目尻のシワやほうれい線が気になり、高級アイクリームや美容液を使って毎日マッサージしている女性は多いと思います。
しかし、その高級アイクリームでカラスの足跡と言われる目尻のシワは改善できましたか?もちろん煽っているとかではなく、高いものを使っているから効果がある!というわけではないのです。
あくまでシワのできる原因を見つけ、そこを細かく改善していかないことには、今後シワが無くなることはありません。
ということで今回は、シワの出来る原因とその種類についてご紹介していきます。
目次
なぜ目元にシワは出来やすいのか。シワの種類と原因について
三十路に突入すると、男女ともにシワが気になり出すものです。
25歳はお肌の曲がり角と言われるように、30歳になれば確実にシワは増えてきます。特に目尻の小じわであるカラスの足跡や、口元のほうれい線やマリオネットラインが気になる方は多いのではないでしょうか。
さてさて、「まさに私気になる...」という方は、まずシワの種類について理解してください。
シワの種類
シワの種類については、実は、正式な医学的な分類がありません。
ただ美容業界や化粧品業界にて、下記のように分類されていますので、そちらをご紹介。(興味ない方はこちらをスルー)
表情ジワ:一過性のシワ&永久ジワ
表情ジワとは、子供から大人まで、年齢に関係なく誰にでも出来るシワです。
人間の顔には約30種類の表情筋という筋肉があり、筋肉を収縮することにより表情をつくっています。この表情筋を動かすことにより、シワが出来て表情を作っているワケですね。
そして表情ジワの中にも二つ種類があり、一つが一過性のシワです。これは元の表情に戻れば消えるシワのことを指します。
それに対して、元の表情に戻しても無くならないシワがあり、これを永久ジワといいます。主に加齢にともない肌のハリを保つ成分であるエラスチンが減少し、それにより戻らなくなるのです。
大ジワ:真皮性の深いシワ
シワが深くお肌の奥にある真皮層にまで達している、長く大きなシワのことを言います。
シワの部分を二本の指で開いて見ると、筋状の線が確認できるしょう。もし心当たりある方はやってみてください。こちらができる原因は、主に加齢によるものです。なのでできるのは仕方ないですね。
小ジワ:表皮性の浅いシワ
よく聞く小ジワ。こちらはお肌の表面に近い表皮に出来る比較的浅いシワです。
ちなみに、目尻や口元に出来る表情ジワも小ジワの一種となります。
蛇足:シワの様々な呼び名
- カラスの足跡:目尻に出来る線状の表情ジワで、加齢により深くなり元に戻らなくなります
- ほうれい線:鼻から口元に伸びる斜めのシワで、厳密にはシワではなく頬の境界線で加齢により深くなり目立つようになります
- マリオネットライン:口角の縦ジワをマリオネットの口の動きに例え、マリオネットラインと呼びます。加齢にともない頬のたるみにより出来ます
- ゴルゴライン:劇画『ゴルゴ13』の主人公デューク東郷に見られるシワで、目の下から頬にかけて斜めに伸びるシワです
- たこジワ:額の複数の大きな横ジワをタコ入道に例え、そう言います。眉間にシワをつくるクセのある方は、このたこシワも目立ってくるようです
- ちりめんジワ:ダイエットなどで急に痩せた時、お腹など皮膚がたるんで、ちりめん生地のような細かいひだ状のシワが出来ることがあります。それ
以上、蛇足でした。
シワの原因
シワの原因は簡単にいうと、主に老化です。
肌のハリが無くなり、表情ジワが元に戻らなくなったり、ほうれい線やゴルゴラインのように境界線が目立ってしまう状態、これがシワ。
そして老化の根本原因は、加齢です。(老化と加齢は違う意味ですよ)
身体全体の機能が衰え、身体の中で発生する活性酸素に対して、抗酸化作用が衰えてしまうためです。
わかりやすく言うと、これは身体がさびていく(腐る?)状態です。
例えば、りんごを半分に切って放置すると、白い新鮮な果肉が酸化により変色していきますよね(あれは腐り始めてるということ)。これと同じことが、身体の中でも加齢により徐々に進行していると思ってください。
上記のような現象(老化)に伴い、身体のハリを保つコラーゲンやエラスチンといった美肌成分を作り出す機能がグンっと衰えます。
さらにお肌の弾力がなくなっていき、結果、シワができあがるわけです。
あとは何と言っても紫外線でしょう。
実は、紫外線ってお肌の中に蓄積されるのですが、ご存知でしたか?
この紫外線の蓄積は、同じく活性酸素を増やしお肌の老化を速めます。
そのため、紫外線によるシミを老人性色素班なんて呼び方をするんですよ。
紫外線はね、ほんと敵。悪魔。
シミやシワだけでなく、様々な肌トラブルの原因になりますから。極力日に当たらないようにしましょう。
とくに目元は視界を確保する為に紫外線を浴びやすいです。
この蓄積が目元のシワの原因になるので、気をつけてくださいね。
あとは眉間にシワを寄せるクセや、口角を上げるクセなど。
皮膚を折りたたむクセがある場合は、それもシワの原因となるので意識してやめるようにしましょう。特定の表情をつくるクセがある方は要注意です。
ちなみに目元には、眼球をドーナツ状に囲んだ表情筋である「眼輪筋」というものがあります。
この眼輪筋の衰えにより、目元のシワが出来やすくなるのですが、そもそも人間は1日に1万5千~2万回前後まばたきしており、ただでさえ酷使している状況らしいです。なのでよく休むことも大事ですよ。
高級アイクリームとマッサージで目元のシワは消えるか?
やっと本題にたどり着きました。
何とかして目元のシワを消そう!ということで、高級アイクリームとマッサージなら消えるのか?という企画です。実際に私がやるわけではなく、医師の見解やその他口コミを集めた結果を最後に述べます。
実際に行った記事もあるので、気になる方はそちらへ。
そしてこの企画に欠かせない商品が下記の二つ。
POLAの『リンクルショットメディカルセラム』と、資生堂の『エリクシール リンクルクリーム』です。
理由は、一昨年、シワ改善効果が認められる成分として、日本で初めて厚生労働省に認められたからとなります。
こちらのコスメで果たして本当にシワは消えるのでしょうか?
その前に!国が認めた二つのシワ改善コスメの紹介
POLA『リンクルショット メディカル セラム』
20g¥14,850(税込)
新しく入った成分「ニールワン」の働きにより、シワ改善効果が期待できるとされたシワ取り美容液です。
シワの原因とされる『好中球エラスターゼ』というものを、このニールワンは抑制してくれるんだとか。すごい!
そしてこの商品が、日本で初めて認可されたシワ取り美容液となります。(どやっ)
関連記事:【体験談】ポーラの「リンクルショット メディカル セラム」をレビュー!3ヶ月間でシワは消えたのか
資生堂『エリクシール リンクルクリーム』
22g¥7,800(税込)
まず資生堂は、従来からあるレチノール(ビタミンA)の研究を重ねました。
結果、美肌成分のヒアルロン酸を増やし、シワ改善が期待できる純粋レチノールという成分を作ることに成功。厚生労働省に認められたのです。
お肌のターンオーバーの促進と、水分を増やしてシワ改善が期待できるシワ取りクリームとなります。
残念!コスメとマッサージでは大ジワは消えない
上記、二つのシワ改善コスメですが、小ジワが消えるとネットの口コミでも話題になっていました。
しかし、真皮層まで達する大ジワが消えたという口コミは見当たりません。やはり、医師も言うようにコスメでは大ジワは消えないようです。
また、自己流マッサージはシワが消えるどころか、逆にシワが増えたり目元トラブルに発展しかねないとして、目元マッサージはしない方が良いという医師もチラホラ見受けられました。
アイクリームやシワ取りクリームの中には、上記2点よりもさらに高い5万円以上もするような高級クリームが、国内&海外ブランド問わずいくつもあります。
しかし、化粧品の主旨からいって、数日で効果が認められるようなモノは存在しません。(上記の2点のシワ改善コスメは、薬用化粧品や機能性化粧品と言われる医薬部外品となります)
白斑問題でニュースになったK社の美白コスメも当初は、美白効果があると好評で、沢山の女性が使用し被害が広がった経緯があります。
白斑は医療業界では『白なまず』と言われ、塗り薬などでは、たまに起こる症状で、それほど珍しい事ではないようです。よく効く薬には副作用があるように、コスメにもこの事が当てはまるのでしょう。
因みに、ビタミンA(レチノール)は、以前から医薬品のトレチノインとして、ケミカルピーリングやニキビ治療に使われています。
レチノールも高濃度では、お肌に刺激が強い為、使用量は商品の使用説明書通りの分量で使用するようにしましょう。
関連記事:ケミカルピーリングや漢方薬。夜職で肌がボロボロになった私が実際に試した美容法
まとめ:コスメでは消えない
やはり、出来てしまった大ジワはコスメでは消えないようです。小じわの段階なら上で紹介したシワ改善コスメが有効かもしれません。
しかし、シワは出来る前の予防が肝心です。いつも暗い顔の無表情や表情ジワができるようなクセが、シワの進行を速めます。表情豊かにスマイルキープでハッピーライフを過ごしましょう。
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