂快適肌設計」で敏感肌処方という、被膜感のないやさしい使い心地が特徴となります。
洗顔料で落ちるのにウォータープルーフタイプというすぐれもの。
肌うるおいバリア保護成分である高精製ワセリンを配合しているため、かさかさしない肌触り。赤ちゃんから大人まで、家族で毎日使える優しい日焼け止めです。無香料・無着色なのでとても使いやすいのもポイント高いですね。
花王 キュレル UVローション SPF50+/PA+++
乾燥性敏感肌を考えた、全身に使える乳液タイプの薬用日焼け止めです。
紫外線による肌ダメージを防ぐだけでなく、肌の必須成分である「セラミド」をケアし、外部刺激で肌荒れしにくい潤い肌に保ちます。
日焼け後の火照りを防ぐ有効成分である、植物由来の消炎剤を配合。
さらにユーカリエキスやアスナロエキスといった潤い成分も配合しているので、肌への負担感のないつけ心地が好評です。化粧下地としても、そして赤ちゃんにも使えます。
資生堂 アネッサ パーフェクトUV マイルドミルクa SPF50+/PA++++
擦れても取れにくく、汗・水でUVマイルドミルクブロック膜が強くなる「アクアブースターEX技術」を搭載したUVミルクです。
空気中の微粒子や紫外線から肌を守る「環境ダメージブロック処方」で外的刺激から肌を守ります。
石けんでもするりと落ち、保湿・美肌成分などスキンケア成分を50%配合した低刺激設計です。
80分間にも渡る水浴テストにも耐えるスーパーウォータープルーフで、強い日差しの外出時や海におすすめ!
ヴェレダ エーデルワイス UVミルクプロテクト SPF38/PA++
紫外線をしっかりと防ぎながら潤いを与え、肌荒れを防ぐオーガニックUVミルクです。
保湿・肌の引き締め効果のあるエーデルワイスや肌のキメを整える効果のあるサンシキスミレなどの植物美容成分を配合しています。
天然由来成分100%のオーガニック認証「ネイトゥルー」を取得しており、繊細な肌の方も安心して使えます。
白浮きしない自然なトーンで健康的な素肌を演出するので、肌を休ませたい休日のメイクにも最適ではないでしょうか。
ノブ UVミルク EX SPF32/PA+++
ミルクタイプで伸びがよく、みずみずしい軽いつけ心地の日焼け止めです。素肌感覚で使えます!
特徴は「お湯でオフできる」こと。日焼け止めを落とすときの肌負担が軽減されるので、小さなお子さまや男性にも使いやすくなっています。
ノンコメドジェニックテスト・光アレルギーテスト等、各種テスト済みで低刺激性が特徴です。
軽い使用感なので、普段遣いしても気にならないレベルの使いやすさが高評価。
資生堂 dプログラム アレルバリアエッセンス SPF40/PA+++
花粉・ちり・ほこりなどの微粒子汚れや紫外線から肌を守るアレルバリアのテクノトロジーを搭載した、日中用保護美容液です。
石けんで落とせるので、赤ちゃんを含む子どもと一緒に使えます。
しっとりした感触でなめらかに広がり、潤いを長時間キープ。ファンデーションの付きや乗りをよくする、化粧下地効果もあります。
デリケートな肌を考えた、パラベン・アルコールフリー、無香料といった低刺激設定が特徴です。
&be UVミルク SPF50/PA++++
ノンケミカル処方で「きしみ」や「白浮き」を極力抑えた、使いやすいテクスチャーのUVミルク。
ツヤ肌を実現するエモリエント成分と微小パールを配合し、肌を自然にトーンアプしてくれ、透明感とキメの整った美肌を演出できます。またヒアルロン酸の約2倍の保湿力を持つ高機能保湿成分の「リピジュア」が、うるおったなめらかな肌を保ってくれるのでスゴい!
もちろん紫外線や環境ストレスから素肌を守ってくれますよ。
アクセーヌ スーパーサンシールド ブライトフィット SPF50+/PA++++
紫外線カットを持続させながらも、肌に潤いを与えることのできる「MCキトサンヴェール」というモノを採用した日焼け止め乳液です。
乾燥・くすみが気になる肌でも、健康的な肌印象を擬似的に作り上げるブリリアントパウダーが光をコントロールし、肌を美しく見せます。
そして含まれている色素を直接肌に触れない、低刺激な設計です。
汗や水に強く、石けんで簡単に落とせるので、肌への負担も抑えることができますよ。
オルビス サンスクリーン(R) フリーエンス SPF30/PA+++
きしみや乾燥感のない気持ちのいいクリームで、素肌感覚のストレスフリーな全身用の日焼け止めです。
肌がもっている天然保湿因子・NMF類似成分というモノたちの配合により、快適な使い心地を実現できるのだとか。
立体構造を有し、なめらかで柔らかい感触を保つ処方「立体スキンベール処方」というものにより、スルっと気持ちよく使えます。(よく分からないと思うけど、そういうことなんだ!)
紫外線吸収剤不使用、専用クレンジングが不要で子どもでも安心して使えるやさしいUVケアです。
ノエビア レイセラ ミルキーベビー SPF28/PA+++
小児科医の指導のもと、幼児にモニターテストを実施して開発されたやさしい使い心地の日焼け止め。
ウォーターベース処方で、UVカット成分を直接肌に触れさせないみずみずしい使用感となっています。
従来品と同等の撥水力を保ちながら、ぬるま湯でも簡単に落とせる肌に優しい設計が特徴です。
肌のくすみが気になるときには、メイクアップベースとして使ってトーンアップさせるのもおすすめですよ。
もしも日焼けしてしまったら?ケアの重要性
日焼け止めを塗っていても十分な量を塗っていなかったり、こまめな塗り直しができていなかったりすると、日焼けしてしまうことがあるかもしれません。
そんなときは、無理に美白ケアをするのではなく「冷やして保湿すること」を心がけてください。
日焼けは一種の「やけど」です。
赤みが出ているところに保冷剤を当てたり、冷たいシャワーをかけたりすることで肌を落ち着かせることが大切です。
アルコールや美白成分は刺激になることがあるので、肌に負担をかけない「保湿」を優先しましょう。
また、紫外線によって発生する活性酵素を除去する抗酸化成分「リコピン」を多く含むトマトを食べて、日焼けした体の回復に役立てるのもおすすめです。
関連記事:【2020年最新版】個人的におすすめしたい飲む日焼け止め10選!(市販を含む)
まとめ:肌にとってはちょっとした油断が命取り?
敏感肌でも使える、肌に優しい日焼け止めを今回ご紹介しました。
紫外線ケアをすることによって数年後、数十年後の肌の状態は大きく変わるはずです。
冬場や曇り、雨の日でも油断は禁物。
ほんのちょっとした外出でも、肌へのダメージは着実に蓄積されていってしまいますよ!
SPF値やPA値の性質を理解し、用途に応じて使い分ける工夫をして、肌をいたわりながら紫外線ケアをしましょう。
寄稿者
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