「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになり、医師の働き方も変化してきています。
かつては医局に所属して指示された勤務先に勤めるのが一般的でしたが、今では「給料」「休み」「資格取得」など各自のライフスタイルに合わせて勤務先を選ぶことも特別ではなくなってきました。
そんな勤務先選びの助けになるのが転職サイト。実は私もその転職サイトを使って転職した一人です。
そして今回はメジャーな転職サイトの1つ、『リクルートドクターズキャリア』を使った過去があるので、その特徴やメリット・デメリットなどについて紹介していきます。
先に結論を述べておきますが、私が転職をした時に使った転職サイトは今回紹介するリクルートドクターズキャリアではありません。また"私に限っては"かもしれませんが、個人的にあまり良い印象ではなかったです。
そんな前提を踏まえて読んでいただけると嬉しいです。
目次
改めて、今回は『リクルートドクターズキャリア』を紹介
リクルートといえば人材紹介で有名な会社です。
そして今回紹介する『リクルートドクターズキャリア』はその医師部門となります。つまり医師専門の転職サイトだと認識してください。
この大手リクルート。大手ならではのメリットはあったものの、冒頭で言った通り嫌だなと思うことが実に多かったです。
例えば、リクルートは成果主義だそうで、なかなか強引なんですよね。そんな印象を受けました。
また、ときどき「転職の希望がありませんか?」とメールが届くのですが、2年で3人の方からメールが届いたので、もしかしたら入れ替わりも激しいのかもしれませんね。
ちなみに私の場合は3人とも女性の担当者でした。
他の転職サイトと比べたメリットはコレ
もちろんメリットはあります。
リクルートドクターズキャリアは登録さえすれば、多くの情報を得ることができます。複数の候補で迷っているときには、わかりやすいように給料や当直の回数などを表にしてまとめたものを送っていただけるのでとっかかりやすい!
また、産業医の案件は他のサイトと比べて大分多いです。評判でもそのようなことを聞いていたので、これは間違いないはず。
案件の数って結構重要なポイントなのでここら辺はさすが大手転職サイトだなあと感心しましたね。
登録してからのことを時系列に沿って紹介
次にデメリットの紹介を、とその前に。
先に私がリクルートドクターズキャリアを使い始めてからのことを時系列にそって紹介しておこうと思います。今転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
今から数年前。
転職しようと考えはじめ、あちこちのサイトを見出しました。その時の詳しいことは下記記事にて回答しています。
前回の話:私がなぜ転職しようと考えたのかと、転職することのメリットについて
11月の第1週、転職の時期を翌年4月にと考えていたのです。
その中で、リクルートのサイトに気になる求人を見つけたため、11月の第2週にサイトへ登録。
登録内容は「希望勤務地」「診療科」「名前」「生年月日」「性別」「メール・電話番号・住所」が必須でした。
登録後すぐに、担当者Sさんからメールを頂戴。
タイトルには「ご挨拶/先生のご希望条件について」と書かれており、
そこにはSさんが担当になったこと、希望に叶う転職先を探すために詳しいことを聞きたいので夕方に電話を差し上げたい、難しいようであればメールの末尾についていた10個の質問に答えて折り返し返信してほしい、との内容が書かれてありました。
みなさん、これについてどう思いますか。
この時私は正直にですが、電話について一方的に決められた感じがして、かといって10個の質問の答えを記入するのもそれなりの時間を要するので、「こちらの都合も考えてほしいな」と、そんな風に思ってしまいました。
なので割と早々とリクルートに対する印象が悪くなっていた私です。
メールへの返信をした後、すぐに希望勤務地周辺の求人票が、複数送られてきました。
まずは参考までに、とのこと。
その後も条件に近い求人票をポツポツと送られてきました。
少し欲張りな条件だったので、なかなか絞ることができませんでしたが、12月の第1週には他の転職サイトを含め3つの求人票に絞り込み、そのうちの1つがリクルートの求人票となりました。
あとは3つの病院と面接をし、最終決定をしようと思い面談の段取りをお願いしたのです。
面談当日は担当者のSさんも立ち会うとのことで、現地で初めてお会いし、一緒に面談をしました。もちろん事前にこちらの希望や、相手方の労働条件ついては聞いていましたので、面談はお互いの雰囲気や職場の見学のつもりでした。
面談は問題なく終了し、2日後にはリクルート経由で内定通知書が送られてきました。
ところが、驚いたことに、その内定通知書と一緒に送られたメール文面にて「勤務日数について、週4日の希望をとうかがっておりましたが、相手先の都合で週3日となりました。ご検討いただけますでしょうか」とのこと。
... ...。
ふざけるなよ...。
私にとってそこはどうしても譲れない条件でした。
もちろん担当者にはそのようにお伝えさせていただいていました。
なのでその病院にはお断りのご連絡をし、結局、勤務すること至らなかったのです。
これがリクルートドクターズキャリアを結果的に使わなかった理由ですね。これがなかったら恐らくその病院へ転職していたと思います。
勤務日数の件については事前にすり合わせができることだと思い、また面談にも有休をとって出向いていたので、どうして事前にわからなかったのかと結構ガッカリしましたね。
なので次の転職でリクルートさんにお願いすることはないと思います。
実際使ってみる前に!転職サイト自体のデメリットを把握しよう
今回の転職では、担当者が本当に大切だと思いました。最後は個人的な交渉になるので、交渉人となる担当者は、場合によっては変更を申し出るくらいでないといけなかったのかもしれません。
求人情報は水物で、少し待つと違った条件の求人が出てくることがあります。
時間的に余裕がある人は、希望条件に合う求人票が出てくるまで辛抱強く待つ必要もあるかもしれません。(逆に良い条件の求人票は、ちょっと迷っている間にほかの人に先に面談され、決まってしまったこともあります。)
あらかじめ譲れない条件はしっかり決めておいて、その条件に合う求人票が出た場合はすぐ連絡をもらえるように手配しておくといいでしょう。
『リクルートドクターズキャリア』のデメリットについて
まあ先ほどの通りなのですが、
他には、例えばリクルートドクターズキャリアではメール・電話・住所などの個人情報の登録が必須です。
これに関して不安はありませんかね?
リクルートドクターズキャリアではありませんが、リクルートグループとしては少なくとも2015年と2017年の2回、個人情報の流出があり、プライバシーマークは取得しているものの、私的には少し不安があるんですよね。
ホームページの求人票は登録しなくても見れるものもありますが、他のサイトと比較して非公開になっているものも多く、登録しなければあまり有用な情報は得られない印象です。
全ての担当者がそうではないと思いますが、進め方についてはこちらの都合を聞かれない時もあり、こちらのペースではなく担当者のペースで進められているという印象。
そこら辺を踏まえて使ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに転職サイトは数多く使った方がいいのはいいですよ。
なので私みたいに最初少し嫌な思いをしてもとりあえずは登録はしておくべきです。どこに自分の転職先が紛れているのかわかりませんからね。
まとめ:あくまで私個人の体験談
今回のは、あくまで1例です。
大手のリクルートということで期待しすぎた部分もあったのかもしれません。
リクルートは他の転職サイトと比較して女性の担当者が多いようですので、女性医師の場合は子育てや出産などのライフイベントも含めた相談ができるかもしれません。
とにかく、担当者と合わないと思ったら、交代を申し出たほうがいいかもしれないと思ったので、皆さんも気をつけてください。