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“生きる”について考える「君の膵臓を食べたい」の劇中セリフと星の王子さまの関わりを考察

“生きる”について考える「君の膵臓を食べたい」の劇中セリフと星の王子さまの関わりを考察

今回は、小説家、住野よるさんのデビュー小説である「君の膵臓を食べたい」の実写映画、これを紹介していこうと思います。

2017年公開と、意外にも結構前に公開された映画なんですが、タイトルが特徴的なだけあって、見てなくても知ってる!という方は多いのではないでしょうか。

 

劇中、登場人物の高校生2人から、命の大切さだけではなく、余命が長くても短くても「生きる」とはどういうことなのかを考えさせられる映画になっており、とても深い。

なのでこの記事では、劇中のセリフで個人的に大変心に残った「感動セリフ」を紹介していきたいと思います。

 

また、劇中鍵となって出てくる絵本、フランス人作家のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ著「星の王子さま」のセリフの関連性についても考察していきます。

星の王子様知ってますよね?知らない人はこっちも見た方がいい。とても素敵なので。

今回の「君の膵臓を食べたい」はどこで見れるの?

今回の「君の膵臓を食べたい」は、U-nextさんで視聴可能です。

U-nextは今回の映画以外にも約14万本もの動画が視聴できるようになっており、月額料金が高い分、満足できるサービス内容になっています。個人的に一番おすすめの動画視聴サービスなので、この機会にどうぞ!

視聴はこちら:U-nextで視聴が可能!君の膵臓を食べたい

 

まずは、あらすじを紹介

高校生の志賀春樹(北村匠海)はクラスでもなるべく人と関わりを持たないいわゆる地味な存在。そんな彼が病院で「共病文庫」という日記を広い、その持ち主がクラスの人気者、山内咲良(浜辺美波)である事を知ります。

彼女が膵臓の病と闘っており、通院をしていることを彼女から話され、彼女の家族以外で唯一彼女の病気を知っている存在へ。

 

そこから春樹は咲良の「死ぬまでにやりたいことリスト」を共にクリアしていくことに付き合わされ始めるのでした。

 

キャスト紹介

志賀春樹(北村匠海)

もともとアイドルの印象が強く、初めてこの作品で俳優をしているのを見たのですが、まさにはまり役だったと思います。

クラスの影のある存在も、アイドルの姿からは到底想像できませんが、(まわりと関わりを持たないよう)上手く演じられていました。

 

一方、咲良に振り回されるシーンでも、うんざりしながらもどこか嬉しそうに、そして心を徐々に開いていく春樹を見て、思わず見てる側の私も和んでしまいました。

それくらいさりげなく、そしてごくごく自然に春樹の心の移り変わりを演じていたと思います。

 

山内咲良(浜辺美波

個人的に大絶賛したいのが浜辺美波の演技でした。

天真爛漫さ、その中に隠し持っている彼女の痛みや悲しみ。ただ明るいだけじゃできなかったこの咲良のキャラクターを演じられていたと思います。

 

子供のようなあどけなさと、どこかで死を覚悟し恐怖と闘う葛藤から溢れる大人びた少女の姿、そのどちらも上手いタイミングで(これは監督の指示もあるだろうが)切り替えて表現されていました。

そして、何より人を愛し、人に愛されていた咲良を見事に演じられていたと思います。みてほしい!

 

考えさせられる特徴的なセリフ陣

セリフ1「私も君も、一日の価値は一緒だよ。」

「残り少ない命をこんなこと(春樹と同じ図書委員に立候補したこと)に使ってていいの?」という春樹に対して咲良が答えたセリフ。

心のそこから「確かに!!!」と感じました。「寿命が短い」とか、「病気で死が迫ってきた。」とか、そんな状況に陥った場面を見たり出くわしたりすると、心のどこかで「毎日充実させなきゃ。」だったり、していない人を見ると、「この人の残り時間は少ないのになんでだろう。」など思ってしまうのが普通ではないでしょうか。

 

春樹もそう思った一人なのです。

しかし咲良の一言がごもっともだった。

 

もしかしたら今生きている人たち全員、次の瞬間に死んでしまう可能性を持っている。さらには人はいつか死んでしまう。今生きている日々は当たり前の様で当たり前じゃ無いし、そのことを考えると、毎日を大切に生きていかなきゃいけないんだとも思う。

一方で、寿命が短いからといって、残りの命をを必ずしも全力で生きなきゃいけない訳でもない。毎日の命はその両面を持っていることにこの咲良の一言に気づかされます。

 

実は冒頭紹介した絵本である「星の王子さま」にも次のようなセリフが出てきます。

「いま、この星は1分間で回ってしまう。だからオレは休めないんだよ。1分間に1度のペースで日を灯したり消したりするんだから。」このセリフからも、人生の一瞬一瞬を大事にしていきたいという思いが伝わってきますよね。

 

そして当たり前ですが、人は誰しもがこの星に生きていますよね。

みんな1分間で回る星の上にいるからこそ、一瞬一瞬を大切に生きていくのは、何も寿命が限られた人だけではないということ。前述の咲良のセリフから、「星の王子さま」のこの部分を思い出しました。

 

セリフ2「私たちはみんな、自分で選んでここに来たの。」

「偶然君と出会って、そばにいていいのかな。」という春樹に対して、咲良が答えたセリフ。

人は弱いし、どんなに強い人でも人間だから何かの拍子に弱い心を確かめることもある。そんな時に起こったことに対し、環境のせいや、周りのせい、自分が置かれている場所のせいについついしたくなる。

だけど、咲良の言う通り私たちは全てのことを、その瞬間瞬間で選択しながら生きているのです。

 

例えば、「親がこういうから。」という思春期でも、本当なら親のせいには出来ない。親の言う通りにすることを自分が選んでいるから。

だけど人は弱いから、ついつい何かのせいにして甘えたくなりますよね。

 

死を目の前にした咲良は、そのような弱い心を一切廃し、自分の選択に誇りと責任を持っていたからこのタイミングで春樹に言えたのではないかと考えます。それにしても咲良の強さに感動。

どんな辛いことが起こっても「これが私の選んだ道だ。」と強く生きていきたいと個人的に励まされた一言でした。

 

またまた「星の王子さま」では次のような言葉が出てきます。

「秘密を教えるよ。とてもシンプルなことなんだ。心で見るんだよ。大切なことは目に見えないんだ。」このセリフは一見、前述の咲良のセリフとの関連性は見出せないように思いますが、こうは考えられないでしょうか。

 

咲良にとって大切なのは、自分で選んで今この場所にいて、周りにいる人と出会ったこと。

だけど、前述した通り、そのことを意識し続けるのはやはり人は弱いため難しいし、ましてや自分で選んで生きてきたことなんて目には見えない。だけど、咲良のように強く生きるにはとてもシンプルなことだった。

「星の王子さま」のセリフの言う通り、自らが選んできたということ(=咲良にとって大切なこと)を心で見る(=心に常に置いておく)ことだったのではないでしょうか。

 

映画の終盤、春樹が「咲良のように強く生きたい。」という思いを表す場面があるのですが、咲良のように強く生きる秘密は、実はこの「星の王子さま」のセリフに隠されているのではないかと考えます。

深いですよね。

 

セリフ3「誰かと心を通わせることかな。」

「君にとって生きるってどういうこと?」と尋ねる春樹に答えた咲良のセリフ。

生まれてきて、誰かに出会って、励まし合ったり、支え合ったり、傷つけあったり、また仲直りしたり、その繰り返し全てが咲良にとって「生きる」ということだったのです。

 

たしかに誰もみんな一人では生きていくことが出来ません。

物理的にはもしかすれば、誰ともかかわらず生活していくことは出来るのかもしれないけど、咲良のように、人に愛し、愛されていくためには煩わしくても人と心を通わせていくことが大切なのではないでしょうか。

 

そして、その煩わしかったり、時にはこっ恥ずかしかったり、後悔したりしていくことを重ねる中に、一人では味わうことのできなかった幸せを見出しつかみ取っていく。

この繰り返しが咲良の言う「生きる」ということなのではないかと考えます。

 

そして「星の王子さま」では次のような言葉が出てきます。

「ものわかりのよさそうな人に会うたびに僕は持ち歩いている初めて描いた絵をみせました。本当にものわかりがよいのかを知りたかったのです。でも、その人の返事はきまって「それは帽子だね」でした。だから、僕はウワバミの話も、星の話もやめて、その人にわかりそうな話題にかえました。ブリッジ遊び、ゴルフ、政治、ネクタイなどの話です。そうすると、大人は僕のことを『ものわかりのよい人間だ』と言って満足するのでした」

わかるようにこの言葉を言いつつも「ものわかりの良い人間だ」と言われることを僕は納得していません。

 

この保守的な大人たちに反抗的な心を持ったうえでの皮肉だと考えられます。

咲良のセリフに照らし合わせると、大人になればなるほど人とのかかわりに保守的になる人の方が大半。煩わしいことから守るためにも。しかし、その保守的な心を打開し、心を通わせることが「生きる」ことなのです。

どんなに大人になっても保守的ではなく、積極的に心を通わせ、幸せを見出し、「生きる」ことをしていきたい。

 

まとめ:生きるとは何なのか?と、考えさせられる映画

「生きる」ということについて深く考える機会なんて、人間毎日当たり前に生きている人がほとんどであるし、めったにない。

しかしこの映画の咲良や春樹の姿に、いやでも「生きるとは?」ということについて今一度考えさせられました。

 

そして当たり前の日常に感謝し、今をそう生きるか考えながら時間を過ごそうと意識するようになりました。

今回紹介した映画のカギである「星の王子さま」については劇中、内意用までは触れられていないので、一読し映画を観てみることをオススメします。すると、より劇中のセリフ1つ1つに感動すると思います。

視聴はこちら:U-nextで視聴が可能!君の膵臓を食べたい

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かしなも

かしなも

非常に多趣味なオタク気質。映画・ミュージカル・野球・芸能・パン作り・健康・美容・・・気になればとことん試さなきゃ気が済まない。そしてとことん調べなきゃ気が済まない。そのためお休みの時間は足りておりません。この多趣味が誰かのお役に立てたり、心を動かせていただければ幸いです。

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