ネット上には、たくさんのダイエット法が紹介されています。
効果のあるものは多いですが、中には減量効果はあるけれど、身体に悪いダイエット法なんかも存在しますよね。
体重を落とすことができても不健康になってしまっては、本末転倒。体調を崩してしまうかもしれません。
肌ツヤや顔つきも悪くなってしまうので、ダイエットをする意味がありませんよね。
つまりは、皆さんが理想とする美しさを手に入れるには、健康的なダイエット法を選ぶ必要があるのです。
そこで今回は、健康効果が高いダイエット法の1つとして有名な「発芽玄米を使ったダイエット」をご紹介します。
目次
発芽玄米ダイエットとは？
発芽玄米ダイエットはとてもシンプルなダイエット法です。
その内容は主食を白米やパンから発芽玄米に置き換えるだけ。
普段主食として食べている白米は、「精白」という作業が施されています。精白では、もみがらや栄養素の豊富なぬかと胚芽を削り取ります。
この作業を行うことで普段食べている白米・精米と呼ばれる状態になるのです。
これに対し、発芽玄米はもみがらのみを取り除いています。ぬかと胚芽を残しているので栄養素も残っている状態です。
ぬかと胚芽には白米の倍以上のミネラルと、豊富なビタミンB群や食物繊維などの栄養素が含まれています。
発芽玄米のダイエット効果
ここからは、発芽玄米によるダイエット効果のメカニズムを分かりやすくお伝えします。
食欲が低下する
ダイエットで1番大変なことは、食欲を抑えることですよね。
発芽玄米には、ダイエットの天敵や女性の悩みである「過剰な食欲」を抑える効果があります。
2012年に琉球大学が行った研究にて、玄米には脳の中枢に作用し食欲を抑える「γ-オリザノール」という成分が含まれていることが明らかになりました。
γ-オリザノールの含まれる発芽玄米を食べることで、食欲を自分でコントロールしやすくなり、ダイエットが楽になるのです。
また、研究ではヒトと同様に動物脂肪への嗜好性の高いマウスに、玄米粉末を使った餌を与える実験を行いました。その結果、動物脂肪餌に対する嗜好性が軽減され、マウスの肥満が改善したのです。
同様にメタボリックシンドロームの男性を対象に行った臨床試験では、ジャンクフードやファストフードといった動物脂肪の高い食べ物を敬遠する結果が出ました。さらに体重減少の効果も実証されたのです。
発芽玄米を主食に置き換えることで、過剰な食欲・動物脂肪への嗜好を抑えることができます。
体脂肪がつきにくい
発芽玄米は「GI値」が低いので食べても体脂肪がつきにくい食品です。
GI値とは食後の血糖値の上昇スピードを表した数値のことです。数値が高いほどエネルギー源がすぐに分解され、脂肪に蓄積されやすくなります。
一般的な主食のGI値は、
- 白米〜84
- パン〜91
- うどん〜80
といわれており、GI値の高い食品が多いのです。
これに対し、発芽玄米はGI値がたったの54しかありません。
GI値が高い食品は体脂肪になりやすいので、一般的な主食を習慣的に食べていると減量が難しくなります。さらに長期的には健康レベルも落ちてしまうでしょう。
発芽玄米は、他の主食に比べると、体脂肪がつきにくく、ダイエットしたい人にぴったりな食品といえますね。
少しの量でも満腹感が得られる
発芽玄米は、少しの量でもお腹いっぱいになりやすい食品です。
少し硬い食品なので、よく噛んで食べないと飲み込むことができませんよね。つまり、噛む回数が増えるのですが、この事により脳の満腹中枢が刺激され、たくさん食べなくても満腹感を得ることができるのです。
これは、アメリカのアイオワ州立大学の研究により、咀嚼回数が増えると食事量が減ることが明らかにされています。
もう一つ！
胃から脳の満腹中枢に信号が伝わるまでに20分かかるという研究結果が発表されています。
つまり20分間を使っての食事をすることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
発芽玄米は先ほど言いましたが、白米よりも噛む回数が増えるので、必然的にゆっくり食べることになります。満足感を得やすいということです。
また、発芽玄米は「食物繊維」が豊富で、その含有量は白米の約6倍といわれています。
食物繊維は腸で分解されると「短鎖脂肪酸」という物質を作り出す栄養素です。この短鎖脂肪酸は「脳神経に直接作用し、満腹中枢を刺激する」ことが京都府立大学の動物実験で明らかになりました。
上記の理由から、発芽玄米は食べすぎを防ぎ無理なく食事量を減らすことができます。
発芽玄米ダイエットの注意点
発芽玄米ダイエットは、普段食べている主食を発芽玄米に置き換えるだけの簡単なダイエット法です。
ですが、注意点が3つあります。
発芽玄米は殻が硬く、胃腸で消化されにくい食品なのです。そのため間違った食べ方をしてしまうと、消化不良による腹痛や下痢に悩まされます。
こうした発芽玄米のデメリットは、ちょっとした工夫で避けることが可能です。
昼食と夕食だけ玄米に置き換える
発芽玄米を食べるのは昼食と夕食だけにしましょう。
朝は、内臓がまだ起きていない状態です。朝に発芽玄米を食べると胃腸で完全に消化することができず、腹痛を引き起こしてしまいます。
よく噛んで食べる
玄米は意識的によく噛んで食べましょう。白米よりも硬く胃腸で消化しにくい玄米は、よく噛んで細かくする必要があります。
よく噛むことで消化液である唾液の分泌が多くなり、消化活動のサポートをしてくれます。
発芽玄米をよく噛んで食べると消化不良を未然に防げるようになり、安心してダイエットをすることが可能です。
たくさん食べ過ぎない
発芽玄米を食べる量は、一食につきお茶碗1～2杯くらいに収めましょう。一度に食べる量が多すぎると、胃腸で消化しきれなくなり腹痛が起きやすくなります。
発芽玄米はお茶碗一杯だけでも満腹感を感じやすい食品なので、安心してください。
まとめ
発芽玄米には
- 食欲が低下する
- 体脂肪がつきにくい
- 少しの量でも満腹感が得られる
という嬉しいダイエット効果があることをご紹介しました。
「玄米って美味しくないんじゃないの？」と思う人もいるかもしれません。
食べ慣れると「あのプチプチとした食感がヤミツキになる！」と白米よりも発芽玄米を好む人も多いです。発芽玄米を好み、白米はほとんど食べることがなくなったという人もいます。
また、日頃から白米やパンを多く食べる人ほど、玄米に置き換えた時にダイエット効果が高く感じることができます。
発芽玄米が気になった人は、是非一度食べてみてください。
寄稿者
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