美容

ニキビができる過程とその原因について。ニキビケア専門の現役看護師が解説します

みなさん、はじめまして。現役看護師兼ライターのRISAと申します。

現在は美容皮膚科にてニキビケア専門の看護師をしており、またこちらピークアブーにてニキビに関する記事を書くこととなりました。よろしくお願いします。

 

私は、患者さんはもちろん友人や家族など、「生まれてこのかた、ニキビなんて1度もできたことがない!!」なんて方は、出会ったことがありません。

また私自身も数年前まで20代前半だったこともあり、お酒を飲みすぎてしまったり、それに伴いついつい化粧を落とさず寝てしまったりと、不規則な生活を送ることによって、一時期ニキビに悩まされていたことがありました。

ニキビケア専門の看護師にもニキビはできるのですから、ニキビって本当に厄介で、できやすいものなのがわかりますよね。

 

あなたにもそういった経験はきっとあるはずです。

よくあるのは何らかの原因からニキビができてしまい、それを隠そうと必死に厚化粧をしてしまうこと。これは結果的に悪循環となり、さらに酷い状態へなるだけですので絶対にやめましょう。

またニキビが原因で人前に出るのが嫌になった、なんて患者さんを何人も見てきましたが、どうですか?何だか心当たりがありませんか?

 

このようにニキビは私たちのQOL(生活の質)を脅かす、こわーーい悪魔なのです。

 

さあ、そんな憎っくき存在であるニキビ、できればできないようにしたいですよね?

今回紹介することを知れば100%予防できる!...ってわけではもちろんありませんが、少なからず今よりはニキビができにくくなると思います。

 

まずはニキビができる原因とその過程から。

簡単にではありますが紹介させていただきますので、ニキビ嫌いの方はどうぞ見てください。

 

目次

ニキビができる過程とその原因

1.正常の肌は...。ニキビの原因は皮脂の過剰分泌

まず、正常な皮膚がどうなっているのかをお話しておきましょう。

通常、皮膚は毛穴の出口が適度に開いている状態です。この、正常なときに保湿を欠かさず、バリア機能のある皮膚を育てることができればニキビはできにくくなります。

つまりニキビができるというのは、この逆。簡単に言えば、毛穴が詰まりそれによって皮脂が詰まることが原因なのです。

 

ではニキビができるまでの過程をもう少し詳しく見ていきましょう。

そもそも皮膚は何層にもなっているのですが、その一番上の層に「角質層」と呼ばれるものがあり、それが紫外線や摩擦等の刺激、ターンオーバーの乱れによって厚く、硬くなっていきます。

すると、通常は開いているはずの毛穴がだんだんと詰まってくるのです。

 

ちなみに上のような状態になってしまった場合は

AHA(アルファヒドロキシ酸)等が配合された化粧品の使用やピーリング等の施術を受け、ターンオーバーを促すようにしなければなりません。(が、詳しくは別記事で)

 

またさらに余談ですが、女性の場合はとくに、ホルモンバランスの乱れにも気を付けてください。

ホルモンバランスの乱れも皮脂の過剰分泌を促します。生理前になるとニキビができやすくなる、というのはこのホルモンバランスの乱れが関係しているのです。

ホルモンの乱れはストレスと大きく関わっているので、自分なりのリラックス法などを見つけてあげることが大事ですよ。

 

2.白いポコポコはニキビ完全体の前段階なのである

毛穴が詰まってきた次の段階で、コメドというニキビの赤ちゃんのようなものができてきます。白くポコポコするものに見覚えはありませんか?あれのことです。

このコメドは毛包(もうほう)の中で皮脂が溜まったものになります。またときたま黒くなったコメドがありますが、これは皮脂の頭が出てきて空気に触れることによって、酸化している状態になります。

 

この段階で特に気をつけてほしいのは必ず素手では触ったりしないことです。

不潔な状態になると炎症を起こしやすくなりますので、素手以外でも、汚れを付けないようにしてください。この時点で皮膚科へ受診し面ぽう圧出をしてもらうといいですよ。

 

3.いよいよニキビの完成!アクネ菌の増殖が鍵

コメド段階からさらに進むと、炎症が起こり始めますが、これにはアクネ菌という皮脂を餌として増殖する菌が関わっています。

このアクネ菌がどんどんと増殖していった先に赤くて痛い、ニキビが生まれるのです。この段階になると、残念ながらすでに炎症が広がっている状態となります。

ここからさらに炎症が悪化していくと、毛穴に収まらない菌の死骸が膿となり腫れ上がってくるのですが、本当にこわいですよね。

 

はい、以上が基本的なニキビができる過程とその原因になります。わかりましたかね?

さてお次はニキビ跡について解説しますよ。

 

ニキビ痕の種類と原因、対策について

1)炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)

ニキビの炎症が落ち着いて凹凸がなくなり、毛のはえる箇所を中心に赤みが残ることってありませんか?

これを炎症後紅斑と呼びます。難しい話なので、ここは「へぇ~」と聞き流していただくだけでいいのですが、組織学的には毛細血管拡張のことをいい、その本当の姿ははっきりとわかっていないようです。

 

2)炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)

炎症後に一時的ではありますが、褐色(茶色っぽい)の色みが残ることがあります(色素沈着っていいます)。

わかりやすく言うと茶色くシミのような状態です。このニキビの炎症後の色素沈着は私たちアジア系やアフリカ系の人種に起こりやすいです。

 

これに対する保険適用の治療ですと、ビタミンCの薬の内服が効果的と言われています。

美容皮膚科でもよく処方されていますが、正直かかりつけの皮膚科がある場合はそちらで処方してもらった方がお得になると思いますので、一度聞いてみてください。

 

ビタミンCを摂取することで、シロキナーゼ阻害作用と活性酸素抑制作用という大変学術的で世間的には意味の分からない作用が起こります。

まあ簡単に言うと、シロキナーゼと活性酸素と呼ばれる色素沈着の原因となる二つを、阻害し抑制することができるってわけです。

 

また保険適応外の治療としては、

  • ハイドロキノン
  • トレチノインの外用
  • ケミカルピーリング
  • IPL

上記のような光治療(光をあてる治療)があります。

関連記事:ちなみにケミカルピーリングの記事はこちらにありますよ

 

3)萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)

炎症性のニキビやコメドが改善された後に残る陥凹性(かんぼつせい)の瘢痕のことをさします。一般的にクレーターと呼ばれるものですね。

ニキビが発生することによって、毛穴の壁が破壊されると、毛包周囲膿瘍(もうほうしゅういのうよう)と呼ばれる、膿がたまる症状がおきます。

 

通常7~10日かけて炎症反応を包むように表皮や付属器が修復されるため、痕が残りません。

しかしその修復が不完全だったり、何度も繰り返されることで、瘢痕、つまり陥没痕が形成されてしまうのです。

 

ニキビができないように!そしてニキビ痕を残さないために

今回、ニキビができる過程とその原因について解説しました。

具体的な、例えば睡眠不足だとニキビができる、こういったものを食べるとニキビができやすい、といったニキビが生まれる直接的な原因についてはまた別の機会で解説します。

それまでに今回解説した過程を覚えておいてくださいね。

 

また、もしニキビができてしまったら、それは少しでも早くの段階から治療を行うようにしてください。

そしてニキビを繰り返さない肌作りが重要です。

 

効果的なスキンケアや治療法などはまた次回、改めて書かせていただこうと思います。では。

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