看護師として働いていると、一度は転職について考えたことがあると思います。
しかし、いざ実際に行うとなると、時期やタイミング、どの病院やクリニックに転職をするべきなのか。
そして他の職種への転職はどうなのかなど、考えることがたくさんあり、悩むことも少なくありません。
ということで今回の記事では、転職について悩んでいる方に向け、看護師歴20年のなかで5回以上の転職経験をもつ私が、看護師の転職事情について紹介します。
「転職したいなあ」なんて少しでも思っているのなら、こちらの記事をぜひご参考ください。
目次
私の紹介。なぜ転職をしてきたのか
話を進める前に、まずは私自身の紹介をしましょう。
現在、看護師歴20年の、中堅からベテランに位置する看護師です。
看護大学卒業後、大学病院での就職から今日に至るまで、5回以上の転職をしてきました。
大学病院(2回)、地方の中堅病院、婦人科クリニック、大学保健室、訪問看護ステーションなどを渡り歩いてきたわけです。
勤務期間として長い時は5年、短い時は半年程度と、それぞれ長短はありますが、もちろん転職のときは相当の手続きを踏んで周囲に理解を得ながら進めてきたつもりです。
看護師という職種自体、転職が多いと言われますが、私のようにまで繰り返す人は稀かもしれません。
そもそも何故そんなにも多く転職を繰り返したのか。
それは私自身、一定の勤務場所に長年働くことが性格に合わず、また色々な分野を試してみたい気持ちが強いからです。
その気持ちに素直にしたがっていたら、結局転職回数が多くなってしまいました。
正直、この話をすると良い意味で捉えてくれる人と悪い意味で捉えられる場合の二パターンあり、それも両極端なイメージです。
ただ私的には一切の後悔等なく、なので私のような思いで「転職を」と考えている人にも背中を押してあげたいと思っています。
看護師の転職事情!簡単?難しい?
私の転職事情を同業の看護師に話すと、「そんなに転職をして大変じゃなかった?」と必ず聞かれます。
多くの看護師が現在の職場に何かしらの不満を抱え、いずれかは転職したいと願望を持っていても、様々な事情でそれができないという人が多いです。
また、転職にまつわる一連の相談や退職準備などを煩わしく思う人もいますよね。
では実際に看護師の離職率や求人倍率などはどうなっているのか、それをちょっとご覧ください。
日本看護協会が実施した「2018年病院看護実態調査」では、2017年度の正規雇用看護職員の離職率は10.9%で、約10人に1人が離職をしています。
さらにこの離職率10%は、2013年度の調査から、実はあまり値が変わっていません。
一方で、看護師の求人倍率(2017年度)は、2.36倍となっています。(これは求職者一人あたり、2.36件の求人があるということ)
2006年度から求人倍率が2倍を超え、数値に波はややあるものの、2倍を切ることがなく毎年を経過しています。
これを一般就業状況(他の職種)の求人倍率と比べてみますが、2019年8月の一般職業状況の有効求人倍率は1.59でした。(ちなみに前年度は1.6)
なので看護師という職業が他の職業に比べ、一人当たりの求人数が多く、そのため転職がしやすいことがわかりますよね。
参考文献:公益社団法人日本看護協会「2018年病院看護実態調査」結果
どうですか?少しは心が楽になりましたでしょうか。
大丈夫!きっと転職先は見つかります。
転職に関する噂、それってウソ?ホント?
前述のように看護師の転職は考えているよりも、実は難しくありません。
それなら、積極的に転職をしてもよいのかと思い、転職を前向きに考える人もいるでしょう。
しかし、そこで気になるのが看護師の転職にまつわる、色々な噂ですよね。
次は、よく聞く転職の噂について解説します。
転職で給料が上がりやすい?
看護師の転職で給料が上がりやすくなるのも、よく聞く噂の一つです。
しかし、転職で給料が上がりやすいとは一概には言えません。
これは看護師の経験値や知識、スキルとそれを評価する勤務先の医療機関等によると言わざるを得ないからです。
転職する看護師に十分な能力があることは前提で、その能力を活かせる勤務場所を見つけることができ、かつ勤務先の給与体系が恵まれたものであれば各自に給与は上がりると思います。
まあしかし、給与アップを望みすぎると、今度は勤務体制がハードであったり、ストレスの多い仕事を選んだりする傾向が高くなります。
そこは心得ておくことが必要ですね。
転職をするのに最適な時期が存在する?
転職するとなると、「一体、いつの時期に転職するべきなのか?」と一度は悩むと思います。
これも転職する看護師の経験年数やスキル、そして転職先の転職看護師の受け入れ状況によることが前提です。
ただ一般的に病院が転職者を受け入れやすいのは、転職時に教育を担当できる人員が確保できる時期と言えます。
例えば、新卒入職者の多い4,5月は、既卒の看護師の教育に手が回らないことあるので、避けた方がいいです。
本当、スキル次第と言えますが、同分野での転職や即戦力になる看護師であれば、それほど教育の時間もかからないため、転職の時期はそれほど考えなくて良いとも言えるでしょう。
自分の能力と相談してみてください。
転職サイトとは!「転職サイトは使わない方がいい」という噂について
転職のとき、転職サイトを使った方がいいのか、これもよく質問されます。
これに関して答えは、はじめての転職ならば確実に使った方がいい!ということです。(2回目以降も私なら使う)
次に進みたい方向や分野が明確にある場合には、もちろん転職サイトに頼らなくても大丈夫。
それよりか、転職サイトに登録することで、余分な情報に左右される恐れもあるので、ハッキリ決まっている場合には、むしろ登録しなくていいくらいだと思えます。
ただ、「働きたい場所が見つからない」「時間がかかってもいいから、じっくり考えたい」などという方には、やはり転職サイトをおすすめしたいですね。
というか、ほとんどの方がこのように転職先についてはぼんやりとした希望しかないのではないでしょうか。それを具体的にしてくれるのが、転職サイトなので、基本的には使いましょう。
おすすめの看護師専用転職サイトを2つ紹介
一つ目は、皆さんご存知のマイナビが運営している「マイナビ看護師」です。
個人的に、転職サイトに大事なのは求人の数だと思いますが、そういった点から、もっとも頼りになりました。
また大手ならではのサポートの手厚さ、これも登録すればわかると思います。
二つ目は、「ジョブデポ看護師」という転職サイトです。
こちらも結構有名な転職サイトですが、何と言っても祝い金の高さが特徴的です。
入職決定で、なんと最大40万円の祝い金がもらえます。40万円ですよ。
具体的には、あなたがこの転職サイトで転職先が決まり、実際に入職した時点で40万円をもらえるのです。
以上二つが、個人的におすすめしたい看護師専用の転職サイトとなります。
どちらも無料に使えるため、とりあえず登録をしておいて損はありません。ぜひご参考に。
看護師から他職種への転職実態
さて、ここまで同職種への転職を前提にお話してきました。
しかしもちろんですが、看護師の転職は何も同じ看護職への転職だけではありません。
看護師の資格を生かし、別の職種への転職も可能です。
その一例をご紹介しましょう。
ケアマネジャー
看護師からケアマネージャーへの転職も、よくあるパターンです。
ちなみに、ケアマネージャーになるには、都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格することが必要で、その受験資格には、看護師として5年以上の経験とあります。
つまり受験しやすいということです。
ケアマネージャーとして介護サービスのプランや調整を考えるとき、看護師として培った病気や症状に関する知識は、確実に業務に生かすことができるでしょう。
精神保健福祉士
精神保健福祉士とは、精神障害者や家族に対して生活・相談支援等を行うソーシャルワーカーのことを言います。
精神科疾患をもつ患者へのケアや、在宅医療などに興味のある方に適しているでしょう。
この精神保健福祉士は国家資格の一つであり、看護師が持つ学歴や背景により、精神保健福祉士養成施設での教育内容や期間も異なるみたいです。
実際に看護師から精神保健福祉士に転職すると、精神科疾患を持つ人に対する支援を、医療・福祉・保健と行った様々な視点から行うことができるため、それが強みになります。
公認心理士
最近国家資格となった公認心理士ですが、看護師も条件により受験資格を得られるため、特にメンタルヘルスやカウンセリングに興味のある方には良い転職先ではないでしょうか。
公認心理士になると、学校でスクールカウンセラーとして勤めたり、精神科や心療内科などで勤務することができます。
一般的には、大学や大学院を卒業後、特定期間で規定の実務経験を積み、公認心理士の国家試験を受験するという流れです。
しかし、大卒が大学院卒の学歴がなくても、精神科に勤務経験のある看護師であれば、その実務経験の年数やタイミングにより受験資格をえることが可能です。
まとめ:転職したいあなたへ!
最後に個人的な話をします。
転職の最適な時期とは、「転職をしたい」と思った、まさにその時ではないでしょうか。
環境を変えたいと思う気持ちを大事に、実際行動へ移してみてください。きっと後悔しないはずです。
転職の際には、転職までの相談や手続き、就職先探し、そして看護師転職にまつわる色々な噂が気になると思います。
そういった時はぜひ、今回の記事を参考にしてみてほしいです。また何か疑問がございましたら、ぜひご連絡ください。
参考記事:転職について相談してみる
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