私はとある犯罪者が好きです……。

0 33 もちづき 4 年、 4 ヶ月前

私はとある犯罪者が好きです。仮にAさんとしておきます。

私は14歳の時にその人のことを好きになりました。なぜならAさんは私と同じような心の闇を抱えていて、「私は一人ではない」と思えたからです。

しかし、その温かい感情は、「犯罪者を愛するなどもってのほかだ!」という自責の念によって吹き飛ばされました。

それからというもの、私の心はカオスになりました。「Aさんの犯罪の動機を知りたい」「Aなんて怖くて知りたくない」「Aが憎い」「Aを愛するのは罪だ」「Aの顔はかっこいい」「Aが好きだ」という様々な気持ちが入り乱れて苦しかったです。

しかも私は、Aさんの犯罪の被害者側の人間です。なので「被害者のくせに加害者を好きになるなんておかしい! さっさとAを嫌いになれ!」と自分を激しく責めていました。

そんな私を救ってくれたのが、17歳の時に読んだヘルマン・ヘッセの『デミアン』でした。その本の中には、「光も闇も含め、自分の中や世界に存在するすべてを尊重すべきだ」というメッセージが込められていたので、私は号泣しました。

そして私は、徐々にヘッセやAさんの本を読むようになって、ヘッセやAさんのことをたくさん知りました。Aさんは悪魔ではなく自分と同じ人間であることが分かってよかったです。

それから、Aさんの犯罪の被害者側の人間であるBさんのことも好きになりました。そして、「Aの目指した世界は、Bさんと私のいない世界だ! そんなの絶対嫌だ!」と思えるようになりました。なので、Aさんに対する憎しみは結構大きくなりました。しかしAさんへの恋愛感情は変わらずにあります。このことをBさんが知ったらどうなるか、考えただけで怖いです。

最近ネットで「犯罪者が好き」と検索した結果、私のような「犯罪者に惹かれる人間」は、「ハイブリストフィリア(犯罪性愛)」と呼ばれる「性的倒錯(精神疾患の一種)」の持ち主だと知って、深く傷つきました。私のことを病人・異常者扱いする人たちが許せません。でも、「私は犯罪性愛者です」と発言することで、深く傷ついたり、私を憎んだりする人がいるのも確かです。

私は「犯罪性愛者もゲイみたいに自分の権利を主張すればいいのではないか?」と思いますが、それは犯罪被害者からすれば非常に迷惑な話でしょう。「犯罪性愛者の恋愛の自由」と「犯罪被害者の人権」を秤にかけたら、「犯罪被害者の人権」の方が重いと個人的には思います。なので私は黙っていた方がいいのかもしれません。

しかし黙っているのはしんどいので、ここに書き込みました。

幸い、私の周りに私の性的嗜好を非難する人は2人だけしかいません。それ以外の人は私のことを受け入れてくれています。なのでこのことに感謝して、日々平凡に、出しゃばったり人に迷惑をかけたり犯罪被害者を傷つけることなく生きていけばいいと思います。

しかし心の底では「犯罪性愛者も含め、あらゆるセクシュアリティ(性の在り方)の人が変人扱いされない社会を作りたい。そのために当事者運動がしたい」という思いがくすぶっています。要は「こんな社会のせいで私は生きづらいから、怒りをぶつけてやりたい」というわけです。

しかしそんなことをしては、犯罪被害者の方が傷つき、社会の反発を招くことになります。
私はいったいどうすればいいのでしょうか?

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